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故郷の小田原で、独立型社会福祉士として活動するまで。 #01

少しずつ準備していました。

東京で在住・在勤として楽しく働いています。今の生活に不満があるとか、人間関係で悩んでとか、そういったことではないのです。今の生活に慣れてくると、次のステップを考えてしまう性分なので、日常的に「次はどうしよう?」ということは考えていました。選択肢はいくつかありました。例えば、公務員になって障害者福祉制度のダイナミックな変化に携わりたい、とか、社会科学系の大学院でさらに勉学を重ね後にアカデミアで研究を行いたい、など。そして、現在の仕事をつづけながら、副業として社会福祉士の資格を活用しながら働きたい、という想いもありました。

「副業として、社会福祉士の資格を活用しながら働きたい」ということを考えた時に、真っ先に思いついたのは、ぱあとなあ東京(東京社会福祉士会の成年後見業務を担当する部門)に登録して、成年後見人を受任するということでした。福祉現場で平日働きながら土日に後見業務を行っている方を、今までにも何名かお見掛けしたことがあり、素敵だなと思っていました。

10年ほど前に社会福祉士養成校で学んでいた時、先生に「子育てと両立しながら、在宅メインで働ける社会福祉士の仕事はありませんか?」と質問したことがあります。その時に先生から、「ソーシャルワークは基本対人支援なので対面は外せないけど、成年後見人を個人で受任できるようになれば、自分でスケジュールを管理しやすくなりますよ。」とお答えを貰いました。この頃よりぐっとリモートワークが進みましたが、現在でも似たような状況かと思います。

その時は自分が個人で成年後見人を受任する時が来るとは思いませんでしたが、調べてみると、受任するまでには国家試験合格後に最低でも4年間は研修が必要とのこと。合格直後は研修を受ける気にならずスルーしてしまいましたが、2年目に「もしいずれ受任したいと考えたら、そこから4年も掛かるのは長すぎる。取り敢えず研修は進めておいて、4年後に考えよう。」と思い至り、研修生活が始まりました。

そして、5年掛かって(対人研修がすべて中止になってしまった年が1年あり、通常より更に1年掛かりました)、今年度にやっとすべての研修が終わりそうです。

東京都と神奈川県の壁

東京都の在住・在勤エリアで成年後見人を受任するのが一番自然な流れですよね。でも、両親が死去し、法事や実家の様子見で小田原に帰ることが増えると、小田原への想いが徐々に強まっていました。その想いの強まりが自分でも不思議で、鮭がうまれた川にもどるような習性が人間にもあるのかな?と考えたりして、「40歳 故郷 帰りたい 理由」などとグーグルで検索したりしました。

いっそのこと家族全員で引っ越しも考えましたが、家のこと、子供の学校、自分の仕事等を考えると、そう易々とできるものではありません。しかも、引っ越してみたら、やっぱり今の生活圏の方が良かった、というギャップも起こる可能性もあります。そこで、まずは私が副業の仕事として、小田原との縁を取り戻すのが良いのではないか、と考えるようになりました。

そこで、東京に住みながら、神奈川県小田原市で成年後任人を受任するにはどうすればよいのだろう?と疑問に思い、神奈川県社会福祉士会に電話してみました。すると、「ぱあとなあ神奈川に所属して活動する場合、東京社会福祉士会から神奈川県社会福祉士会に転籍する必要がある。名簿登録研修も、神奈川県社会福祉士会の研修を受ける必要がある(東京の名簿登録研修ではNG)。研修は1年に1度しか開催がない。研修申し込みの時点で、神奈川県社会福祉士会に籍がないと申し込めない。」とのことでした。

神奈川県社会福祉士会に所属するためには、神奈川県に在住か在勤でなくてはなりません。現在私は、東京都に在住・在勤です。小田原市には勤務先や住まいの住所がありません。この点をクリアする方法を模索し始めました。

在住は難しいので、小田原で事務所を借りるか、コワーキングスペースで住所を使用できる場所を探すか、かなと考え、コワーキングスペースを運営する不動産会社さまに連絡を取ってみました。

つづく。

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