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リスナープレゼンツ配信ライヴvol.1

配信アプリを使い、夜な夜な歌っているところ、降って湧いたような月一企画。リスナーに選曲してもらい、そのメニューを俺が歌うというもの。何ら変哲のないことではるが、これが実に面白い。

生のライヴでの1ステージでは、だいたい曲数にして6,7曲といったところから、7曲を選曲してもらい、その7曲の並びに何らかの理由付けというか、コンセプトを以て選曲するというもの。
これが6月に始めたのだが、選曲してくれた方、それぞれの悲喜交々やら為人を垣間見せる内容で、俺も勿論だが、リスナーも興味深く聴いてくれている。

第1回は6月。これがレギュラーでやっている配信の際に、降って湧いたような流れで思い付き、「なかなか面白い企画だと思うから(まだやってもいないのに自画自賛)、明日まで7曲考えてこい!」といつも配信を始めると一番乗りで覗きに来てくれることが多く、生のライヴにもわざわざ遠くから足を運んでくれたりもした30代男性Kさんに有無を言わせず「厳命」した。

選んできたのは、
1.春夏秋冬(バラード調) 泉谷しげる
2.Coin  Laundry Blues 柳ジョージ
3.そして僕は途方に暮れる 大沢誉志幸
4.化粧 中島みゆき
5.メロディー 玉置浩二
6.さようならの唄 長渕剛
7.笑顔のまんま BEGIN

といったラインナップ。
なぜこの選曲にしたのかというと、

1,2曲目は単純に好きな曲。
1曲目の「春夏秋冬」は、はんだすなおとの「ミッキースナフキー」で、すなおさんのピアノをバックにバラード調でやることが多く、彼が足を運んでくれたライヴでもオープニングでやったので、そのイメージが強く、気に入ってくれたのだと思う。
2曲目は、柳ジョージさんの曲であるが、一生懸命に肩寄せ合って生きている若い男女が、世間知らずが故に、器用に世の中を渡り歩けない歯痒さを描いた曲。

で、Kさんは「Coin  Laundry Blues」に対して、幸せを夢見てもがいている若い2人をイメージしたが、曲中には描かれていない「その後」に関して、ハッピーエンドではなく、破局を想像したようである。「失恋した男女」の対比として、3,4曲目の「そして僕は途方に暮れる」、「化粧」を選んだそうだ。そして、それらが時間を経て「思い出に変わった」という意味で5曲目の「メロディー」から、出会いも別れも人生いろいろあるけど、前を向く、発展的な「さようなら」ということで、6曲目の「さようならの唄」へと繋ぎ、最後は楽しく「笑顔のまんま」でいきましょう!といった流れを作ってくれた。
Kさんは総じて「聴きたい曲を何曲か選んで、関連しそうな曲で並べた」とのこと。

まぁ、曲の解釈など賛否もあれば、ツッコミどころを見出している方もあろうが、これに関しては主観が全てなので、これで間違いではないのです。同じ曲でも聴く人が違えば、聴き方も、感じ方も、解釈の仕方も違う、まさに十人十色。歌ってる俺だって、作者の意図を正しく把握して表現しようとしているかといったら、そんなことあろうはずもなく…。

この曲にこんな感じ方をして、こんな思い入れがあるんだ…と、目から鱗なんてこともままあった。それに関しては、聴いていた方々もそれぞれに感じ方も違うだろうし、違って当たり前。同じ題材を前にして、それぞれが感じることが違うってところに非常な面白さがある!と第1回をやって感じたことであった。

シリーズ化しようということで、月一企画に。
次回、選曲してくれるリスナーは、今回選曲したリスナーが指名しようということで、第2回は60代男性Jさんにバトンを繋ぎ、去る7月7日に実施。
それはまた後日…。

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