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ごりやく歳時記 福運を招く12か月の作法 #4

生まれ持った霊能力に加えて修行により霊格を上げ、神様とおはなしができるようになった桜井識子さん。神社仏閣で神様や仏様と話したことをブログや本で紹介し、その衝撃の内容と親しみやすい語り口が多くの支持を得ています。本書は桜井識子さん流の『ごりやく歳時記 福運を招く12か月の作法』。歳時記とは1年の季節ごとの行事について解説した書物のことです。

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お寺と神社、どちらが先でも何回行ってもOK

初詣は神社、と決まっているわけではありません。お寺に行くのもいいです。神様と仏様は存在する世界が違うため、神社とお寺では新年の「気」も違ったものになっています。ですから両方行くと、その違いがわかって興味深いと思います。

神社は華やかで明るく、お寺は落ち着いた静かな雰囲気です。

新年のご挨拶を神様と仏様のどちらにするのかは、好きなほうでかまいませんし、両方行くのであればどちらが先でもよく、順番を悩む必要もないです。去年は神社に行ったけど、今年はお寺に行くというのもアリです。

お寺の雰囲気を暗く感じる人もいて、苦手だという話をよく聞きます。「初詣をお寺にしても縁起はいいの?」と悩む人もいるかもしれません。お寺によっては境内に墓地があるため、そこが気になる人もいるでしょう。

お墓は縁起が悪いものではなく、墓地のそばを通ったからといって「喪」がつくわけでもありませんから、気にしなくて大丈夫です。

初詣は、「どこに行くのか」という、参拝場所にこだわるのではなく、「誰のところに行くのか」というのが正しい考え方です。

たとえば「お寺に行く」のではなく、空海さんに新年のご挨拶をしに行く、お不動さんに年明けのご挨拶をしに行く、ということです。神社も同じです。神様にご挨拶をしに行くのです。

大好きな神様や仏様に、おめでたい新年のご挨拶に行くわけですから、どちらに行っても縁起のよい行事となります。

「初詣は1月1日だけ?」「それとも3日まで?」と日にちで悩むかもしれませんが、新年の華やかで明るく輝いた「気」は松の内だったらいつでももらえます。この松の内の期間は地域によって日にちが違うので、そこは確認したほうがいいかもしれません。

神社やお寺によっては、松の内の期間が周辺地域とは別になっているところもあるようですから、いつまでがそうなのかは事前にチェックしておきます。一般的には1月7日までのところと、15日までのところが多いです。

初詣は1社だけ、または3社まで、などの決まりもないので、何社まわってもいいです。たくさんの神様・仏様にご挨拶に行くほうが多くの恩恵やごりやくをもらえます。

「3番目や4番目に行くのは、あとまわしにしたということで失礼なのでは?」と気を使う必要もありません。人間には信仰の自由があるので、どこの神仏に最初にご挨拶をしたのか、どの神仏をもっとも信仰しているのかなど、そこに文句を言う神仏はいないのです。

初詣は、行くとよい「気」をたくさん浴びられるので、行けば行くほどプラスになります。でも、行かなくてもマイナスになるわけではありませんし、神様や仏様に対して失礼になることもありません。

ですから行けなくても、申し訳なく思わなくて大丈夫です。

厄年を甘く見ていた私からのアドバイス

厄年のおはらいは元日から節分までにします。

まずは厄年を気にしたことがない、という人のために厄年の説明です。

厄年とは災難が襲ってくると考えられている年齢です。男性は25歳、42歳、61歳で、女性は19歳、33歳、61歳となっています。由来は陰陽道のようです。

個人的な見解ですが、現代では本気で怖がる人はいないように思います。私の母や祖母の時代の人は、けっこう真剣に考えていました。あちこちでしょっちゅう「厄年」という言葉を聞いていたような気がします。

現代は「そんなに大きく気にはしていないけれど、なんだか気になるかも?」という感覚の人が多いのではないでしょうか。古くから言い伝えられてきたことだから、まったくの迷信ではないような気がする、と考える人もいると思います。

実は厄年は迷信ではありません。現実に存在します。

しかし、ここが不思議なところなのですが、全員に一律に災いが降りかかるというものではないのです。人によって厄災の大きさが全然違います。まったく何も起こらないという人もいれば、ひどい災難に見舞われる人もいます。

これは体質や家系など、何かの条件で決まるものではなく、霊格や人格などにも関係はありません。信じる・信じないという精神的な部分に作用するものでもありません。厄年の影響を受ける人と、受けない人がランダムにいるのです。

厄年は迷信だろうと軽く考えていた私は、19歳の時も33歳の時も、厄祓いをしませんでした(前厄、後厄の時もしておりません)。その結果、とても大きな凶事が降りかかってきたのです。

いや、今振り返ると、凶事と言っていいのか微妙ですが(笑)、当時の私にとっては人生最大の凶事でした。というのは、前厄である32歳の年に、最初の夫だった人が社内不倫を始めたからです。

本厄の33歳では、それが明るみに出て大騒ぎになりました。本厄のこの1年は、もう本当に思い出すのもイヤで……というか、思い出しただけでも胃が痛くなるほど、過酷な精神的苦痛を味わった年でした。

そして後厄の年に離婚をしました。

19歳の時は、医師の間違った判断でしなくてもいい治療(強烈な痛みをともなうものでした)をしました。この時も厄年のせいだとは気づきませんでした。

周囲を見ても、厄年に事故に遭ったり病気になったり、災難に見舞われる人は意外と多いです。「軽く考えないほうがいいですよ~」というのが、厄年に関する私からのアドバイスです。

まったくなんの影響も受けない、災難が全然襲ってこない人もいます。その一方で、生死に関わる大きな厄災に見舞われる人もいるわけです。自分がどちらのタイプなのかわからない人は、転ばぬ先のつえで、厄祓いをしておくといいです。

ここで重要なのは、年齢の数え方です。厄年の年齢は、「数え年を用いる」となっているところが多いのですが、現代は満年齢で数えます。それはなぜかと言いますと、“年齢”に厄災が反応するからです。

昔は数え年で、自分の年齢を意識していました。「私は今、33歳」と自分の年齢を思うのは、数え年による数え方でした。現在は満年齢で「私は今、33歳」と自分のとしを思います。“意識している自分の年齢”に降りかかってくる厄災ですから、その時代の数え方になるというわけです。

数え年のほうも怖いという人は、厄祓いをもう1年多めにやるといいです。

神社やお寺によって厄年の年齢や個数が違う場合があります。境内に厄年の年齢が書かれた看板を設置しているところがあって、何気なく見た時に「え? その年齢も厄年?」とビックリすることがあります。

基本となる年齢(男性は25歳、42歳、61歳、女性は19歳、33歳、61歳)に厄祓いをしていれば問題ありません。けれど、「神社の看板に書かれていた年齢です。気になって仕方ありません」という人は厄祓いをしてもいいと思います。

神社仏閣で厄祓いの祈禱きとうをお願いするのは、年が明けてから、なるべく早くしたほうがいいのですが、節分までに行けば問題ありません。つまり、節分が厄年の人の、厄祓い最終日なのです。

大事な人の厄年には「長いもの」をプレゼントするといいです。女性にはオシャレな傘、男性にはベルトが一般的です。厄年の影響を緩和します。

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