瑞穂を探せ
10月の終わり、福岡に行った。
正確には仕事で行ったのだが、自然と吟遊の旅になった。
そこで宗像大社(むなかたたいしゃ)に着いた。
宗像大社には三女神(さんじょしん)が祀られており、その一柱が田心姫命(たごりひめ)という。
田心姫命のお社(沖津島ではなく、本土の辺津宮にあるもの)で手を合わせると、声が聞こえた。
「うた」を歌いなさい
と。
自分で作詞作曲して歌う、という意味にとれた。
僕は長年、「音痴で歌うのが苦手、五線譜も読めない、作曲理論や楽典もわからない」と思ってきたが、やるしかないなと思った。
さて、九州の旅を終えて飛行機で羽田に飛んだ。
その着陸の寸前、また田心姫命の声が聞こえた。
「瑞穂を探しなさい。それが二人目の吟遊詩人です」
今度は、具体的で驚いた。みずほ?
そのとき「瑞穂」という名前の人は、知人・友人に一人もいなかった。オンラインでもいなかった。これから出会うのか?
その人が「二人目の吟遊詩人」……一人目は僕として。
実際、それから2ヶ月ほどの間に、「瑞穂さん」やそれに似た名前の人に何人か出会うことになった。
しかし、会ったからと言って、どの人が「ほんとの瑞穂さん」なのかわからないし、二人目の吟遊詩人に至っては、どうやって見分けるのかもわからない。
仕方なく、瑞穂を探し続ける日々である。
なんの話なのか、これ🥳
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