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【ほとばしる衝撃】「最強AI」LuckyJが「ラス回避」争いをしている牌譜をガッツリ検証してみたところ…


はっきり言って、めちゃくちゃ面白いです。

今回は、LuckyJが「ラス回避争いをしている」ときの、絶妙な選択を特集しました。

正直に告白をすると、10半荘ほど見てまとめようと思ったのですが、たった3半荘で記事を書いています。

それくらい見どころが詰まっていたのです。

そしてLuckyJの選択は、様々な選択肢を我々に与えてくれると痛感しました。

そんなLuckyJの「ラス回避争いをしているとき」の選択を、

・NAGA全タイプ
・mortal 4.0  
・私

といった視点から、多角的に分析したいと思います。

NAGAやmortal、LuckyJに興味がある方はもちろん、麻雀について視野を広げたい方にはうってつけです。

最初にズバリ言っておくと、全員(?)の意見が一致することはほとんどありませんでした。

麻雀はおそろしいゲームですね。

※このあと紹介する8つの場面のうち、1つだけ、LuckyJ、ニシキNAGA、mortal、私のオススメが全て合致したものがあります。それはどれなのかも、ぜひ考えてみてくださいね。

だからこそ、麻雀は面白いわけですが、皆さんも、「自分ならどうするかな」と考えながら、また「どのAI(もしくは私)と自分は似ているかな」と感じながら、楽しく見ていただけると幸いです。

「自分と似ている」ことに関しては、リーチ判断はニシキNAGA、仕掛け判断はmortal、など分野ごとに考えても面白いと思います。

では、早速行ってみましょう。

まず、特筆すべき場面をピックアップしてから、半荘それぞれの流れに沿って、面白い打牌を紹介していきますね。

※ラス回避ルールでお考え下さい。

特筆すべき選択

下家 8pポン打南

リーチしますか?


下家 北ポン打3m、白ポン打8s

5m 6p 6s 8p 何を切りますか? 


7sチー打3m

5m 9m 白 何を切りますか?


6m 9m 8p 白 何を切りますか?



下家1pポン打9m、発ポン打3s 上家親4pポン打8s

中を鳴きますか?

※このあとにもっと衝撃的な選択が出てきます。


上家 白ポン打7m

南を鳴きますか?


9pや中を切りますか? それとも南をカンしますか?


追っかけリーチをしますか?



1半荘目


8900点持ちのラス目で南場を迎えたLuckyJ、

ここは打8s。

「シャンテン数に応じて安全牌を持つ」

選択です。平常運転ですね。

ちなみに、NAGA全タイプ、mortalともに、こういうのは「中しかないでしょ!」と言ってきますが、LuckyJはどこ吹く風です。

この手が、

8pポン打南

中盤過ぎにテンパイします。

いわゆる、「愚形リーチのみ」の手ですね。

ここでLuckyJは、

リーチとしました。

リーチ判断に関して、LuckyJは「テンパイしたらまずリーチ」とすることが多いように思います。

かなり積極的ですし、NAGAやmortalと比べても「えっ?それダマるの?」というのは少ない印象でした。(過去形になっている理由はのちほど)

「河を見てそこまで悪くない待ちなら、リーチのメリットを強く見る」のが基本姿勢だと思います。

ここも、「ラス目のリーチ」は他に与えるプレッシャーは強いですし、待っていても魅力的な手替わりは、

6sくらいです。1sが3枚見えなので、2s引きはそれほど嬉しくないですからね。

ライバルの下家も仕掛けている親も河は薄いため、ここでリーチすればオリてくれる可能性はかなり高いように感じます。

唯一、3〜7の牌が2枚切れていて、そこそこ早そうな河をしている対面は2着目。ラス目には放銃したくない立場です。

手のリターンはそこまでではないですが、「打点待ちともに変化による魅力が少ない」「ここでリーチをすることで、他家に与える圧力が高め」という2点から、ここはリーチが私もオススメです。

「中盤過ぎの愚形リーチのみは、基本的に打たない」

のが、一般的な基準ですが、ここは「このタイミングでリーチした方がマシ」といったところですね。リーチをかけ遅れると、他家の攻めが優勢になる未来が予測できます。

ちなみに、NAGAは、

こんな感じですね。打3s外しもリーチダマ判定に含まれているので、「3pを切るとしたら、リーチがダマか」だと、7:3でダマ優勢くらいの判定でしょう。

リターンがそこまでではないので、大ケガをしないように立ち回るのが狙いかと思います。

mortalは、

ほぼ五分です。

いわゆる、どちらでもよい場面ですので、理由とともにご自身にあった選択をしていただけたらと思います。

このリーチをアガった次の局、

上家が3巡目に2pをポンしてきましたが、

役牌をすべてかぶせ打ち。

これは非常にいい対応ですね。

こういうときに日和って全部役牌を止めてしまう方がいらっしゃいますが、「鳴かれるかも分からない牌を絞って、自分の手を狭めるのは基本的に損」です。

もし鳴かれたとしても、そこから対応すればいいのですから、LuckyJを見習って「1副露にはかぶせ打ち」をしていきましょう。ラス目なので、消極的に進めている場合ではありませんよね。

このあと、さらに仕掛けが入って、

上家6sポン打2m、対面5pポン打6p

ここからは打1mとしています。

中盤を過ぎて0メンツ。ここから、2副露の上家はおろか、1副露でも6s6pを切っている対面に無筋を切るのはやめた方がいいですね。

2人が仕掛けているので、横移動もかなり期待できます。

ラス目だからと押しすぎない、いいバランスですね。

このあたりの、メリハリもLuckyJの通常運転と言えます。

このあと、

4sをチーして打9s。7pが通るようになったので、3sにくっつけてのケイテンを狙った鳴きです。

これは成就せずに上家のツモアガリとなりましたが、アガリが厳しいなかでケイテンを狙う悪くない鳴きだと思います。

ただ、LuckyJは「捨て牌三段目でケイテンを狙おうとするも、その精度が怪しい」という仮説が私の中にあるので、今度「捨て牌三段目だけを牌譜を使って見る」こともしてみたいと考えています。

そして、LuckyJはラス目でオーラスの親番を迎えます。

北ポン打3m、白ポン打8s

上家からリーチがかかっていて、こちらはイーシャンテンです。

場を見ると、7pが3枚切れ。アガれなかったら終わりなので、打8pとしてカン7pにとるのは苦しくなるため、やめておきましょう。

では、何を切って押すかですが、LuckyJは、


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