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居住エリアの自治の意識をあげる

鳥取県鳥取市に暮らすゲンヨウです。仕事は大学生×地域の連携企画を作ることをしていますが、最近は地域自治に関する研修会の講師なども行っています。先日も京丹後市の職員研修をさせていただきました。

1.小規模多機能自治との関わりと整理

(1)最初は豊岡市から
ここ2・3年で小学校区くらいの規模の自治を考えて運営していく仕組みに関わることが増えています。もともとは兵庫県豊岡市の地域コミュニティに関する委員会に関わったのが最初です。もう7年くらいになると思います。地域×若者ということで、若い世代の意見を入れる役割として外部有識者として関わらせていただきました。

その時は、どちらかというと若者の視点や行政との協働の多いNPOの視点で意見させてもらうことが多かったです。事務局ポジションの人の人材育成などにも意見していたら、「講師やってください」と講師をさせていただき現在は地域のアドバイザーとして、参加させていただいています。

(2)次は鳥取市
住んでいるエリアの鳥取市では一昨年に、自治基本条例の関係の委員会にNPO枠で参加することになりました。街づくりの補助金などを議論する場だと思っていたので、小規模多機能の話は参加してから認識しました。最初の会議で、事務局案の委員長候補を別の委員さんがNGを出してしまい、「若い人がやったほうが良い」という無茶ブリで委員長になります。2年間の任期を何とか勤め上げ、今2期目の委員長をやっています。

豊岡市のことは依頼してきた鳥取市の人も知らない話だったので、委員長をしながら、「それでは鳥取市でもアドバイザーをお願いします」ということで、昨年度は2地区の導入会議にも参加させてもらいました。

(3)今度は京丹後市
そして今年から京丹後市にも少しずつ関わらせていただくことになりそうです。先日は該当する職員の方に向けた研修でした。

(4)地域を複層的なレイヤーで考える
居住エリアを集落(町内会・自治会)として考えたときに、僕の住んでいる地区は下記のようなレイヤーに複層的に所属します。小規模多機能自治は2を中心に1と連携して動くという感じでしょうか。

1.集落(町内会・自治会)→約90世帯弱(人口:300人弱)
2.旧村(小学校区)→人口3000人
3.鳥取市→人口17万人
4.鳥取県→人口55万人
5.中国地方?
6.日本

2.防災の視点から地域を考える

合併したんだから鳥取市として考えるのが良いのかなと、この仕事をさせてもらうまでは思っていたのですが、けっこう地域事情は違うので打ち手がかわります。豊岡・鳥取・京丹後と共通点は5地域以上の市町村合併を選択した自治体なので、その辺の悩みは共通点であり難しさがあります。

また、合併して人口はひとまとめになっていますが、自治体の線引き方法を変えただけなので面積は変わりません。必然的に防災の観点からは、ある程度のエリアを区切った管理方法、考え方が必須になります。

例えば、僕の居住する鳥取市でも昨年の西日本豪雨では山側の地区の被害が大きかったですが、僕の住む地区では特に大きな被害はなかったです。鳥取県中部地震でも、鳥取市西部エリアではブルーシートをかける家も出てましたが、東側のエリアではそのようなことはなかったです。

そういう意味で小学校区くらいの自治を考えておくことは有事の際においても早い対処や現場にあった対処ができるのではないかと思います。

3.有事の体制を楽しくつくれないか

じゃあ、有事のために地域で自治を行ってくれと言われても、なかなかすっと入っては来ないと思います。市町村合併の過程の中で、議員を選出して地域内のことを決める合意形成システムも取り上げられてしまいました。合併後の行政組織の脆弱さについては、住民の話を聞けばよくわかる状況です。なんとなくエリアの全体的な話がわかる職員、フットワークの良い職員は本庁に連れていかれます。

それに意見をいうことは大事ですが、自分たちも対応する仕組みを楽しく作れないかなと考えています。

普段は楽しく集まり、有事の際は地域で連携して一時的な解決を促すネットワーク。先日参加した防災の研修でも、公的救助で助けられた人と、周辺の人に助けられた人の数はかなり違っていました。自分たちでも、支えあう仕組みがあった方が良いです。

4.緩やかな連携と連続した関わりで当事者意識を高める

地域には婦人会、班長会、親子会、自警団(消防団)と組織があります。そこ同士で緩やかな連携をするような仕組みと、年に数回、毎年、地域の人と顔をあわせて一緒に何かやることがあると良いなと。

そのためには一旦、各組織のやっていることを棚卸しして、連携できる点とかダイエットできる点を探すのが大事そうです。

写真は地区の花壇。まちの中の美化運動的な予算があって苗とかは手に入るそうです。親子会、班長、婦人部などで植えていて、朝、妻と一緒に草取りしました。妻は植えたときには参加していて、綺麗になるといいなと行ってました。これも当事者意識。

お盆は少し、地域の当事者意識を積み上げる仕組みについて考えてみようと思います。


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