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◎六十花甲子と守護神法 その2

真鍋かをり
1980.5.31女性
 甲辛庚         9 庚辰
寅辰巳申       19 己卯
卯乙戊戊  29戊寅
    癸庚壬       39丁丑
    戊丙庚       49丙子

調和の守護神:火性がとれないので、洩らして日支の癸水を守護神とします。
このほかに、格法をさがすと、従官格破格と殺印相生格破格になります。
なので、
守護神法として、この宿命は破格でも活かすことが可能です。
言うまでもなく、破格は調候調和と共に並べてみていくことができますので、ここではそのことを踏まえながらみていくことにします。

【説明】


「申辰が半会すると、水に変化する。」
そうすると、巳火さえなければ金と水で殺印相生格になる。
なので、「巳の中の本元丙火を破の守護神にとって、殺印相生格一点破格とする。」

今度は、「巳申の支合を変化させると金になる。」
そうすると
辰土さえなければ金剋木となって従官格になる。
なので、「辰の中の本元戊土を破の守護神として、従官格一点破格とする。」

 
このようにみていくと、破格は二つ入る可能性になる。
これはどちらでもかまいませんが、一つ選ぶならその決め手は何かというと、
「実際にどっちが活かしやすいかで決めていく。」

選択する基準は以下の通りです。
この場合は、どちらが変化しやすいかをみていくのですが、
「水に変化するのと、金に変化するのではどちらがたやすいか」です。
そうすると、「もともと金多の宿命なので金性の方が変化しやすいと判断できる。」
しかも、申辰の場合は子水がないのでもともとが水ではないからです。

だから、どちらかというと「従官格一点破格の方が成立しやすい。」といえます。

では、この女性が実際に従官格破格を活かせるかです。
十二親干法をみてください。

父 母
戊―癸
| 夫
本人甲―戊

子 丙

従官格破格だと破の守護神は、戊土で父親か夫。
この方が結婚していて、配偶者に振り回されるようだとこの守護神に頼れません。
調候の忌神でもあるので配偶者で苦労するかもしれません。
イヤな配偶者かもしれません。
でも、陰で支えてくれたら活かせます。

あるいは、このかたの父親も同様で、陰で支えてくれているのであれば活かせます。
しかし、早くに亡くなっていたら父親では活かせません。

もし、
破格で活かせないとしたら、癸水で活かすことになります。
癸水は、母親です。

どうしても人物で活かせないときは星で活かすことも可能です。
玉堂星でしたら、たとえばしっかり勉強することで活かせます。
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今度は、後天運でみていきます。
そうすると、39歳から火性が廻ってきます。
このときは調和の守護神で活かせます。
この場合の守護神火性は、癸水より価値が上になります。

【例題】


では、この誕生日のかたに眞鍋かをりさん(マルチタレント)がいますので、簡単に経歴を掲げます。

【経歴】


1980年5月31日
19歳己卯 雑誌ドリームガールグランプリ受賞
21歳辛巳 映画デビュー
2015年6月26日 35歳 吉井和哉(イエロー・モンキー)と結婚発表                (2012年に交際中を認めている。)
2015 年10月女児誕生
当時、本人はファザコンだと述べている。
現在は分かりませんが、当時は①携帯電話の待ち受け画面は、父親の写真、②着メロは父親演奏音楽など

六十花甲子法では、辰の中の乙癸戊が、きょうだい、母、父にあたるので、親きょうだいを大切にする人として学習されたと思います。
そうすると、この本人は、実家に気が向きやすく、特に父親が好きだということはありえます。

この経歴からは、
早くに活躍しているので天中殺もさることながら、
これまでにおいては、破格を活かしているのかなと考えます。

19歳の時の己土の人物は父親になります。
本人は、父のことを大切にしていれば、自分を助けてくれているだろうと想定できます。

それから、従官格は、基本、「自分の為に生きてはいけない宿命」です。
「六十花甲子と守護神法その1」の中の金性過多の意味合いと同じで、この場合も「自分以外の人に尽くすこと、他人の役に立つ人になること」ですから、そのような態度で日常の生活も含め芸能界のお仕事をされていたらこの格は生きてきます。
また、天中殺の大運なら周りに尽くすのも当然ながら謙虚な態度であれば禍は出にくいです。

【従官格の活かし方、消化の仕方】


従官格になる人は、日干の自分からしてみれば、剋されているものがたくさんあるので、自分中心で動き出せばするほど痛めらつけれます。
だから、自分以外のために頑張った方がラクなんです。
自分を捧げるような生き方をすればするほど運勢は上がります。
もし、本人が専業主婦でしたら家族のために尽くす。
でもよろしいかと思います。

このかたの人体図です。
  |車騎|天馳
禄存|鳳閣|車騎
天堂|牽牛|天胡

車騎牽牛が消化できます。
官殺混雑も活かせます。
忌神金性も活かせます。
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それから、この方は殺印相生格にもなりましたね。
破の守護神を十二親干法で人物に置き換えると丙火の子どもです。
この時期ですと、親の保護下にある子どもには影で支えて貰うのはムリです。
なので、このかたの破格としての子どもは使えないと判断します。

それで、火性の大運は39歳以降に廻ってきています。
このときは、調和の守護神として活かせるとみてよろしいです。
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このようにして、宿命をみて守護神を決めていくときに、守護神法だけではなく、六十花甲子法を勉強されたことが生きてくるわけです。
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また、学習者は初級において、日干の意味合いを勉強されたと思います。
この場合の甲木なら、
樹木の成長には年月を要するものです。
だから、下格だからといって、それで、苦労しても徒労ではありません。
苦労しがいがあるんです。

この方の場合は、中年に守護神が廻ってきているのでそれはそれで充実した人生を送りやすくなることが可能だということは容易に理解できると思います。
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算命学を勉強すればするほど陰陽五行の基本が大事になります。
ここであらためて日干甲木の要約した意味合いを載せておきます。


甲木全般の共通


孤独に強いこと。
基本、他人に頼らず、他人を当てにしないで自力で生きていくこと。


甲木の春夏生まれ


フラフラしても、ナヨナヨしてもいけない。元気がないのもダメ。
確実に地に足をつけ元気よく、しかも活き活きとしていること。


甲木の秋冬生まれ


自分の為に生きてはいけない。
自分を周囲のために役立てるつもりで、忍耐強く、辛抱強く、物事に取り組むのがよい。


日干甲木の方の励みとなればよろしいかと思います。

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