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結果平等から機会平等へ

小規模多機能自治の地域アドバイザーもやってるゲンヨウです。日曜日は鳥取市で市民自治のフォーラムでした。

昨年からご縁をいただいて鳥取市の自治基本条例の委員会に参加しています。しかも若い者が前に出た方が良いという議論になって、委員長までさせていただいてます。

二年間の任期で、鳥取市の協働のまちづくりについてのあれこれを議論する委員会です。僕はNPO 関係者という立場で声かけいただきました。

今期のテーマは、鳥取市のまちづくり協議会10年を経て、地域経営のあり方について公民館運営と共に考えるというものです。

たまたまですが、六年前から豊岡市の地域コミュニティの「あり方検討委員会」委員、地域マネージャー養成講座講師、コミュニティアドバイザーを務めています。枠組み、人材の育成、個別地域の相談と一連の流れを長いこと関わらせていただいてたので、鳥取市での議論もすぐに飲み込めました。

二年間の区切りとして、各地区の代表者に声かけして、講演会、事例報告、パネルディスカッションを行いました。講師はお世話になっていた豊岡市役所から招いて話してもらいました。

六つの自治体の合併を経て、豊岡市はできています。鳥取市も九つの自治体の合併です。地域の多様さを活かせるような仕組みづくりについて話していただきました。

また、鳥取市においても二地域から手が上がり、地域に合わせた運営組織のあり方について議論が始まりました。

豊岡で仕事させていただいていた時も思ったのですが、かなり地域状況が異なる中で、一つの枠に縛る事は結果的に、使い勝手が悪くなる。真似できる事例もあればそうでないものもある。

最終的には各地域で話し合い、しなやかに地域経営を行なっていく事がポイントになりそうです。

パネルディスカッションには市長にも出ていただき、市の中の仕組みなどにも検討していくような話も出ました。

全体的な部分で感じたのは、小学校区(平成の合併前の小学校区が正しいかも)くらいで、地域で必要な施策も、関われる人材の規模も変わっていること。モデル地区で手を上げてくれたところも地域状況は全く違いました。そのため、モデル事業の進め方も、部分的に変えてました。

このような動きに行政が対応するには、結果平等から機会平等へ移っていく事なんだなと思いました。人口減少の中では、最低限の住民サービス以外は地域で施策を選んで実行することが現実的な流れかと。

A地域では、教育についてチカラを入れている。B地域では、イベントにチカラを入れている。となります。

今までの広がってきた行政サービスの取捨選択が始まり、地域経営で補っていく、場合によっては強めていく、場合によってはやめていくことも出ます。

行政側は縦割り予算や同じような地域への頼み事をやめていき、より地域側で選びやすくするためのルール整備と、行事などの見直しが必要になります。

住民側としては、「役場がやってくれない」とか「あそこは〇〇さんがいたから上手くいった」とか言ってる時間があったら自分の地域で何から始めたら良いか考えて動くのが必要になってきます。

そこを楽しく進めていく方法を開発していきたいなと感じながら、パネルディスカッションを進めてました。

鳥取市も小規模多機能自治に向けて動き始めた感じです。僕も、たまたまでしたが、ご縁なので可能な範囲で協力していきます。

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