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女風の強制終了

夢はいつか覚める
セラピストが辞める
女風の終わり方のひとつ

夫婦が離婚する、恋人と別れる
お互いの意思の確認がある
一方的な別れの場合でも、共に過ごした幸せだった時は思い出として残る

セラピストとの記憶は?
全て嘘だったの?

セラピストの辞めかたにもよる
最後の日まで綺麗な思い出を作って演じきる
お別れごっこでも、それが一番ましなのかもしれない

明日は我が身の突然消えた場合
社会保障の無い日銭稼ぎなのだから
明日急に居なくなってもおかしくない

抱き合って心を寄せていた男が
別れの言葉もなく去る
有り金身ぐるみ剥がされて
ただないがしろにされる

いつかは来るとわかっていた
愛なんて無いのは承知の上だった
それでも虚しすぎる
やり場のない想い
耐え難い後味の悪さ

時が経てば忘れられるのだろうか

自分を大事にできたのだろうか

後悔は無い?
自分が望んでいたことだから?

それでも傷ついたことに変わりはない
身も心も預けたのにお金が無くなっただけ
費やした年月も、真心も失った

私は何に夢中になっていたのだろう
あの人は誰だったのだろう
夢の時は幻だったの?

これでよかったんだ
竜宮城にいつまでもいたら浦島太郎みたく真っ白な髪の老人になってしまう

取り返しがつかなくなる前に現実に戻ってこられたのだから

マガイモノの愛にはしゃいでいた
もう、騙されたくない

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