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暗号資産をオワコンにさせる可能性のあるCBDCの動きはいかに?

みなさま、こんにちは!
Global Investment Academyの中村です。

世界中でCBDC(中央銀行電子通貨)の動きが始まっています!

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CBDCとは、各国の中央銀行が発行するデジタル通貨のことです。

「CBDCが発行されれば、暗号資産を使う価値がないんじゃないの?」

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と言われているほど、暗号資産とは近い存在です。

そんな、暗号資産投資家としては目が離せないCBDCについて、今号では触れていこうと思います。

主要通貨で行くとECB、日本銀行、中国人民銀行がリCBDCへの取り組みを始めています。

主要通貨以外でも、タイバーツ、スウェーデンクローナ、バハマドルなどでもプロジェクトがスタートしています。

ソース元はロイターですが、下記表の通り、かなりのプロジェクトが進んでいることに驚きます。。

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そんなCDBCですが、実はいくつかの課題を抱えています。。。

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大きく分けると3つです

3つの課題は以下のとおりです。
その1:調達の不安定化
その2:市中銀行の自由度がなくなる
その3:プライバシーが失われる

【1つ目の問題:調達の不安定化】

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中央銀行が個人向け口座を作った場合に、市中銀行(メガバンクや地銀など)にお金を置いていた個人が、中銀へ資金を移動する可能性が高くなります。

中銀預金の方が利便性と安心感が高いからです。

預金が中銀に移動すると、市中銀行は資金不足になります。

足りない資金を市中銀行は、金融市場で調達します。

この場合、資金の出し手は常に中央銀行です。

この一連の動きは、リスク管理の観点で金融市場を不安定化させる懸念があります。

銀行は基本的に短期調達、長期貸出というビジネスモデルを用いています。

仕組みとしては預かったお金を、企業に貸して儲けています。

個人がCDBCへ資金を動かし始めた場合、銀行は手元の資金がどんどんなくなっていく一方、銀行が企業に貸したお金は当然帰ってきません。

銀行のリスク管理の観点でも、個人が預けた預金を「コア預金」と呼び、より長い期間預かることが許されています。

しかし、CDBCはこのビジネスモデルを崩壊させてしまうのです。

こちらに関しては確かに、CDBCが実現した時点で、わざわざ地方の銀行にお金を預けはしないかな・・・というのは容易に想像できちゃいますよね(涙)

【2つ目の問題:市中銀行の自由度がなくなる】

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これまで、市中銀行は集めた預金を、各銀行の得意分野で運用することで経済を活性化させてきました。

ある銀行は不動産業へ、他の銀行はM&A資金へ。

それぞれの銀行の企業戦略が問われる部分ですし、こうした得意分野を磨くことは金融機関にとって最も重要な課題です。

ですが、、、個人から預金を集められなくなった銀行は、中央銀行からお金を借りることになります。

通常、中央銀行はお金を貸す際、何らかの担保を要求します。

これまでにはないレベルの貸出額になるため、恐らく市中銀行は中央銀行に対して、ありとあらゆるものを担保に差し出すことになることが予想されます。

市中銀行は、中央銀行の求める担保を集めることに注力せざるを得ません。

つまり・・・
「中央銀行が良いという業界・分野にお金を貸す」
という世界が訪れます。

その場合、各市中銀行の自由度がなくなり、攻めた融資ができなくなり、その結果経済が縮小していく未来が予想できてしまいます。。

【3つ目の問題:プライバシーがなくなる】

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CBDCでの決済は、決済に紐づく情報全てを中央銀行が抱えることになります。

全ての送金履歴がデジタルで残るので、プライバシーがなくなるのは間違いない未来ですが、その結果金融犯罪が減らせるのも事実だと思うので、一長一短というイメージですね。

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CBDC課題の解決方法はあるの?

上記の課題は、私たち個人が直接中央銀行と接触できることで問題が発生してしまいました。

逆にいうと、市中銀行がメインとなり、中央銀行は管理をするだけ、とすればある程度課題は解決できそうです。

下記図のようなイメージですね。

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民間のビジネスへ中央銀行が出て行かない事。それから、市中の情報を中央銀行が管理しない事ができれば、ある程度課題は解決されそうです。

その代わり、CBDCと交換可能なトークン側の仕様をより「分散的」なものにできるとよりリスクは軽減されそうです。

例えばトークン交換には資本関係のない複数の銀行の承認が必要、などの調整ですね。

こうする事で分散化によって得られる、中長期的な社会コストの低減という目標にできるかもしれません。

そうすることで、STOプラットフォーム、レンディングといった様々な事例がCBDCを起点に生まれてくることが期待できます!

下図のようなイメージですね。^^

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CBDCと暗号資産はどう関係するの?

「中村さん、色々の考察は理解できたけど、CBDCの普及は暗号資産にどう作用するの?」

という点が、投資家目線で一番気になるところだと思います。

・CBDCにより暗号資産はオワコンになるのか?
・CBDCにより暗号資産は活性化するのか?

あくまでも希望要素も混ざった考察ですが、

CBDCの普及は暗号資産に良い影響を与えると考えています。

その私なりの根拠は2つです。

根拠その①
【既にステーブルコインがある】

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暗号資産には既に法定通貨にペッグしたステーブルコインがあります。

「CBDCでデジタル通貨での送金が担保されたら、暗号資産は必要ない」
という理論でしたら、

価格変動リスクのないステーブルコインが誕生した時点で、ビットコインなどの価値がなくなってると考えて良いでしょう。

つまり、暗号資産には送金手段としてではない、別の価値があるということを証明されています。

その別の価値とは何?が根拠②につながります。

根拠その②
【暗号資産の価値は送金手段以外にある】

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ビットコインをただの送金手段と思っている方は暗号資産初心者です。

ビットコインの発行枚数は2100万枚まで、と決められていることに価値があります。

全世界で中央銀行電子通貨が発行されても、今のようにジャブジャブ通貨が発行されれば、その国の通貨の価値は落ちて当然です。

そんな中、ビットコインは発行枚数が限られているので、インフレリスクとして投資対象となっているのです。

またイーサリアムは送金手段ではなく、スマートコントラクトという、電子契約を目的とした通貨なので、CDBCが普及したとしても、価値への影響は全くありません。

それどころか、CDBCの普及は、電子送金に関する制度がより世界的に確立され、暗号資産がより安全に取引される未来が待っていると考えて良いでしょう。

CDBCの動きと暗号資産の動きは別軸とはいえ、どちらも前に進むことがポジティブに作用するので、今後もしっかりとウォッチしていきましょう!

3表理解は資産管理に繋がる
ex.融資拡大できるBS対応は?

中村からバトンタッチしまして、長谷川です*

『貸借対照表』『損益計算書』『キャッシュフロー計算書』

この3表は数字の並びではありますが、会社の姿を効率的に示す言葉でもあります。

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3表。読めた方がいいと思いつつ、取り掛かりがなく、着手できない方も多いのかな?とは思っています。

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それでは、次回のアカデミー通信でまたお会いしましょう!

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