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コラム〜明石市長の暴言事件に思う関西地方で求められるコンテキスト能力について〜

明石市長が暴言を謝罪する会見を開きました。この事件、最初から違和感を感じていました。同じ違和感を感じたのは関西周辺出身者に特に多いのではないでしょうか。それしきのことで暴言?というのが正直な印象です。

これが別の地域の市長の発言だったら暴言だと感じたかもしれませんが、明石市長だったので...いろんな意味ですいません。

僕は母親が公務員だったので西神〜播磨地域の役所の状況は子供の頃からよく聞いていました。ご存知のように、日本語の中でも特に関西弁はコンテキスト能力を必要とする方言だと思います。

それに兵庫県の神戸以西は罵る系語彙が輪をかけて多いです。実は上品なイメージは三宮以東〜西宮というごく一部地域にしか当てはまりません。そもそも暴言のような言い回しが山のようにあり、それが本当の暴言かどうかは地元特有の空気でしか判断できません。例えば...


殺すぞ、どつき回すぞ、100回死んでこい...etc


これらは友達通しで気軽に使います。真に受けられると困るかもしれません。東京に出て16年目の僕は流石に使うことはなくなりましたが、子供の頃は罵る意図もなく使い使われてました(学校の先生からも)

余談ですが僕のこのツイートにいいねしてくれた人もほとんど関西の人です。


そうこうしてるうちに、市長と職員のやりとり全文が報道され市長に同情が集まるという展開になりました。町田総合高校のニュースに通じるものがあります。



追記)そう言えば、大学受験全部落ちた友達が
”田中が(大学)受かったらあかんわ〜。今度家に火つけに行ったんねん”
と僕の卒アルの寄せ書きに書いたのを今思い出しました。

プロフィール : 田中 潤
音楽家、プロデューサー、アーティスト…etc
2003年にドリーミュージックよりメジャーデビュー、2008から作編曲家としてRhytm Zone(AVEX)に所属。2014年頃独立。
作編曲で Smap, May J., 三代目JSB, 倖田來未、土岐麻子、信近エリ、堀込泰行、宮崎 薫 、moumoon…etc に携わり、CM音楽や企業向け音楽も多数。
日本に住む外国人クリエイターやパフォーマーのバックアップをする活動もしている。
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