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環境

あれ?おかしいなぁ

「これはできていたからできる。」と判断する事ってありますよね。
「これは、できていたから、このくらいでできるだろう。」と判断することもありますよね。
そこで不思議なのですが、「できていたのに、思うようにできなかった。」とか
このくらいで、「できていたのに、できなかった。」とかあると思うのです。

当たり前すぎて気が付きにくいのですが、ここには無意識に判断していることだったり、無意識に行っていた事が影響してたりする事があるのですが、脳の統計学の視点からもあるそうです。基本的に脳は楽をしたくて安心したい。ようにできているそうです。

楽をしたい脳は、達成したことは情報として顕在的に覚えておく必要がないと判断し、潜在意識のプライミング記憶(くり返しによる思い込み)として保存されるそうです。ふーんって感じですよね。つまり慣れてしまった事に対して人は思い込みをしやすくなる。といった判断をしやすいそうです。

私は、情報科学の講師業をして6年目になるのですが、学びと環境と状態の関係性について興味を持つようになりました。
人はさまざまな環境や状態によって、頑張っても達成までに気力が持たない時もあります。気力があって取り組めていても、達成までなかなか辿り着けない時もあります。意外にも、成功体験が多い優秀な方々でさえそんな時はあるのです。
むしろそういう能力の高い方ほど、ままならない環境にはまってしまうことが多い気がします。

なぜなら、できていたから。できていたから、できないはずがないと言うバイアスがかかりやすいのです。おそらく優秀な方ほど、達成までの取り組みを多々されていたはずです。
しかし、いざ達成してしまうと、どう達成していったのか忘れてしまうのです。
これは先ほどと同様に、脳の統計学習でも説明のできる事柄なのですが、人間は、人間として必要な機能だから忘れることができるのです。
ではどうしたらいいのか?
最もシンプルで効果的な方法は、環境の設定を変えることをお勧めします。ほんの少し環境をちょっと変えるだけで、行動は大きく変化することがあるのです。リーダーであればあるほどその影響力は大きいのです。

越境学習

最近、大手企業の人事担当の方とお話ししていた時に出てきた言葉なのですが、「越境学習」という言葉を耳にしました。
所属する企業や組織の枠を越えて、今までに経験したことがない環境に身を置くことにより、新たな知識・経験・コミュニケーションを得られるのが魅力とされている学びの形だそうです。
振り返ってみると、私は何度も、学び直しの機会がありました。その時は必要に応じて、今できることをしようと、取り組んでいただけなのですが、改めて「越境学習」という視点で見たときに、多くのものを得てきたのだなと、今更ながら気付かされました。
私は幸運にもそういった環境で学べた経験が多々あります。そしてそれが私自身を何度も成長させてくれて、何度も違う領域への挑戦を可能にしてくれました。必要な技術を最短で取得していく事は明確でとても楽しかったのです。

ところが、ある頃から、大人の学びの価値は、同じ志の人と出会える事なのではないかと考える機会がありました。そして、勇気を出して、同席したグループメンバーに声をかけるようにしてみたのです。リラックスした環境で対話することで、同じ志を持っているからこそ見える新たな視点を得られ、双方の学びがより現実性を帯びて深くなっていくのを体験してきました。

模索してみる

ここ最近になって、講師として個人依頼をいただけるようになり、自分で何かを提供できることはあるのかなと模索するようになっていました。

せっかく場を提供するなら、実用的スキルだけでなく、個人才能能力発揮できたらいいなと考えるようになりました。そして汎用性が高いものって何だろうと。そして、社会に良い影響が生まれるものとは何だろうと。

そうしてたどり着いたのが、「何かしよう!したい!」という想いのある人たちに向けて、集客の箱作りを提供できるのではないかと考えるようになりました。さらに、それらを取り組んでいく中で、個人の才能や能力を発見していけたら、その人に合ったより実用性の高い強みとして提供できるのではないかと考えるようになったのです。

私の周りには起業家さんが何故か多いのですが、WEB集客はつい、後回しになってしまうことが多いようです。
仕方ないですよね。即効性があるような切り口なのに、実際には時間がかかるものです。そこには変化の激しさと、大量の情報量が影響してます。
つまり、情報の速度と量の便利さがある代償に、何がポイントなのか定まりにくいのが現状だと思います。さらにネットサーフィンと言われていた時代があるように、情報収集が心地よく、知った気になれて、「快」感情が刺激されると、実際の作業がなかなか進まない。という状況や環境が起こりやすいのです。
そして多くの時間を浪費してしまい、実際の作業が進まず、気がついたら作業への重みばかりを感じ、滞りやすくなるのです。
仕事ではさらりと作業していたことが、いざ自分の采配で好きなように準備しようと思うと、これがびっくりするくらい進まないのです。

やってみないと効果がわからない世界

しかもやってみないと効果がわからない世界。でもやらないとどんどん取り残されてしまいそうな危険性も感じずにはいられない。さらに他にもやるべきことはたくさんある中、取り組んでいくのは本当に大変だと思うのです。
そもそも、やってみないとわからないものに、億劫になる必要はないのです。軽やかに着々と、必要なステップを踏んでいくうちに見えてくる世界なのですから。

そんな、億劫な取り組みはやめて、新鮮な環境で、今の自分の状態に合った、同じ志の人たちとの新しい出会いの中で達成して、自分の才能も発見していけた方が、よっぽど効果的で笑顔につながっていく時間の使い方だと思うのです。そう考えていくと越境学習って面白いなと思うこの頃です。

ただそう考えると人はどういう状態だと、その人に合った能力が発揮しやすいのか。気になるところですが、それについてはまた次回、探究してみようと思います。

ではまた!

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