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卒業生に向けて(2021年度版)

鳥取でNPOを経営するゲンヨウです。

節目の春になりましたね。快晴の日が増えてきました。日中の温かさと、夜の寒さにギャップが訪れると、出会いと別れの時期なんだなと思います。僕は毎年見送る側なので、寂しい気持ちと嬉しい気持ちが半分ずつという感じの今です。

卒業生のみなさん、ご卒業おめでとうございます。4年間を振り返ってみて、どんなだったでしょうか。追いコンの雰囲気を見れば良い時間だったのかなと。いい写真が多くて、いい笑顔が多くて、多くの人といい時間を過ごしたんだなと感じました。
会議とかいろんなやりとり、思い出します。
ぜひ、思い入れのある人、ある場所には時間がある時には寄ってほしいなと思います。

みなさんは、ちょうどコロナ前の大学生を2年間、コロナ禍の大学生を2年間過ごした世代かと思います。最近じゃ戦争まで始まってしまって、なかなか先が読めない日々に更に混沌がやってきそうです。

ま、読めない読めないと言っていても時間は経過してしまうもので、対応しながら工夫しながら過ごしてきたと思うし、これからもそんな感じだと思います。

僕もこの二年間は実家に1回帰った程度でありながらも、なぜか全国の友達が増えるという不思議な経験をしています。毎週土曜の朝7:00にはその人たちと集まって、企画を練ったりしていて新しい考え方や大きな組織の悩みだったりも聞いたりする貴重な時間になっています。

そして、今もそういったご縁でつながったANAのCAさんからもらったコーヒーを飲んでいます。彼女は今日はサンフランシスコらしい、サンフランシスコの桜の写真が送られてきました。強制的に世界を意識する瞬間、面白いです。

こんな感じで、変化を楽しむというか、変化することを恐れない事、これがみなさんが社会に踏み出すうえで必要なチカラなのかも知れません。ま、みなさんについてはぶっちゃけ、あんまり心配してなくて大丈夫だと思っています。しらんけど。

組織に入るとベンチャーでもない限りは、60代、70代の人が意思決定をする場所で働くことになると思います。40代以上は変化が苦手な世代です。みなさんにとっては、変化しながらしなやかに進むことは、当たり前になっていると思いますが、組織に入るとそれに流されたりしてしまうかもしれません。でも確実に変化を楽しむ・変化に恐れない人材が世の中には必要となってくるので、この気持ちは失わないように。

バンクでの活動では、「自分でやってみる、自分たちで考えて決める、現場を大事にする」という事を体感していたと思います。鳥取で過ごした一番の武器は、鳥取のおじいさん・おばあさんなど地域に暮らす人とやり取りした経験と、そこからプロジェクトを組み立て進めた工夫の経験ですし、そこは他の地域の学生とは違った意味で強みなので、大事にしてください。

まだまだ、不安定な世の中は続きます。みなさんは基本は優しい人が多いから、バランスを取ったり、我慢したりすることも多い社会人生活になるかもしれません。そんなとき、自分も大事にしてください。あんまり抱えすぎてしんどくなったら、逃げるもアリです。リカバリーできるチャンスもいくらでもあるし、再挑戦も可能です。

ここで得た仲間だったり、僕らちょっと大人な人だったりをうまく頼って、しなやかに元気に楽しく歩みを続けてもらえたらと思います。帰っておいでと言ってくれる場所がここにはあります。

バンクもおかげさまで20年の時を重ねることができました。春からは、新しい名前で動き始めます。僕にとっても、バンクにとっても節目の時だなと感じています。やる事の本質は変わらないのですが、そういう意味で僕も変化を楽しむ一歩を更に踏みたいと思います。各地に行くときは連絡するので、ご飯でもいきましょう。

卒業おめでとう。良い時間をバンクで過ごしてくれてありがとうございました。

学生人材バンク 中川玄洋

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