さよならアンドリュー
どうも。
このGW中、臆病で逃げ続けた結果、招いてしまった事態を精算している最中のKONGです。
遡る事、数年前。
その日のKONGはコンビニに足を運び、小腹を満たす為の食べ物を選んでいた。
(パンか?チョコレートか?サクサクしたの食べたいなり)
目移りしてしまうラインナップに心が躍る中、KONGの欲求を満たしてくれそうな商品『ぷくぷくたい焼き』を購入してお店を後にする。
公園のベンチに座り、
飲み物無しで『ぷくぷくたい焼き』を頬張る。
シティーハンターも驚くほどのワイルドな行動。
これぞGET WILD。
サクサク感とふわふわなチョコレートが口の中に心地良いハーモニーを運んでくれた『ぷくぷくたい焼き』は、予想以上に"モナカ"の部分が上顎にこびり付いてしまい、上顎を舌で何度も触る行動を余儀なくされ
(あれ?こんなに歯茎の内側って膨らんでたっけ?)
と、違和感を与えるのだった。
------------------------------------------
謎の違和感から数日後、
歯茎は内側と外側、つまり両側から驚くほど膨れ上がり、外側に関しては
『もう一本歯が生えてくるんじゃねぇのか?』
と思うほどまで腫れ上がっていたのだ。
あまりの痛みに、居ても立っても居られず歯医者さんに駆け込むKONG。
レントゲンを撮り、その場で歯茎を切り、現状の説明を受ける。
どうやら、
10年以上前に治療した上の後ろから2番目の歯(アンドリュー(仮))が、長年の封印から目醒め悪さを始めたらしい。
そこで、
アンドリューとのお別れを宣告される。
『神経もない』『また悪さをするだろう』
等…。
まさに無神経なアンドリューだった。
お医者さんのお話に頷く事しかできなかったKONGだが、その日の治療後からは、みるみる痛みが無くなったので
『このまま治るんじゃないか?』
と淡い期待を胸にして"アンドリューとのお別れ会"を有耶無耶にして期間を伸ばすのだった。
それから数年後、再びアンドリューは悪さを始めたのだ。
-------------------------------------
数年前より遥かに力を付けたアンドリューの暴走は、まるで寄せては返す波のように痛みと安らぎを繰り返し、耐えきれなくなったKONGは再び歯医者にアホヅラで治療をお願いする羽目になった。
前回と同じような治療を終え、その時もアンドリューとのお別れを迫られるのだが、ここでも臆病風に吹かれ一歩を踏み出せないKONGは、再びアンドリューとのお別れ会を有耶無耶にするのだった。
それからズルズルと月日は進み、去年の中国でLIVEを行う準備期間中に『海外での歯の治療は大変』だと知る。
(アンドリューが中国で暴走したら俺は大丈夫なのだろうか…)
実際のところ、アンドリューはKONGの心配を察してくれたかのように大人しくしており、中国は勿論、それ以降のLive時も暴走する事なく、穏やかに共同生活を過ごしていた。
それから数ヶ月後の朝。
アンドリューから今までと違う痛みと疼きのメッセージが届き、KONGは更に磨きをかけたアホヅラで歯医者に向かう。
全く迷惑な患者だ。
いつもと違う痛みを説明し、CTと言う現代技術のスーパーメカを召喚され、ETとCTを聞き間違えたIQ70のKONGにアンドリューの現状を先生はわかりやすく教えてくれだ。
「貝吹さん、顔が小さいから歯茎から上顎洞と言う部分までのスペースが狭いです。
(よせやい!照れるじゃねぇか!)
多分…。
コレは上顎洞まで達しているので手術です。」
おぺ?
なんてこった。
アンドリューの暴走はKONGに早く治療させる為の信号だったんだ…。
今こそ一歩踏み出す時。
拳を握り、真っ直ぐ先生を見つめてKONGが数年越しの言葉を伝える。
「先生。
わたし。
もう歯を抜きます。」
「ですね。」
『ぷくぷくたい焼き』ぐらい軽い「DESUNE」をもらったKONGは、4月末に"アンドリューとのお別れ会"の日程を決めて家に帰るのだった。
迎えた手術前日。
貝吹家では"アンドリューとのお別れパーティー"が開かれる。
いつも、アンドリューの隣でお仕事をしていた奥歯(ハーマイオニー(歯Myお兄))と3番目の歯(三歯郎)で過ごす最後の夜。
食べたのはKONGの大好きなピザだった。
こうして迎えた2024年のGW。
良い天気も多く、みんな美味しい物を食べてたり楽しく過ごしている中、固形物は控えてゼリーをチューチュー吸っているKONGはこう思うのでした。
『来世では鮫になれますように。』
もう少しで5月5日。
鯉のぼりではなく、鮫のぼりでも作って飾ろうか。
皆様。
歯は大切に。
それでは!
また!
Hahahahahaha!!
歯歯歯歯歯!!!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?