自分に甘くなる

自分に甘くなる。
自分に厳しい考えを持つと、ストレスが溜まる。
自分で自分を責める事は、思ったよりもストレスを溜めている。
だから、休みが必要になる。
だけど、休んでいる間も自分に厳しい考えを持っていると自分を責めるから、休まらない。
そうなると、もう1日休みが必要になる。
いつまでいっても癒されない。

仕事が出来ない原因。
自分に厳しい考えを持っているから。
何かうまくいかない出来事に対して、
「これは自分の能力や性格、存在のせいだ」
と責める。
誰からもそう言われたわけでは無いけど、瞬間的に自分を責める癖がついている。
だけど、それをやるとストレスを感じるためすぐに解決に取りかかれない。良いアイデアも浮かばない。それで、また自分を責める。

本当はすぐに上司に報告して手を打たなきゃいけなかったのに報告が遅れる。
その事でなんで早く言わないの?と注意される。
ああ、そうだよな。やっぱり俺はダメな奴なんだ。生きている価値もないんじゃ無いか?
そう言うふうにしてまた自分を責めるのだ。

それが続くといつも自分に甘い行動を取らざるを得なくなる。
仕事をサボっているように思われたり、頑張りが足りないと言われたり、やる気ある?と言われる。
実際にはサボりをエンジョイしているわけではない。ダメな自分を責めすぎて、ストレスで何も出来ないのだ。出来なくなってるのだ。

ストレスをバカにしてはいけない。
ストレスがない時は本当に無敵の感覚になれる。
自分から厳しくされる時は、何よりのストレスになる。
たとえ、人から責められていても自分が自分を信じている時は全然平気。
だから、自分で自分を責めるのはとても恐ろしいことだ。何よりも良くない。
そういう習慣がついているならば、それを少しづつ変える必要がある。
自分に厳しい考えを自分に甘い考えに変えていく勇気が必要だ。

やはり、生きていく中で
自責とか努力しろとか甘えるなとか、こういった言葉を間に受けてしまったのだと思う。
健全な成長の過程で、努力する喜び、頑張る楽しさを知った人は運が良かったかもしれない。
人生で山あり谷ありだったとしても順調に自己肯定感を育み、自分を受け入れた人は幸福だ。

しかし、そうでない人もいる。自分もそうだ。
いつの間にか、自分に厳しい自分になっていた。
そして、何も頑張れず、やり切れず、その事でいつと自分を責めた。次こそは次こそはと、何かにチャレンジしては、挫折を繰り返す。
そして自分はダメな奴だ、という思いを強化していった。逆成長だ。変な方向に努力している。

自分に厳しい考えを持ったままでは、何をやってもうまくはいかない。
少しの失敗やサボりを見つけては、自分を責める材料にするからだ。
そして、「やっぱりまたダメだった。なんで俺はダメな奴なんだ」このセリフでノックアウトだ。
もうヤル気はゼロ、気力もゼロになる。

何歳になっても、何年経っても、この考えを変える事をしないと人生は進まないだろう。
停滞して歳だけを取るのだろう。
こうしと思考のパターンは、川の水が毎回同じ所を流れるように強く強く溝となっている。
強化されてしまっている。
だから変えるのは生半可な事じゃない。
ちゃんと腰を据えて、覚悟を決めないとダメだ。

自分に厳しい考えではまた失敗する。
ダメな自分を愛する。
完璧でない自分をゆるす。
何度失敗しても、そんな自分をゆるす。
これは、本当に大変だ。やってみたらわかる。
だけども、自分をゆるせたその先を考えたら勇気が湧く。

本当にキツい時は休む。
自分に甘くする。
深く考えずに、ただ甘くする、をやる。
無条件で、自分を愛する。ゆるす。受け止める。
自分のことを無理して好きになる必要もない、もちろん好きでいてもいい。
頑張りたかったら頑張ればいいし、頑張れなくてもいい。どちらでも自分で選べる。
頑張る自分も頑張らない自分もどちらも同じくらい愛すべき自分。

休日なにも生産的な事をしなくてもなんら構わないし、なにかに打ち込んでも構わない。
ダラダラしてもいいし、テキパキ動いてもいい。

自分のルールを手放してみる。
成功しなきゃ、立派な大人にならなきゃ、女の子にモテなきゃ、30までに結婚しなきゃ、男らしくあらなきゃ、年相応の人間でいなきゃ、人の要求に応えなきゃ、返信しなきゃ、家族に感謝しなきゃ、休日は充実させなきゃ、出世しなきゃ、スキルを身につけなきゃ、貯金しなきゃ、食生活と運動習慣を整えなきゃ、筋トレしなきゃ、稼ぐ力つけなきゃ、コミュ力を上げなきゃ、人を好きにならなきゃ、一人前の男にならなきゃ、社会人として成長しなきゃ、人から認められなきゃ、ヒトラから褒められなきゃ、人に感心される人間にならなきゃ、人から愛されなきゃ、、、まだまだ書き足りない。

どんだけルール持ってんのよ。
どんだけがんじがらめで生きてんのよ。
なんじゃこのルールの渦は。
これじゃあ、無理でしょ。生きにくいでしょ。
そして、これらが出来ていない自分をいつも責めて否定して卑下して生きている。
ストレスを自分で自分に与えている。
人から与えられるストレスなんてかわいいものだ。それの何倍ものストレスを自分が作っている。認めたくないが、本当だ。

これらのルールは、自分で本気でそうなりたかったの?違うよね。
世間を見て必要と思ったから作ったルールじゃないの?
いい。いいの。
もし、本当に欲しいとか頑張って手に入れたい、と思ったらそれに向かってやればいい。
だけど、そうじゃないなら、無理してでも手に入れないと不安とか、焦ってるだけなら辞めよう。
自分が苦しむだけ。その状態ではなにも頑張れない。

わかった、手放す。
手放していく。
そのためには、自分の厳しいルールに気づいていく。
自分の思考をモニタリングする。
俯瞰して見る。

日常で、また厳しい自分が出てくるから。
その時に、あーこんなルール作ったんだ。
そう言うふうにまずは気づく。
そして、そのルールが本当に必要か?と問う。
自分が本気で欲しいものでないと感じたら、捨てる。そうやって自分をほぐしていこう。

自分を縛る縄を解きほぐしていこう。

それが出来るのは自分。

大前提は、どんな自分もゆるすこと。

そこから始めよう。

完璧じゃない、ダメな自分をゆるす。

ゆるせない自分もまたゆるす。

それすらできなくてもいい。ただゆるす。

ゆるそうとすると怖さや恐怖を感じる。

これまでと違う感覚だから。

だけど、それは世間や家庭環境で身につけてしまったルールだ。ただのルール。

それは正しいものではない。

だから手放しても良い。

自己否定をする自分に戻りたくなる。

不満はあるけど居心地の良さを感じてしまっている。

でも、それは正しいあるべき姿とは限らない。

ただ、これまでの人生で身についてしまっただけのルールだ。

身を守るためにそのルールを作っただけ。

自分がなりたくてそうなったわけじゃない。

これからはもっと自由に自分を生きてもいい。

自由は少し怖い。

自己否定していた方が安心かもしれない。

でもね、本当に変わりたいと思ったら変わっていい。

変わりたくないなら変わらなくてもいい。

自分で選べる。

人に優しくしたいならすればいい。

人を助けたいならすればいい。

人を愛したいならすればいい。

全ては自分が選べる。

自分をゆるすのは自分。

自分をときほぐしていけるのは自分。

少しづつ、少しづつ、といていこう。

いきなりはこわくても、すこしづつでも確かに、

自分をしばるルールをといてみよう。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?