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リスナープレゼンツ配信ライヴvol.4

リスナープレゼンツ配信ライヴVol.4は、50代女性Aさんチョイスで、去る9月8日に開催した。

Aさんは、第1部を「黄昏時に聴きたい曲」をテーマにし、7曲を選んでくれた。

1−1 空の詩/久保田利伸
1−2   黄昏のビギン/ちあきなおみ
1−3   歌うたいのバラッド/斎藤和義
1−4   オリビアを聴きながら/杏里
1−5   ラヴソング/サンボマスター
1−6   MIDNIGHT  2 CALL/ASKA
1−7   糸/中島みゆき

といったラインナップ。
1−1に関してAさんは、「空はいつも私の味方。今生きていることに感謝とこれからの希望と期待を感じさせる曲なので…」ということでオープニングにしたわけだが、今回の配信直前に九州から関西、東海と1人ツアーをしたんだが、実際にどこかでオープニングに使ったんだよなぁ。平日ライヴなど、聴きに来てくれるお客さんが、1日の仕事を終え、一息ついて楽しみに向かう、その一息のタイミング!なんて意図でオープニングにすることがある。Aさんの意図とは若干違うかも知れないけど、これから希望的な、前向きな何かに向かおうとしているに際して、気持ちを整えるってことでは共通しているのではなかろうか。

1−2からは様々な形での「恋」を連想させる。やはり、黄昏時にもの思う曲としては「恋愛」をテーマにした曲が合うのだろうか。
Aさんは1−2に出会いを重ね、1−3には「君への思いを込めて」と記した。そして、恋愛のありがちな行く末である「別れ」をテーマにした1−4の「出会った頃はこんな日が来るとは思わなかった」の一節が琴線に触れたか。さらに、自分の意思ではどうしようもない現実を突きつけられ、思いだけが募るというなんとも切ない1−5。Aさんはここでも「どんな君でも会いたかった」という一節が心に触れたようである。

時は経ち、「君」から突然電話が来て、彼は別れた彼女の求めに応じるように、真夜中にも関わらず部屋を飛び出すといった場面が間接的に描かれている1−6。この揺れる「男心」たるや、また、Aさんの琴線に触れたか。で、この曲に関しては、ASKAさんが自作自演していたものと思いきや、「シブがき隊」に書いた曲であるとの情報付きでもありました。初耳。
そして、最後の1−7。まぁいろいろあったけど2人は繋がっていればいいなぁといったAさんの思いがこもってまして、「出会いは必然」として、不肖micky とも、夜な夜な配信に集まってくれるリスナーのみなさんとの出会いも重なるとして第1部を締めてくれました。

本編中も言ったんだけど、「黄昏時に聴きたい曲」ということで、実際に夕暮れ時に、この7曲を流してみたら本当にマッチするのではないでしょうか!


第2部は「わがまま7曲」ということでチョイス。

2−1   Won´t  Be Long /バブルガムブラザーズ
2−2   Cry On Your Smile/久保田利伸
2−3   安息の日々/チャゲ&飛鳥
2−4   若者のすべて/フジファブリック
2−5   慕情/サザンオールスターズ
2−6   Sweet  Home Chicago/Robert  Johnson
2−7 Stand By Me/Ben E King

というラインナップ。

このAさんとは30年来の友人。ではあるが、20代前半くらいに遊んだが、30代を迎える前には音信が途絶え、双方ともに「過去の人」として記憶の奥に置かれる存在になっていた。
遊んでいた20代前半は、ちょうど社会人デビューした頃で、世の中もまだ「バブル」の名残で浮き足立っていた頃であった。その頃、キャンプに行ったり、野外ライヴに行ったり、ちょうどその頃に流行っていたというか、時代を象徴するような曲、あるいはアーチストが2−1、2−2。
Aさんの友達や俺の友達とで行った野外ライヴでは、このバブルガムや久保田に米米クラブなど、当時、まさしく時代を席巻していたミュージシャンの豪華ラインナップによるイベント。あれって、今にして思えば、なかなかのイベントであったなぁと。Aさんもその頃を思い出しての選曲であったろう。

音信の途絶えたAさんとは、7,8年前になろうか、街でバッタリ出くわす。
駅の東口、パンパンになったトートバッグを抱えた女性が足早に…。顔を見ると見覚えが。
「Aさんじゃないですか?」
と声をかけたところ、迷惑そうに顔を向けてきた。
なんでも、後から話を聞けば、18時のアポで、すでに時計は2,3分前。「こんな時に話しかけんなよ」というところであったらしい。連絡先を交換し、また後日となったわけだが、その後に、「今こんなことをやってんだ」って送ったメールに添付したのが、ライヴで2−3を歌っている動画だったそう。
Aさん曰く、ちょうど新たに仕事を始めたばかりの頃で、余裕もなく、「今の私を歌っているようだと思った」とのことであり、それをきっかけに「その後の様々な気付きに繋がった」ということであった。

2−4は娘さんがフジファブリックのファンで、よくこの曲を聴いていたそうで、「よくぞこの曲に巡り会ってくれた!」とはAさんの言。

配信を始めた頃、他の方々の枠にも出かけて覗いていたこともあった。そんな中で、歌を取り混ぜた配信をする方が多かったんだが、そういうとこに行くと、これまで聴いたことのないような曲に出くわすことが結構あった。そんな中の1曲がこれであった。自分でも歌ってみたいと取り組んだ曲である。
歌い始めた当初から、結構Aさんからリクエストされる機会が多かったが、なるほど、そんな思い入れがあったわけね。

2−5は、これまたAさんが大好きな曲ということで、何度もリクエストいただきましたし、Aさんも「好き過ぎて何度も何度も聴いていた」と言うくらいです。

2−6は、Aさんならではの変化球とでもいいましょうか…。

このリスナープレゼンツでは、一応、完全な状態でないにしろ、配信で一回でもやったことのある曲は含んでいいって決まりを設けている。
なんと言いますか、こうしてギターを抱えて弾き語るは仮の姿。ブルースバンドでハーモニカを吹きつつ歌うってのが本来の姿。まぁ今となっては、邦楽カバーを弾き語る人との認識が先走っていますが。それでたまにご要望にお応えする形でハーモニカを吹いたりする機会もあるわけ。その中で、吹き語るこの曲は、元々ロバート・ジョンソンというブルースマンの曲であるが、今や、そこここで開催されているブルースセッションでは必ずと言っていいほど取り上げられる超スタンダード曲。まさか、これをチョイスするとは意外でありました。
そして、最後の2−7も、誰もが知るR&Bの有名曲。

〜夜が来て暗くなり、月明かりしか見えないような闇でも僕は何も怖くはない。君がそばにいてくれるから〜

Aさん曰く、今日一日を無事に終え、micky配信を聴くことができる幸せ、明日も頑張ろうという気になる。これからも配信ライヴのそばにいさせて…というメッセージ。
そばにいる。言い換えれば、配信を、俺の歌を丁寧に聴いていただけるAさんをはじめとするリスナーのみなさんがいるからこうして歌えているわけであります。
今回のAさんプレゼンツを具現していく中で、そんなありがたみをひしひしと感じていったわけです。
そんなみなさんの思いが、また次に進もうって推進力になってます。
改めて、ありがとう!

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