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じんくす

どうも。

KONGです。

この世には、縁起を担ぐ行動、現象、身近な言い方だと「ジンクス」が人の数ほど存在します。

黒猫が目の前を横切ると不吉。

朝に蜘蛛を見たら縁起が良い。

茶柱が立ったら縁起が良い。

ツバメが低く飛んだら雨が降る。

さて、本日はKONGの縁起担ぎを実行した日のお話を。

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遡る事、十数年前。

まだ20代になりたて、膝の痛みとも無縁のKONGは『パチンコ』という名の戦場に向かうのであった。

言うまでもないが、
当日のKONGは戦うまでに幾つもの縁起担ぎを行なう。

椅子に座るまで財布を開けない。

靴を履く時は左から。

お札は逆さまにして入れる。

投入するのは5000円札のみ。

どれもこれも前回良い事があった行動を上書きした結果であり、良い方向に行かなかった時は「何か工程を忘れていたに違いない。」と思う程。

このままでは『縁起担ぎ』が増え続け、全ての工程をこなすのに数時間となってもおかしくないぐらい『目に見えないsomething』に頼っていた。

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現地について、数分間店内を右往左往。

ようやく魂を捧げるマシンを選び、座る椅子に手をかけると、ふと視界に入った隣の台は既に爆裂フィーバーをしていた。

『なんか嫌な予感がする』

『この予感を信じてやめた方がいいか?』

『いや、自分の野望は自らの手で掴むのだ!』

少し躊躇しするも、
マシンに座りハンドルを握った開始数秒後、隣でフィーバーしている男が缶コーヒーをこぼす。

しかもKONGの方に。

幸い少量だった為、服等は濡れることもなく、何度も謝罪をされた。

おまけに缶コーヒーも渡してくれたフィーバーマンに一礼をして、マシンと向き合うがKONGの心はここにあらず、自問自答をくりかえす事になる。

『今のは『ここに座るな』と神からの啓示なのか?』

『このまま打つか』 

『移動するか』

揺れるKONGの乙女心。

落ち着く為に一旦席を立ち、他の台を見に再度店内をパトロールした結果、移動を決めたKONG。

そこで、ハッとする。

カードがない。

まさか抜き忘れた。

急いでフィーバーマンの隣に戻ったが、KONGのマシンにカードは入ってない。

戦場では【自分の物は自分で管理】が鉄則だが、ダメ元で店員さんに事態をやんわり伝える。

店員さんが親切にカメラやらを確認してくれたが、

「カードは抜き取られて精算されてます。」

と、現実を突きつけられるのだった。

『ルパン三世〜カリオストロの城』の名シーンが蘇る。

「やつは とんでもないものを盗んでいきました。

あなたの心です。」

心も一緒に盗まれたKONGは、へなちょこメンタルで戦場にいれる強者ではなくただ肩を落として店を出るが、自転車の鍵も無くして途方にくれたのであった。

何故こんな記事を今日書いたかって?

そう、本日は我々GET BILL MONKEYSのワンマンライブが開催される。

茶柱は立ってないし、朝に蜘蛛も見ていない。

黒猫は目の前を横切ってはいないが、クロネコヤマトの不在伝票はポストに入っていた。

つまり、今日は『運』なんぞ関係なく、今日までの練習やアイデアで足を運んでくれた皆様を楽しませる準備が出来ているのだ。

ただ一つ。

KONGが『運』を使うとすれば、皆様が安全に会場に辿り着けますように。

その為に、茶柱が立つまでお茶を淹れよう。

あ、

茶柱が立った。

……。

ま、まだ入りまで時間があるな。

さぁて、

手首のウォームアップでもしてくるか。


それでは!

また!

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