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短歌 鬼滅の刃

鬼滅きめつ 虐げられし 者たちが 鬼と化するは 浮世のごとし

なんというか上弦の半天狗はんてんぐが詠みそうな短歌ですね(苦笑)。

半天狗というキャラクターは、人間を殺しまくっている悪党です。それだけであれば敵サイドの登場人物としては普通なのですが、冷酷非道な悪党なのにも関わらず、自らを可哀想な被害者と信じて疑わない残念な性格をしています。

もう一人、上弦の伍、玉壺ぎょっこの性格も自惚れMAXで残念な性格の持ち主です。半天狗と玉壺のビジュアルは、初期のきゃりーぱみゅぱみゅのMVでバックダンサーを務めていても不思議ではないタイプの可愛さがあるので、それだけに性格の残念さが悔やまれます。もしも仮に玉壺が人殺しとかでなかったら、蜜璃さんも彼の作品をスマホや鞄に飾り付けていた事でしょう。

それはそうとして、鬼滅の刃がアニメで放送され始めて人気が爆発した初期の頃は見かけたけれど、近ごろは全く見なくなった見解があります。それは、鬼舞辻無惨サイドの人々を、不幸にも人間を殺さなければ生きられなくなってしまった人間として、自分自身や周囲の人に重ねるというもの。

そんなことを考えながら、冒頭の短歌を詠みました。しかし、短歌を読み返してみると、どうしても主張する内容に無理があり、公開を躊躇していました。この問題を「半天狗が言いそうだよね」と誤魔化すことを思いついて、投稿に踏み切りました。

いずれにせよ、このあたりの問題は、私の中では未だに消化できていません。鬼滅の刃は、エンタメとしてみれば楽しいのですが、物語を現実に投影し始めると不条理だらけで非常に奥の深い作品だと思います。

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