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リスナープレゼンツ配信ライヴvol.3

リスナープレゼンツ配信ライヴ。
第3弾は50代MさんとSさん。

当初、前回担当の60代Jさんの指名はMさんであったが、1人では考えきれないということで、一卵性他人とも言うべきMさんの幼馴染みであるSさんと半分ずつ考えるということに。

ということで、第1部はMさんが選曲。大きなテーマとして「ある夏の日」と設定してのものだ。
1−1 暮らしの中で T字路’s
1−2 からっぽの心で 玉置浩二
1−3 少年時代 井上陽水
1−4 LOVE  AFFAIR
   サザンオールスターズ
1−5 SWEET MEMORIES 松田聖子
1−6    嘲笑 ビートたけし
1−7    若者のすべて フジファブリック

ちょっと気怠い夏の朝のはじまりから1−1をイメージしたようで、そこから、「何も考えずに夏を突っ走ってやる!」という意気込みでの1−2。かと思いきや、ちょっと走り過ぎもいかんという戒めを込め、ちょいと落ち着いて、涼しげに過ごすのもありじゃないかということで1−3へ繋いだ。

さて、夏は恋の季節でもあろう。というか、恋は季節問わずではあるが、春先の「何かが始まる」って予感が次第に現実となるといった、時間をかけて育てていくといったものではなく、暑い暑い外気を巻き込んで一気に熱していくといったイメージが夏の恋か…。そのイメージも相まって、「大人の夏の恋を楽しんで!」との思いがあっての1−4。そんな大人の恋はやがて成就せずに思い出となっていく。
その思い出は、忘れてしまいたい苦い思い出なのか、それとも甘く切ない、それこそ墓場まで大事に持っていきたい思い出なのか…ということで1−5に繋がり、どうやらそれは甘い思い出で、「静かに恋の思い出に浸る」ということであった。
そして、そんな夏に凝縮された様々な出来事を「夏の夜空を見上げながらいろんなことを思い耽る」ということで1−6から、一生忘れられないような「楽しい夏だったな…」と最後の1−7で締めるといった流れ。

こうして見ると、ある夏の1日に思い耽るという捉え方も、ひと夏に様々な経験を踏まえ、思い出もできて楽しかったなぁって捉え方もできる。それこそ、聴き手側の捉え方で多様な世界が広がる選曲ではなかったろうか。


第2部である。

2−1  道標のない旅 永井龍雲
2−2  Will You Still Love Me Tomorrow
       The Shirelles
2−3  花束のかわりにメロディーを
   清水翔太
2−4  愛しているのに 長渕剛
2−5  駅 竹内まりあ
2−6  SACHIKO ばんばひろふみ
2−7  ひとりじめ 松山千春

というのが第2部を担ったSさんのラインナップ。
Sさんは当初、1曲目に「暮らしの中で」を据え、そこから「泣き歌」へと展開する流れを考えたところ、まさかのMさんとのダブり。この事象からも、いかにこのお二人の関係性が強固なものであるか分かろうというもの。

そこでSさんは、Mさんの選曲を見ていたら、第1部の最後の曲「若者のすべて」に描かれている「最後の花火」を観た後の人生に思いを馳せ、「ある夏の日に振り返った」というテーマが浮かんだとのことであった。

Sさんは、1−7で一緒に花火を観たカップルの恋は成就せず、それぞれの道を選択したと想定。「同じ花火を観た若者がそれぞれの旅へ」ということで2−1。やがてまた甘い恋をし、本当にこんなに幸せでいいのだろうか…と逆に不安に駆られる乙女心を歌った内容の2−2に繋ぎ、その恋はいつしか愛に変わり成就するのでありました!ということで2−3へ。
ところが場面は一転。それぞれの家の事情でなどで別れを選択したということで2−4へ。その先には、街で偶然見かけるが、それぞれの場所で生きているという現実を突きつけられる、切なさ満載の2−5。そして2−6へ。
Sさんにとって「人生、様々な選択をする時があるけれど、思うように生きていきましょう」といった応援歌的位置付けもあるとともに、歌詞に「僕がお前のそばにいるよ」という一節があるのだが、Sさんにとって、この「僕」は、第1部の選曲を担ったMさんであるとこと。本当に幼馴染の二人は固い絆で結ばれているんだろうなということを感じさせる。
そして最後の曲は「とにかく大好きな歌!自分の選曲を歌ってもらえるというのも、まるでひとりじめをしているかのよう」と結んでくれた。

こうした流れで第2部の選曲をしてくれたSさんであったが、この流れに関して、

「学校を卒業して都会に行き、家の事情で故郷に戻った。そして…5年前に、当時高校生だった2人の息子を連れて離婚した。現在は息子たちも社会人になり、私は両親を見ながらシングルを謳歌している」

と赤裸々に語ってくれまして、自身の経てきた道に寄せた感じで選曲して並べたんだなぁと思えば、こちらも相応に重みを感じながら歌わせていただきました。

これが8月初め、盛夏にやったリスナープレゼンツ配信ライヴvol.3。
Mさんの第1部での選曲を受け、Sさん自身の人生に沿った選曲をしたという流れに、この2人の温かい関係性に触れた配信ライヴでありました。

さて、この2人から次回の指名を受けたのは、50代女性のAさん。第4回目は9月8日に開催。この模様はまた後日。  

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