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矢沢永吉から学ぶ「セルフエンパワーメント」な生き方

矢沢ライブの流儀


先週10年ぶりに矢沢永吉さんの武道館ライブに行ってきた。

開始30分前に席につくと、すでに私の横に座っていた私と同世代(60代)と思われる男性が、私に向かって「よろしくお願いします」と頭を下げてくれた。
革ジャン姿だが、あまり着慣れた感じがしない。
しばらくすると、逆側の席にサイズの合っていない赤の革ジャンを着たやはり私と同年代の男性がやってきた。
そしてまた、「よろしくお願いします」と素敵な笑顔でお辞儀をしてくれる。

そこで私はようやく永ちゃんのコンサートでは、これが「流儀」なんだと理解した。

このお二人は神聖な気持ちでライブ会場にやってきているのだ。
そして、永ちゃんのライブにやってきた私は「同じ思いを持つ仲間」なのだろう。
永ちゃんの歌を聴き、言葉に触れながら、「人生について学ぶ姿勢」で開始を待っているのだ。

30代から50代位のファンは白スーツに白の帽子、ファッションと縁のない 60代から70代の男たちは、永ちゃんのライブに行くんだから革ジャンなのである。
この世代の人たちは、私同様、キャロル(永ちゃんのデビューバンド)が銀座ナウというテレビ番組に革ジャン姿で、新生の如く現れた頃からのファンなのだろう。

私の隣の着慣れない革ジャン氏は、立ちっぱなしで、最後に昔の曲が始まった瞬間に矢沢タオルを宙に舞わせながら号泣していた。
永ちゃんの生き方に勇気をもらいながら、1年間必死で辛い現場で働いてきた姿を想像してしまい、私もつられてもらい泣きしそうになった。

「セルフエンパワーメント」とは、「自分を勇気づける力」「逆境を跳ね返す力」「前を向いて自分を高めていく力」と言う意味で私は使っている。

そして、それぞれの人が、それぞれのやり方で「セルフエンパワーメント」を起こしていくのだ。

「その生き方を人のせいにしちゃダメだ」


永ちゃんは、社会の下層にいる人たちや抑圧されながらも頑張っているサラリーマン/ウーマンを支えるロックンローラーなのだ。

人生において人は、少しでも心に弱い隙間があったり、辛い時に心が折れる。
そして、その隙間につけこもうと邪悪なメッセージが送られてくる。

あなたが悪いのではない、世の中や親や上司が悪いのだ

これを受け入れてしまうと、人生は徐々に沈み始める。

だから、幼少期親戚の家をたらい回しにされた永ちゃんは、こう語りかけてくる。

「最終的には自分でドアを開けなきゃ。周りは開けてくれない、開けられないですよ」

「言いたいのは、それひとつだよ。その生き方を人のせいにしちゃダメだ」


自分自身を「エンパワー」する方法は、100人いれば100通りだ。
そしてその方法は、学校では教えてくれない。
だから、自分(セルフ)でその方法を見つけ出さなければならない。
しかし、勘違いしてはいけない。
自分だけでうんうん唸っているだけでは道を開けない。

今回は、セルフエンパワーメントの第一歩である「自分が心から尊敬する人物から学ぶ」について書かせていただいた。

そしていつか、その恩返しの為にも、自分も多くの周囲から尊敬され、フォロワーを持つ人材になることを目指すのだ。

次回は、自分で自分をエンパワーする方法のいくつかのヒントについてもう少し述べさせていただく。

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