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エルサルバドルでChivoアカウント(ビットコインアカウント)を作ろうと試みた話

仕事のついでにランチに寄ったショッピングモールの一画にビットコインのATMコーナーChivoを発見。Chivoとはエルサルバドル政府が手掛けるデジタルウォレットサービスのことです。スタッフが常駐していたのでChivoアカウントが作れるか聞いてみました。

アプリの登録はうまくいかず

 以前ChivoアプリをダウンロードしたもののIDの登録場面で桁数が合わず進めなくなってしまいました。Chivoアカウントはエルサル人しかつくれないことはわかっているのですが、なんでも試したくなる性分で機会があったら聞いてみようと思っていました。


エルサルのパスポートが必要
もしくはエルサルの個人番号
Chivo ウォレットのアプリ

スタッフに質問

「エルサル国籍はないがレジデンスカードをもっている、それでアカウントはつくれますか?」
「いえ、エルサル人だけです。」

「エルサルのパスポートを取得すれば作れるのでしょうか?」
「例は聞いたことないがおそらく作れると思います。」

「永住権を持っている人はどうですか?」
「そちらもDUI(マイナンバーカードみたいなもの)があるので大丈夫だと思いますが、確実ではないので問い合わせる必要があります。」

ということで、エルサルのパスポートを持てればつくれるようです。永住権者の個人番号でもおそらくつくれるのではということですが未確認です。


エルサルバドルのパスポートか永住権を取得するには

エルサルバドルの永住権を取得するには以下の条件があります。d)の一時滞在者を経て、永住権を取得するのが一番スムーズかもしれませんね。永住権があればパスポートも取得できるようです。

b) 生まれながらに中米出身の一時居住者。

c) スペイン系アメリカ人およびヒスパニック系アメリカ人に起源を持ち、申請前に 1 年間継続してそのようなステータスを保持していた一時滞在者。

d) 申請前 3 年間に一時滞在者としての資格を有していた者。
 →一時滞在者の条件はいつか別の記事で紹介しようかと思います。(移民局に所要があって直接問い合わせてみました。)

e) 一時滞在期間を 12 か月以内に更新せず、本居住期間が 7 年を超えない者。

f) 政府または国際機関を代表して入国し、エルサルバドルに連続 5 年以上居住し、その特別な地位を放棄しなければならない者。

g) カトリックの宗教者およびその他の宗派の会員で、その教会が共和国の法律に従って法的地位を取得しているもの。 それぞれの家族グループのそれも同様です。

h) 法律発効までの連続 10 年間に、法的要件を満たさずに国内に滞在したことを証明した者。

出典


とはいえ日本は多重国籍を認めていないので現実的なのは永住権か

ただし、日本は多重国籍を認めていませんのでパスポートを二つもち続けることはできません(外国の国籍と日本の国籍を有する人(重国籍者)は,その二重国籍になった時が20歳未満であれば22歳までに,20歳以降であればその時から2年以内に,どちらかの国籍を選択しなければなりません)。

もしエルサルバドルのパスポートが欲しければ日本の国籍を放棄しないければなりません。条件付きですが二重国籍が認められているアメリカ、オーストラリア、カナダ、フランスなどの国籍でしたら条件次第でエルサルバドルのパスポートもとれますね。

そんなに待てない!ビットコインがあれば永住権がすぐとれます

なんとエルサル政府はビットコインを一定額寄付すれば市民権をとるプロセスを省略できるようにするという発表をしました。
もしビットコインを十分にお持ちの方は寄付して永住権取得するのも一つのオプションかもしれません。

ビットコインは含み益があっても利確する際に膨大な税金がとられることもあり、そのまま塩漬けにしてる方もいると聞きます。
(寄付はおそらく税金とられないのでは?)

エルサルに拠点をもち、それを軸に様々展開することもできますね。


おわりに

デジタルノマドでエルサルで生活している人が知り合いにいます。彼は給料はビットコインでもらっており、エルサルはデジタルノマドにはかなり住みやすいようです。デジタルノマドビザの道も近々開かれるという話もあります。

エルサルバドルは政府がビットコインを購入していますが、きちんとした収支報告書がなく、X(旧Twitter)でちょこちょこ「いくら買った」など出てくるのみです。国民の税金や国際機関からの援助資金が適切に使われているかチェック機能はどうなっているのでしょうか。

ビットコインユーザー、ノマドワーカー、一部の権力者だけでなくまじめに一生懸命働いているエルサル人にとってよりよい選択となることを心より願います。

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