「出会い」が、何かを変えるきっかけになる時がある…番外編(分析)

高校サッカー部、県のリーグ戦は3部リーグ…今季は昇格を決めたので、来期は2部リーグで戦うことになる。
昇格をイメージし始めた選手達に対して、「2部昇格を目標とするなら、2部リーグで勝てるチームになる必要があるよ」と話していた。
昇格することだけで達成感を味わっているようでは、その上のリーグでは勝つことは出来ない!…結果的には、1シーズンで降格となる!!

この秋の選手権予選、初戦の相手は1部リーグ。

組み合わせが決まり、監督から分析のための試合のビデオを受け取りました。

ビデオ内容としては、1部リーグ戦での試合映像です。

分析対象は赤色になります。
チームオーガニゼーション:1-3-4-3
チーム戦略:ゲームメイク戦略(ダイレクトプレー)

MFの4人は常にフラットに並び、ラインで上下に動く、横幅を意識してブロックを形成してはいない。

チームファンクション:攻撃
チームタスク:ビルドアップ
フィールド1からフィールド3へのロングボールを多用。
FWへのボールに精度はなく、フィールド3へボールを蹴るだけのよう。
フィールド2を使わず、3バックということもあり、MFとFWとの間や3バックの両サイドにスペースが空く。

当然、相手チームは空いたスペースを狙ってくる!
DFの両サイドをどう攻めるか(そのスペースへどうやってボールを運ぶか)が、ポイントでもある。
ゲームの中でも、相手チームがMFとFWの間のスペースへとボールを運ぶが、素早く相手にボールを奪われてしまうシーンが多く見られた…

「なぜ?」

MFのプレスやFWの戻りによるチェックが素早い。
まるで狙っているかのように…!?

フィールド2は、ボール奪取のために空けてあるのか!…「奪いどころ!?」

先ず最初に、「攻撃⋅ビルドアップ」で分析したことを…
チームファンクション:守備
チームタスク:ビルドアップの妨害
に変えてみると…
相手がビルドアップにてフィールド2にボールを運んだ時、MFは素早くプレスに行き相手の動きを止める、そしてFWのプレスバックにより前後を挟みボールを奪う。

このチームは「攻撃型」それとも「守備型」?

1部リーグでの戦績をチェックすると、ロースコアがほとんどで、引き分けの試合が多い。
上位チームには負けても、下位には負けていない。
つまりは、「守備型」ということか…
リーグ戦での基本は、負けないこと!
勝ち点をいかに重ねていくか!
ローリスク⋅ローリターン

FWの3人に攻撃を行わせ、フィールド2を空けることにより相手DFを孤立させる。
4対3の局面を作り出し、ロングボールを入れることにより得点を奪う。
MFが1人加われば4対4となり数的同数という有利な状況にて得点を奪う。

相手に攻め込まれてる状況からのフィールド3へのボール…「時間を作るためのプレー」
ボールから目を離しプレーヤーの動きをチェックすると、前線へのボールなのに後退しているMF…素早くポジションへ戻り体勢を立て直している。

精度が今一つなのはそのためか!?

いずれにしても、このチームは戦術が明確で、選手の一人ひとりがすべきプレーを確実に実行している。

1部リーグで戦うということはこういうことか!

さて、このチームに対してどうするか!?

このゲームにより「多くのことを失敗から学ぶことになる」

結論から言うのは簡単なことで、スマートではあるが、「結果」よりも「経過」を書いておこうと思う。
今の自分からどうやって次の自分になったのか。

「気付き」や「きっかけ」を大事にしたい!

…続きは、次回…

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