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あっちの話⑶

木造の古いアパートの2F。ここの近くに古い個人の古書店があって、日本文学が揃っているのと今はなき旺文社文庫がたくさんあるのでたまに来ている。

この本屋の近くにコーヒー屋があって、たまに豆を買う。夢の中でもめんどくさいのでいつも挽いてもらう。(夢なので部屋に置きっぱなしでしばらく行かなくても酸化しない。べんり。)つまりこの部屋ではコーヒーくらい落とすのだ。

この店にはカウンターのカフェが併設されていて、飲んでいくこともできる。すばらしいのは、甘いもの以外のアテがあること。凝った料理じゃないんだけど、簡単なものならミックスナッツとか、さいの目に切ったチーズとか、煎りひよこ豆にカレーの風味をつけたものだとか。(たぶん市販品)

私は幼少より甘いおやつよりしょっぱいつまみ的なおやつを好んだので、コーヒーのアテにこうしたものをちょこっとつまめるのは嬉しい。

ならば飲み屋に行けば良いではないか、と思うが夢の中でも下戸なのでそれは叶わぬ。まじめか。

こないだはスモークチーズを細く切って薄衣をつけて揚げたのが出た。深煎りコーヒーにたいへんよく合ってうまかった。

果物や素揚げの野菜などが出ることもある。りんごって1個買って自分で剥くのは面倒だしそんなにいらないので、まことに心地よいサービスである。

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