街歩き #012 | 東京都渋谷区・新宿区の旅
東京都渋谷区・新宿区
こんにちは。本日ご紹介する街は「東京都渋谷区・新宿区」です。明治神宮と神宮外苑周辺を街歩き。
初詣では毎年参拝者数全国第一位の明治神宮。原宿駅前から広がる広大な神社です。隣接する代々木公園も広々としてますね。明治神宮の表参道はそのまま地名に。少し離れた場所にある神宮外苑は明治天皇・昭憲皇太后の遺徳を伝えるために造営されました。
かつてはオリンピック選手村だった代々木公園・タイミングよく例祭を見物することができた明治神宮・神宮外苑の雰囲気にすっかり溶け込んだ国立競技場・明治時代の歴史を学ぶこともできる聖徳記念絵画館・緑と黄色のコントラストが美しい明治神宮外苑など…。
今回は「東京都渋谷区・新宿区」の明治神宮・神宮外苑周辺を歩きます。
代々木公園
代々木公園駅から原宿駅までの間に広がる都市公園が代々木公園です。ゆっくり歩くのはホントに久しぶりです。
代々木公園のある場所は、江戸時代は井伊家などの大名下屋敷でした。1909年帝国陸軍の代々木練兵場として整備。終戦後の1946年には米軍宿舎のワシントンハイツに。64年に返還され、東京オリンピックの代々木選手村として整備。67年都市公園として開園。
広々とした公園ですね。園内の樹木もすでに秋色。
園内の中央広場には噴水池。代々木公園のへそにあたる部分ですね。
中には入れませんがバードサンクチュアリもあります。双眼鏡で野鳥観察をされている方もいらっしゃいました。
バードサンクチュアリを過ぎたところにある閲兵式の松。戦前の代々木公園は代々木練兵場でした。大正天皇・昭和天皇が閲兵式の際に傍らに立って閲兵されたという松の木です。
1914年に明治天皇の皇后である昭憲皇太后が崩御されました。代々木練兵場で葬場殿の儀が行われたことを示す碑が残されています。
代々木公園の原宿門近くに残されているオリンピック記念の宿舎。戦後、代々木練兵場は米軍ワシントンハイツに。1964年の東京オリンピックの際に返還され、選手村が設置されました。今はオランダ選手団が利用した宿舎のみ現存していますが。改装工事中で立ち入ることはできませんでした。
代々木公園を出て、明治神宮に向かいます。
明治神宮
代々木公園に隣接する明治神宮。コロナの緊急事態宣言の時期に比べると人出も増えてきましたね。
旧官幣大社。1920年創建。御祭神は明治天皇と昭憲皇太后。1912年の明治天皇崩御後に国民の強い願いにより創建。場所は候補地の中から代々木御料地が選ばれました。明治神宮宝物殿は国重文。
訪問した11月3日は文化の日。日本国憲法が公布された日の祝日ですが、1947年までは天長節・明治節で明治天皇の誕生日を祝う祝日でした。
原宿駅前から鳥居をくぐり明治神宮境内に入ります。
今回は明治神宮御苑には立ち寄らず、明治神宮ミュージアムへ。12月4日まで開催されていた「みかどの御英姿」展。写真撮影を好まれなかった明治天皇。僅かに残る御写真と御尊影が展示されていました。
軍服などのお召しの衣服は保存状態がかなり良いですね。歴史のリアルを感じます。常設展示室には装車や御机も展示されてます。
緑の杜に囲まれた明治神宮に来ると気持ちが厳粛になります。参拝時は例祭が行われている最中でした。ちょうどいい時間に来ることができました。
いつ来ても明治神宮はいいですね。厳粛な気持ちになります。
国立競技場
明治神宮からラフォーレ原宿を左に。いつもであれば立ち寄る東郷神社を横目に見ながら、神宮前の小道を国立競技場方面へ。
明治天皇崩御後、かつての青山練兵場に明治神宮外苑が設けられることになり、1924年明治神宮外苑競技場が設けられました。43年の学徒出陣では壮行会会場として使用。戦後、GHQによる接収の時期を経て、58年旧国立競技場竣工。64年の東京五輪メインスタジアムとして使用されました。2019年新国立競技場竣工。21年の東京五輪メインスタジアムとして使用されました。
神宮外苑と調和する杜のスタジアムですね。新国立競技場建設にあたってはすったもんだがありましたが、結果この競技場でよかったと思います。競技場脇には聖火台が置かれています。
国立競技場前のオリンピックミュージアムにも行こうと思っていましたが、残念ながらこの日は臨時休館日でした。ミュージアム前に建つ嘉納治五郎像。大河ドラマ「いだてん」で初めて嘉納治五郎が日本オリンピックの父であることを知りました。役所広司さんが演じてましたね。クーベルタン男爵の像も設置されています。
聖徳記念絵画館
国立競技場に隣接する聖徳記念絵画館。明治神宮外苑の中心となる建物です。
国重文。1926年竣工。明治天皇・昭憲皇太后の御聖徳を後世に伝えるため造営されました。御在世中の出来事を描いた80点の大壁画が年代順に展示されています。ここに来れば明治時代の出来事が網羅的に学べますね。
建物自体も威厳があり立派な建築です。
聖徳記念絵画館の脇にある御鷹の松。3代将軍家光ゆかりの松です。
明治神宮外苑
聖徳記念絵画館を含み、明治神宮球場・秩父宮ラグビー場・イチョウ並木など全体が明治神宮外苑です。
1926年明治天皇と昭憲皇太后のご遺徳を後世に伝えるため、旧青山練兵場跡地に絵画館・憲法記念館(明治記念館)・陸上競技場(国立競技場)・神宮球場等を造成。明治神宮に奉献されました。
神宮外苑は元は青山練兵場。観兵式の際には榎の大木の西側に明治天皇の御座所が設けられていました。今も御観兵榎と名付けられた木が残されています。
緑と黄色のコントラストが美しい銀杏並木。神宮外苑はやはり11月の時期が一番いいですね。
イチョウは針葉樹です。葉が平たいので広葉樹っぽいですが、幹の延び方はいかにも針葉樹ですね。
青山通り側の入口には明治神宮外苑の記があります。パン屑を与えている人がいて多くの鳩が飛び交っていました。迷惑な餌やりは糞害など周囲に迷惑をかけるのでやめるべきですね。
青山通りを歩き外苑前駅前へ。銀座線で渋谷に向かいます。
渋谷マークシティ
外苑前駅から銀座線で渋谷駅へ。渋谷マークシティは銀座線渋谷駅から直結しています。銀座線の渋谷駅のホームは近未来的なデザインに変わりましたね。
2008年渋谷マークシティ連絡通路に設置の岡本太郎"明日の神話"。見事なパブリックアートですね。30年近く行方不明になっていた本作品は、2003年にメキシコの資材置場で発見されました。2022年10月放送のNHK・アナザーストーリーズで特集されていましたね。
小さな旅の終わりに
代々木公園の中に”オリンピック記念の宿舎”が残されています。1964年東京オリンピックの選手村として使われていたのが今の代々木公園。選手村は”朝霞ではなく、メインスタジアムに近い代々木だ”として米軍基地返還に動いたのが田畑政治でした。”いだてん”でも描かれていましたね。
11月3日は明治天皇の誕生日(明治節)。2022年は明治天皇御生誕170年ということで、明治神宮ミュージアムでは「みかどの御英姿」展が開催されていました。展示物の保存状態がかなり良く、見どころの多い展覧会でした。
訪問時、明治神宮では式典の真っ最中。装束を身につけた神職の方々の移動の行列を拝見することができました。ちょうどいいタイミングにあたりました。
大正モダンな建築の聖徳記念絵画館。展示されているのは明治天皇・昭憲皇太后の業績を描いた壁画80枚。歴史の教科書に出てくる幕末・明治の出来事はこちらの絵画が使われることが多いですね。
明治神宮前・表参道・外苑前。明治神宮と明治神宮外苑関連の駅名が並びます。
かつては東急百貨店東横店・西館の中にホームがあった銀座線渋谷駅。今は明治通りの真上に停車する形になっています。近未来アートな感じのホームがいい感じ。
渋谷マークシティ連絡通路の"明日の神話"。通路のすぐ側にあるパブリックアートでなんとも素敵だな。こういう展示のあり方は岡本太郎自身も望んだことだと思います。
変貌著しい渋谷駅周辺。いつも混んでいるのでハチ公前で待ち合わせをしたことはありませんが、忠犬ハチ公像は昔のままなんだな。
Sia の ” Unstoppable "。2016年1月にリリースされたアルバムの中の曲ですが、サムソンのスマホのCMで使われたことで今ヒットしています。
記憶に残るいい曲ですね。” I'm so powerful(私はとてもパワフル)I don't need batteries to play(バッテリーなんか必要ない)I'm so confident, yeah, I'm unstoppable today(うまくいく感じしかしないので、今日の私は誰にも止められない)"と歌っていて、スマホの性能を表現するにはピッタリの歌詞なんだと思います。
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