布留川勝

グローバル・エデュケーション創業者 ThinkG代表取締役 GetBackerS代表…

布留川勝

グローバル・エデュケーション創業者 ThinkG代表取締役 GetBackerS代表 「パーソナル・グローバリゼーション(幻冬舎MC刊)著者。日本を強くするためのグローバル人材育成がライフワーク。GetBackerSとは、日本を取り戻す(get back) 仲間を作る活動

最近の記事

ダイバーシティーと真珠

「真珠貝は貝殻の内側にはいった砂くずが痛いため、それを包む成分を出しているうちに真珠を作り、詩人は自分の心の痛みをもととして詩を作るという。 
貝にとっては、砂くずは異物である。それが貝にとっては違和感なのであろう。しかしそれがもととなって美しい真珠が貝殻の内側に形成されるのである。人の心もおなじだ。」 これは、渡部昇一氏(英語学者、評論家)の言葉である。 これを読んだとき、私は国内におけるダイバーシティに関しての議論にヒントを得た。 「美しい真珠が貝殻の内側に形成され

    • クワイエットクイッティングしてませんか?

      先日東京は雪だったが、湯河原のサテライトオフィスは雨。幻想的な山を見ながらこのブログを執筆。 クワイエット・クイッティングの長期的リスク 私が最近とても危惧しているのは、人生における生き方を決定づける大事な時期に「「クワイエット・クイッティング(Quiet Quitting)」、すなわち「必要最低限の仕事はこなすが、心理的に仕事から遠ざかっている状態」 を長期間続けていること、そしてそのことを自らに論理的に説得し、自分を肯定してしまうことである。 クワイエット・クイッテ

      • 忘れかけていた「純粋さ」という能力

        あけましておめでとうございます。年末はどのように過ごされましたでしょうか? 私は毎年抱負を考えたりはしないのですが、今年はなぜか、そんな気持ちになり5つの抱負を考えました。 1)  仕事で新境地を開く 2) バイク安全運転(近場温泉巡り) 3) 週3日スイミング 4) 下北・三茶 裏道&LiveHouse巡り 5 ) 料理を真面目に学ぶ さて、昨年はパーソナル・グローバリゼーション(主体的・自律的に自分を日本でもグローバルでも魅力的な人にする)について、より具体的に解説

        • 矢沢永吉から学ぶ「セルフエンパワーメント」な生き方

          矢沢ライブの流儀 先週10年ぶりに矢沢永吉さんの武道館ライブに行ってきた。 開始30分前に席につくと、すでに私の横に座っていた私と同世代(60代)と思われる男性が、私に向かって「よろしくお願いします」と頭を下げてくれた。 革ジャン姿だが、あまり着慣れた感じがしない。 しばらくすると、逆側の席にサイズの合っていない赤の革ジャンを着たやはり私と同年代の男性がやってきた。 そしてまた、「よろしくお願いします」と素敵な笑顔でお辞儀をしてくれる。 そこで私はようやく永ちゃんのコン

        ダイバーシティーと真珠

          「セルフエンパワーメント」とは?

          リーダーシップに関わる仕事に携わって、かなり長い時間が過ぎた。幸運なことに、その仕事を通して、たくさんのリーダーの方々にお会いすることができた。 そんな方々を、興味深く観察させていただくと、大きな特性が私に見えてきた。 前回、前々回で書かせていただいたが、最も明確な特性は「人々に夢と希望を与えるビジョンがある」ことである。 そして、そのビジョンを実現するための「静的・動的思考力」も備えている。 そして、それを「ビジョナリーシンキング」と呼んでいる事は既に述べさせていただいた

          「セルフエンパワーメント」とは?

          自分の脳をカスタマイズする方法

          今までこのブログにも書かせていただいているが、私はグローバル人材の要素としてカテゴリーを2つに分けている。 グローバルで「リーダーシップを発揮できる要素」を以下の2つとしている。 1)ビジョナリーシンキング 2)セルフエンパワーメント グローバルで「周囲から共感性を得られる要素」を以下の3つとしている。 3)ダイバーシティー 4)コミニュケーション 5)グローバルイングリッシュ 前回のブログでは、ビジョナリー(visionary/右脳の世界)について述べさせていただ

          自分の脳をカスタマイズする方法

          ビジョンのある人になる方法

          前回のブログで、グローバル人材になるために5つの要素について書かせていただいた。 今回はその5つの要素のうち第1番目「ビジョナリーシンキング」の<ビジョナリー (Visionary)>について解説させていただく。 世の中にはなぜか、いつも溌剌(はつらつ)としていて魅力的な人がいるものである。 その人がいるとなぜか勇気づけられたり、なんとなくモヤモヤしていた頭の中が整理されたりする。 私はそんな人のことを、<ビジョナリーシンカー (Visionary Thinker)>と呼

          ビジョンのある人になる方法

          「英語力アップ」だけがリスキリング?

          前回のブログで、「2030年までにはグローバル人材になっていた方が良い理由」について書かせていただいた。 今回は、グローバル人材になるためのリスキリングとは何なのかについて書いてみたい。 日本で仕事ができる人 + 英語力 = グローバル人材? 昔は国際人材、今はグローバル人材と呼ばれているが、その実態はどうも曖昧だ。 一般的には、赴任者や英語のできる商社マンとか外資系に勤める人たちのイメージがあるのではないかと思う。 日本におけるグローバル人材とは「日本で仕事ができる

          「英語力アップ」だけがリスキリング?

          2030年までに、グローバル人材になっておいた方が良い理由

          日本の大手企業の中核人材の多くは、業界を問わず、日本社会においては有能であるが、グローバル社会においては大幅にパフォーマンが低くなる課題を抱えている。 もう少しわかりやすく言うと、日本人ビジネスパーソンで、多国籍チームの一員として高いパフォーマンスを発揮できる人は稀である。 例えば、丸の内や品川に勤める日本人ビジネスパーソンに、シンガポールやロンドンでの多国籍チームの一員となって活躍できますか?と、問うたら、私の予想では90%以上の人がNoと答えるはずだ。 デジタル化の

          2030年までに、グローバル人材になっておいた方が良い理由

          鳥の目 虫の目 魚の目

          私のもう一つの仕事のリゾートプロデュースのリサーチもあり、4日前から台風4号が去ったばかりの沖縄に来てプールサイドでこのブログを書いています。 iPhoneで写真を撮り、Siriでブログを書いてアップできるのはほんとに便利です。 前回のブログで、「良い偶然起こす」ためには、自分のできること(Able)を大きくすることを起点にするという考え方、について述べました。 今回は、自分のできること(Able)を何にするか、何に集中して自分の時間とエネルギーを注ぎ込むのかの判断の役割

          鳥の目 虫の目 魚の目

          良い偶然を起こす人/起こせない人

          私は35年間グローバル人材の育成の仕事に携わってきた。そして、一昨年2000年に創業したグローバル・エデュケーションの代表を退任し、今は主にワークショップの講師やプログラムの開発に時間を費やしている。 そして、昨年から、このブログにも何度か書いている「gALf(grit- Able-Like-foresight)」と名付けた「成功するためのキャリア論」のワークショップ講師や講演の仕事が増えてきている。 gALfに関しては、現在執筆中で、あと数ヶ月で出版できるめどがついてき

          良い偶然を起こす人/起こせない人

          幸せとは「HAM」である

          仕事柄いろいろな人の悩みを聞く機会がある。人生と言うのは、なかなか複雑で本当に幸せな気分で生きている人は少ない。 昔私の好きな小説家が、どこかでこんなことを書いていた。 知識労働者より肉体労働者の方が幸せを感じる瞬間が多い。1日現場で肉体労働をして、その日の日当でおいしいご飯をたくさん食べて、仕事が終わったら大好きなビールを飲む。疲れ切って寝るから、1日中忙しくて、食欲も満たされている。 一方毎日デスクワークをしてるような人は、疲れ方が違うし、知識労働をしている位だから、

          幸せとは「HAM」である

          「新しい資本主義」と「人材育成」

          新政権の政策に関して100%ネガティブな見方ではないが、岸田総理が掲げる「新しい資本主義」の部分が、いまひとつよく理解できない。 分厚い中間層を作るために、賃上げを行う企業に対して税制面の優遇を行うとのことである。 この「分厚い中間層」と言うのは、私には、高度経済成長期の「1億総中流」と重なって聞こえる。 「え?終身雇用、年功序列、企業内労働組合で下支えしながら守ってきた1億総中流を、超高齢化とグローバル競争力急降下中の日本がもう一度目指す??」が、瞬間的に私の頭に浮かんだ

          「新しい資本主義」と「人材育成」

          無色は無職

          グローバル・エデュケーションパートナー講師でハーレー仲間の石坂さんが、私のガレージオフィスにてズームセッション😎 少しだけオブザーブさせていただいた。 「無色は無職の時代」の話。 個性のない人、自分の考え方のない人、流されて生きてる人の時代じゃないよねと言う話。 一流大学を卒業し、一流企業に就職し、頭の良さ、真面目さ、協調性で生きていける時代は終わりつつある。 本当は優秀なのに、できるだけ目立たなく、当たり障りなく生きる無色な人は、これからどこへ向かって生きていくのだ

          無色は無職

          今年の2つの目標

          皆様、あけましておめでとうございます! どんなお正月をお過ごしですか? 私は一昨年代表を退任したグローバル・エデュケーションの創業の地、神宮前のMaison Okada詣から2022年をキックオフしました。 初心忘るべからず、です。 2000年の創業ですから、あまりの時の早さにただただ驚いてしまいます。 この写真のビルの2階の1室からスタートした頃のことが、鮮明に浮かんできますし、その時の熱い思いも全く忘れていません。 とても素敵な大家さんで、おそらく今の私位の年齢だ

          今年の2つの目標

          近況報告

          前回の投稿が7月23日。なんと5ヶ月ぶりなので、少し近況について書かせていただきます。 グローバル・エデュケーションの代表を退任したので、経営者としての仕事は、福田代表にすっかりお任せしています。 今は講師やコーチとしての仕事が増えてきて、それ以外には、「gALfな生き方」の執筆ともう一つの仕事の別荘のプロデュースに時間を使っています。 と言うことで、この5カ月間は意外と多忙でした。 それはそれで、別に引退したわけではないので楽しくやっています。 先日は、今執筆中の「gA

          近況報告