気にしいい先生のよりどころ

「気にすることはいいことだ」をモットーに,どうしようか迷ったときに立ち戻る「よりどころ…

気にしいい先生のよりどころ

「気にすることはいいことだ」をモットーに,どうしようか迷ったときに立ち戻る「よりどころ」を探します。こつこと続けていきたいので,お付き合いいただけたら嬉しいです。

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最近の記事

成績処理との戦いも終わり,ぼちぼち再開~筑波附属小の公開研に参加しました~

皆さんの学校でも,そろそろ成績の提出は終わったでしょうか? 毎年,効率よくスマートにしようと思うものの,ぎりぎりを攻めてしまう悪い癖をなくしたいものです… ぎりぎりを攻める要因になったものの一つに,附属の公開研があります。 ※自分で計画しておいてなんですが… 素敵な学びがあったので記録しておきたいと思います。 今年はオンラインで参加したのですが,オンラインだと物販が見れなかったり,公開されている授業が限られていたり,音声が切れちゃったりといろいろデメリットもあるのですが,

    • 効果量と学習者の態度と気質の関係

      今日の内容はかなり非認知能力の考え方が色濃い分野かと思います。 態度と気質が与える効果量はさほど高くない。でも。本書で紹介している他の領域と比べると,態度と気質が与える効果量はさほど高くありません。※マイナスではなく,教師が与える効果量としては十分なので,大事なのは大事です。 このさほど高くならない原因として,態度や気質という言葉に当てはまるものが広いことがあげられます。 例えば性格とでは,すべてが学力に影響を与えませんが,ものによっては大きく関わってくるものがあるという

      • 経歴→ここでは過去の学力という側面から見ていきます。

        過去の学力がこれからの学力に与える効果量を考えてみます。 言うまでもなく,前から高い学力を持っている人は,大きく躓かない限り,順調に高まっていきそうですよね。 やっぱり過去の学力が与える効果量は大きめ。学力と知能の関係は深いものがあるので,過去の学力が高い≒知能も高い場合が多く,その高い学力はその後も学力を高めることに大きな効果を示しています。(d=0.67)なので結構高めです。 聖書の一節にある富めるものはますます富み,貧なるものはますます貧するというものからきている「

        • 今回から少し具体的に。

          これまでは効果量のことをざっくりと大まかに考えてきましたが,今回からはもう少し具体的に考えていきたいと思います。 前の記事に書いていたように,効果量をさまざまな側面から見たうちの「学習者要因」について考えていきたいと思います。 学習者とは?ずばり子どもですね。 お勉強する当人ですので,当然,効果量は高そうですよね。 その子自身の持っている能力=学力と言ってもいいほど,学校では知能検査とテスト結果のクロス評価をしたり,支援の軽重もさまざまな数値がもとになっていることもある

        成績処理との戦いも終わり,ぼちぼち再開~筑波附属小の公開研に参加しました~

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        • 教育と効果量
          6本
        • 非認知能力
          13本

        記事

          何事も本題に入る前に一呼吸。

          本日はこちらの書籍を読んで感じたことの続きを。 効果量の視点から見て,具体的な事象を考えていこうと思ったのですが,その前に,効果量で考えることの良さを確認していこうと思います。 前回も同じような内容だったのですが,少し視点を変えて。 本書ではこのように分析しています。原書には6つの要因に分けて検討しているのですが,本書では5つの要因に分けて分析しています。 ①学習者要因 ②家庭要因 ③学校要因 ④教師要因 ⑤指導方法要因 それぞれについては,これからのnoteで触れて

          何事も本題に入る前に一呼吸。

          久しぶりに効果量のお話を。

          前回までは効果量とは何かについて記載してきました。 今回は,本書でよい指導はどのようなものかと捉えているのかを考えて,さらに具体的に考えていけるようにしたいと思います。 とても詳細に書かれているのですが,ざっくりと優れた指導とはどのようなものかとまとめてみたいと思います。 自己概念を高める指導である自己概念とは自分をどう理解して,どう扱えるかというものだと考えます。 その自己概念を高める指導には4つの特徴がみられるそうです。 ①直接体験 これはなんとなくイメージできます

          久しぶりに効果量のお話を。

          どんな実践も取り入れるとなると大変なものです。

          今回もこちらの書籍を読んで感じたこと,考えたことを。 非認知能力に限らず,学校教育において取り入れたい理念や実践などであふれている現代。それらを上手に取り入れることができるか否かは教師の力を見る上でも大きなものを占めると考えています。 学ぶことは真似ぶことですから,上手に真似したいですよね。 今回は非認知能力を中心に考えながら,どのように真似ぼうか考えてみたいと思います。 まずはどうして取り入れたいのか考えてみよう!結構この段階が個人的には大事だと思っています。 この

          どんな実践も取り入れるとなると大変なものです。

          働き方改革は授業を変えているか。 授業づくりネットワーク

          今回はこちらの本を読んで考えたことを。 個人的には石川晋先生と高橋尚幸先生のお話が好きです。 感想はさておき,「働き方改革は授業を変えているか。」 私個人的には,「間接的にはYes。直接的にはNo。」かなと思っています。 間接的にYes余裕が生まれるわけなので,ゆったり教材研究をしたり,どこかの勉強会に参加したり,本を読んだり,いろいろできるわけですから,授業を変えるような気もします。 また,仕事で精神を削り切られないで生活することで,自分の脳が日常生活のうちでもいい

          働き方改革は授業を変えているか。 授業づくりネットワーク

          前回のつづき。

          今回はいろいろと捉えずらい非認知能力を育むために教員ができることを,こちらの書籍から学んだことをもとにまとめてみたいと思います。 まずは見方を変えてみてはどうでしょう?従来の教育観でのみ教育をしては,これからの社会を生きぬくのは難しい面が出てきたので,「非認知能力」や「資質・能力」のような見直した見方,考え方が出てきているわけです。 つまり,従来の教育観はアップデートしなきゃいけないってことですよね。 でも,場合によっては,「不易なものがある。」「理想はわかるが実態が伴っ

          子どもの認知能力を育てる 教師のためのソーシャル・スキル  著 河村茂雄

          久しぶりに非認知能力の分野に戻ってきまして,今回はこちらの本を紹介させてください。 最近は「非認知能力」に関する研修会に参加したり,書籍を読んだりする機会が多く,書き手によって見る角度が結構違うことに驚かされました。 まだまだ研究中の分野なのですね。 とはいってもなんでもありではありませんので,核になる部分はしっかり「よりどころ」としていきたいと思っているところです。 非認知能力のイメージnoteの非認知能力のコーナー前半では,「数値化しにくい能力」として書いてきました

          子どもの認知能力を育てる 教師のためのソーシャル・スキル  著 河村茂雄

          イェール大学集中講義 思考の穴 著 アン・ウーキョン

          今回ご紹介したいのがこちら。 表紙にある通り,わかっちゃいるものの間違えてしまう,「思考の穴」について,さまざまな事例を使って紹介してくれています。 今回触れたいのは「流暢性」というものです。 流暢性効果とは?いろいろな場面で見られるものですが,「何度か見たり聞いたりしたものはなぜかわかったような気になること。」や「キャッチーな言語には自然と惹かれてしまう。」というような、頭の中で簡単に処理できてしまったものがなんだか自分もできるというような気になってしまう効果のことを

          イェール大学集中講義 思考の穴 著 アン・ウーキョン

          授業を研ぐ―飛び込み授業から考える教師の力の磨き方  著 渡辺道治

          もう遅すぎますが、今更学んだことを書き記しておこうかと。 Xではいろいろと話題になっていましたね。 みなさんの投稿を見ながら、いろいろと考えさせられました。 私には何がいいのか、ベストなのか、正解なのかはわかりませんが、動画と本を見て、とにかく頑張ろうと思いました。 単純な性格でよかったです。 主にXで盛り上がっていたのは、「一斉授業・指導」「自由進度学習」などでしょうか? 個人的には、『学び合い』をかなり軸に置いているところがあるので、立場的には一斉授業からは遠い

          授業を研ぐ―飛び込み授業から考える教師の力の磨き方  著 渡辺道治

          今更ながら今年の目標を。

          震災の被害を受けている皆様、雪も降り厳しい環境での避難生活が続いているかと思いますが、一日も早く日常が取り戻せるように祈っております。 陰ながら、できることをできる範囲で応援させていただきます。 さて、今年の冬休みをゆったり過ごし、今年はこちらのnoteから再開です。 新年の目標は達成しないことが多いそうですが、気合と気合でやり切りたいと思っているところです!!! 今年の頑張りたいこと! よりどころ探しを続けます!一応、私の中のテーマとしている「よりどころ探し」を続け

          今更ながら今年の目標を。

          リフレクションと学校

          この回でいったんリフレクションは置いておきたいと思います。 自分と向き合うために,リフレクションは大切な概念だと学びました。 これはまさに非認知能力であること,人と人とがつながる大切さを再確認させてもらいました。 特にこれまでの内容を通して感じたのはこちらです。 教師自身もリフレクションの営みに身をゆだねるべきであるということ自分のことは思っている以上に,考えれば考えるほどに未知の部分があることに気づかされます。 自分がなぜそのように判断して,その行動に至ったのか。 自

          リフレクション 「成長」

          今回で4回目です。 今のところリフレクションとは「気づきが知識へ昇華していくことで自分を成長させることができる」と言えるのではないかと考えています。 今回は「成長」ということについて考えてみたいと思います。 本書には「ALACTモデル」というリフレクションがうまく回り,さらなる行為を誘発し,気づきがスキーマへ,理論へ昇華していくサイクルが示されています。 これがうまく回れば,小文字の理論が定着し,大文字の理論も自分の知識と結びついたものになっていくでしょう。 これはもちろ

          リフレクション 「成長」

          リフレクション 「昇華させる」

          今回で3回目ですが,リフレクションとは「気づきを成長に昇華させること」と言えるのではないかと考えながら話を進めていましたが,再興した結果,「気づきが知識へ昇華していくことで自分を成長させることができる」と言えるのではないかと,思い始めてきました。 というのは,今回考えたい「昇華させる」というのとかかわってきます。 ズバリ昇華するというのはこんなイメージです。 無意識で非言語的だった気づかれにくい気づきを「8つの質問」などを通して気づきを湧き上がらせ,そこから意識的で言語

          リフレクション 「昇華させる」