【BAL】プロスペクトの逆襲 -投手-
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毎歳挙人を解送するも多く名を成さず。号して天荒解と曰う。劉帨、荊解を以て及第し、天荒を破ると為す。
(『北夢瑣言』より引用)
こんにちは。ジャンさんです。
第3回BAL傘下プロスペクト紹介です。過去2回の野手陣に続いて今回は投手を紹介します。意外と投手プロスペクトもちゃんといるんやぞってことで、知っていただけると嬉しいです。
※過去記事
内野手編→【BAL】俺たち内野のプロスペクト
外野手編→【BAL】俺たち花のプロスペクト-外野手-
◾️プロスペクトたち
① Chayce McDermott
本名 :Chayce Michael McDermott
生年月日 :1998年8月22日
身長 / 体重 :190cm / 89kg (6' 3" / 197 lb)
出身 :アメリカ合衆国インディアナ州 アンダーソン
投打 :右投左打
ドラフト :2021年 HOU4巡目(全体132位)
Pros.RANK : 球団内8位
一人目はあご髭とつぶらな瞳が特徴的なChayce McDermott(以下マクダーモット)。
2022年三角トレードに伴い、トレイ•マンシーニの対価でHOUから獲得したRHPです。
毎年のようにK/9:11以上を叩き出す本格派で、昨年はBAL傘下内の投手MVPを獲得しています。
23年にAAAに昇格し、10試合8先発50.2IPでK/9:11.12 | FIP3.47と好成績を残しました。後述のポヴィッチと左右のダブルエースとして君臨しています。
24年12月にルール5対象となるため何事もなければ40人枠入りするとは思われますが、実力でロスター入りできる選手だと思います。
コービン•バーンズ、ジョン•ミーンズが今オフFAとなるので、しっかりと準備をして昇格してきてほしいものです。
② Cade Povich
本名 :Cade Jackie Povich
生年月日 :1999年4月12日
身長 / 体重 :190cm / 83kg (6' 3" / 185 lb)
出身 :アメリカ合衆国ネバダ州 リノ
投打 :左投左打
ドラフト :2021年 MIN3巡目(全体98位)
Pros.RANK : 球団内9位
二人目は後ろ姿がマックス•フリード (ATL)に似ていると話題のCade Povich(以下ポヴィッチ)。
2022年トレードのホルへ•ロペスの対価でMINから獲得したLHPです。24年のPITプロスペクトとのSpring breakoutでは先発投手を務めました。
トレード当時MINのTop30プロスペクトに入っていたポヴィッチしたが、対価にはイニェル•カノも含まれていました。カノの活躍は言わずもがなで、どちらがメインパッケージ?な状態に昨年はなっていました。
23年はK/9:12.2と高い奪三振能力を発揮している一方、BB/9:4.4,HR:1.3と苦しむ場面が見受けられましたが、AAAスタートとなった24年は4試合21.2IPを投げてHR1/33SO/9BBと覚醒の兆しは見えています。
現状ミーンズがIL入りで出遅れていて、アービンは相変わらずあーびんしているので、昇格が最も近い投手プロスペクトだとおもいます。
ATLのフリードのように、チームのアイコンとなるような左腕になってほしいものです。
③その他プロスペクト+α紹介
25年以降昇格見込みのプロスペクトおよび注目選手を簡単に紹介します。
Seth Johnson
2019年 TB CBP-A指名, 25歳。BAL傘下10位。
22年三角トレードにてTBより移籍加入。23年はTJ手術からのリハビリ登板のみ。ルール5ドラフト流出阻止のためすでに40人枠入りしている。
24年はAAよりスタート。
Trace Bright
2022年5巡目指名, 23歳。BAL傘下16位。
Spring breakoutではポヴィッチの後を継ぎ二番手として登板。
24年はAAよりスタート。
Zach Fruit
2023年9巡目指名, 24歳。
最速99mphの4SBを持つ剛腕。今春プロデビューを果たした。
24年はA+よりスタート。
Wandisson Charles
2015年InFA (OAK), 27歳。ドミニカ共和国出身。
2022年OAKよりマイナーFAとなっていたところを獲得。とにかく速い球を投げおろす剛腕。フェリックス•バティスタ2世になりうる隠し玉。
24年はAAAよりスタート。
◾️〆
いかがでしたか?
2018年ドラフト1巡目でグレイソン•ロドリゲスを指名して以降、上位指名はほとんどすべて野手に偏っているので、投手プロスペクトの絶対数は他球団より少ない状況です。
しかしながらトレードで獲得したプロスペクトがデビュー間近まで到達したり、カノやバティスタのような制球に苦しんでいた投手に魔改造を施したりなど、元投手コーチで現投手ディレクターであるクリス•ホルト氏を中心に投手育成のノウハウは出来上がっていると思われます。
野手はラッチマンやガナー•ヘンダーソンなどコアになる人物が複数人出てきました。いずれ投手もそのようになってほしいと思うばかりです。
それではまた。
参考文献
成績,指標はFanGraphs, Baseball Savant, Baseball Referenceより2023年のものを引用