大好きな攻略本を2冊紹介する
ゲームの攻略本っていいですよね
ゲームのデータや解き方が知れる、というだけでなく今や動かなくなってしまったハードのゲームの思い出に浸れる読み物としても、貴重でありがたい書籍です
こちらでは、個人的に思い入れのあるゲームの攻略本を2冊ご紹介します
『メタルマックス2:リローデッド 公式ガイドブック』
こちらは2012年のニンテンドーDSのゲームです
攻略本の発行はエンターブレイン
『メタルマックス2:リローデッド』は、かつてスーパーファミコンであった作品の大幅なリメイク作品で、名作のリメイクとしても単体のRPGとしても、恐ろしいほどの傑作です
その凄さを語りだすと止まんなくなるのですが、あくまでも攻略本としての良さを語るとすると、
この表紙です
この表紙が素晴らしいのです
山本貴嗣氏の手によるこの表紙は、描かれているのは主人公とその育ての親の女性マリア、そしてゲーム作中の最大の宿敵のテッド・ブロイラーです
このテッド・ブロイラーに主人公は重傷を負わされ、主人公を庇ったマリアは惨殺されるところから、このゲームは始まります。非情な世界観のゲームなのです
オープニングでの束の間の、マリアと会話ができるシーンに描写される、主人公との親子関係がとても良いんですね
どんなにゲーム作中で頑張っても、2週目でデータの引き継ぎをしても、マリアを助けることは決してできません
だからこの表紙の、マリアを庇いテッド・ブロイラーに挑む主人公という構図は、
決して叶うことのない、もしもの光景なのです
この光景が叶えばどんなにいいかと、切なくなる表紙絵で、とても好きです
あとやっぱり、山本貴嗣氏の描く女性ってめっちゃいいってのも、大いにあります
『不思議のダンジョン 風来のシレンDS コンプリートガイド』
こちらもニンテンドーDSのゲームで、2006年のものでした
不思議のダンジョンシリーズは、スーパーファミコンの『不思議のダンジョン トルネコの大冒険』から続く長いシリーズですが、このシレンもスーファミの頃に出た作品のリメイクとなってます
こちらの攻略本の何がいいって、巻末のコラムがとんでもない名文なのです
書かれているのは永田泰大さん
スーファミのシレンの頃にはファミ通で編集をされていて、現在は糸井重里さんの事務所に所属されているライターさんです
コラムの文は、ゲームを攻略するという事に、まさに魂を燃やしていた方たちが『風来のシレン』の最終ダンジョンに挑んだ一晩の話が描かれています
こちらのコラムは、永田泰大さんご本人がTwitterで公開して下さっているので、リンクを貼っておきます
ゲームの攻略本って、出版界隈ではもう風前の灯と言える文化ですが
精密なデータが素晴らしい本もあれば、
貴重なスタッフさんのインタビューがのっていたりもするし、
ほんとに昔のファミコンやスーパーファミコンの頃の本って、とんでもない珍記事がのってたり、ラストダンションのマップが袋とじになってたりと、いとおしい思い出がたくさんあります
攻略本っていいですよね
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