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能登半島地震~私にできること その6

支援物資は現地のニーズに合わせて!


今日、1月17日、阪神・淡路大震災から29年となりました。追悼行事に合わせて、今回の能登半島地震の被災地を支援する募金活動なども行われたとのことです。

熱心に手を合わせて黙祷する人々の姿に、私も、もう二度と地震の被害が起きないようにと祈らずにはおられませんでした。

それでも避けて通れない地震なら、せめて、これまでの大地震の教訓を生かして、被災地が1日でも早く復旧・復興するように、できる限りの支援を行うとともに、今後、いつ、どこで起こるか分からない大地震に備えて、自宅の耐震化や家具の転倒防止、水や食料の十分な備蓄など、あらゆる対策を講じることが、今、私たちにできることではないでしょうか。


今回の能登半島地震では、各地の避難所で必要な水や食料などの生活支援物資については、過去の大地震の教訓が生かされているように思います。

私は東日本大震災で、自治体職員として、被災地・被災者の支援に携わった経験から、今回も、全国から大量の支援物資が送られることで、被災地が混乱しないかと心配していました。

当時、私も多くのみなさんから、被災地に支援物資を送りたいがどうしたらよいかという問合せを受けていました。こんなにも多くの善意が寄せられるのかと感動する一方で、その気持ちに応えられないもどかしさも感じていたのでした。

というのも、被災地にはかなり早い段階から、政府や各自治体、様々な企業や団体などから、大口の支援物資が届けられ、集積場所が満杯になってしまったようなのです。そこに、個人からの比較的小口の物資が大量に送られてきたことで、現地はその仕分け作業や保管などで大混乱に陥ったようです。

そうした状況のなかで、私は多くのみなさんの問合せに対して、

「被災地では、今は、支援物資は受け付けていません」

と応えなければならない悔しさに、胸が張り裂けそうになったことを思い出します。

今回の地震では、そうした混乱を予想したためか、現段階では個人からの支援物資は受け付けていない自治体が多いようです。

私は被災者には十分な支援物資が届けられることを望む一方で、現場の混乱を避けるためには止むを得ない措置ではないかと考えています。

やはり、現地での受け入れ体制が整い、被災者のニーズに合った品物が届けられるようになるまで、個人で支援物資を送るのは控えたほうがよいと思います。

もうしばらくすれば、県外からの個人ボランティアの受け入れと同時に、個人からの支援物資の受け入れも始まるのではないでしょうか。

そのときこそ、ぜひ、みなさんの心のこもった品物を届けて欲しいと思います。

その際は、現地の負担を少しでも軽くすることにも配慮していただければと思います。

一度に大量の品物が届くと、箱を開けて中味を確認し、仕分けして整理し、記録するなどの大量の作業が発生します。これまでの災害では、こうした作業に人手が足りず、せっかく届けられた品物が山積みのまま放置されたり、必要とされる被災者にタイミングよく配ることができずに、最悪の場合は廃棄せざるを得なかったりということもあったようです。

今回、そうならないためには、被災地の自治体のホームページや報道機関の情報などから、今、現地で必要とされている物資は何かを確かめたうえで、求められている期間内に、適切な方法で送る必要があります。

現地での仕分け作業を少しでも軽減するためは、一つの箱にいろいろ詰め込まず、一種類の品物だけを入れるようにし、箱の上部と側面には、品名や数量、使用期限、サイズなど、必要な情報をできるだけ詳しく記載するとよいと思います。

そうすることで、現地に行かなくても、自宅で仕分け作業というボランティア活動ができることにもなります。


最後は人の力です!

被災地の一日も早い復旧・復興を祈ってやみません。


【参考】


「届け.jp」


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