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警備員から他業種に転職した人の末路・その2

前回は長い前振りでした
本題はここからです。


僕が今の警備会社に入社した頃の話です。


当時、僕が配属になったとあるオフィスビルの現場には雅代さんという女性警備員がいました。

彼女は当時22歳の、どこにでもいる普通の女の子で、
愛嬌もあって警備隊のマスコットガール的な存在でした。

そこの警備隊は防災センター勤務と正面玄関立哨と巡回と駐車場の管理をしていて
防災センター班は常時3名体制でその内1名は出入り管理の受付業務。このポストは女性限定。
館内班は正面玄関と巡回とを交代でそれぞれ1名ずつ。
駐車場班は駐車場入口管理室と地下駐車場内管理室をそれぞれ1名ずつ。

夜勤は防災センターが3名体制で、その内の1名が夜間巡回をやる事になっていました。

隊員は14名で、その内女性警備員が4名。

その中で雅代さんは1人だけ若い女の子という事もあり、
まぁ、おじさん達はかなり甘かったご様子。

他の3名は、30代半ばの美奈子さんと30代後半の千夏さん、40代の由紀子さんがいました。

由紀子さんは女性ですが、施設1級と雑踏2級、交通誘導2級、指導教育責任者の資格もあり、班長をしていました。
初対面ではシャープでちょっと冷たくて怖い雰囲気もありましたが、冷静でやり手なイメージです。

美奈子さんは施設2級を持っている、おとなしい感じの人。
雅代さんの愚痴をいつもふんふんと黙って聴いている優しいお姉さんという感じの人でした。
それでいて仕事はキッチリやる人で、由紀子さんと良いコンビを組んでいました。

千夏さんは僕より2ヶ月ほど前に入社した新人で、まだ仕事に慣れていないという感じの人。

美奈子さん、千夏さん、由紀子さんはそれぞれ既婚者という事もあり、落ち着いた雰囲気の女性でした。

雅代さんが何かにつけて若さでマウントを取る事があっても、軽くいなして、あまり相手にしてはいないご様子。

現場担当の主任が言うには
雅代さんは同年代の女性と同じ現場に置いておくとトラブルを起こす可能性が高いから、歳の離れた女性の多い現場に配置転換させたとの事でした。


…まあ確かに、仕事の場でも必要以上に女を前面に出してるからなんだろうかと思うんですが。

現に、同年代の若い男性警備員に思わせぶりな態度を見せて、相手がそれに乗って来たら
「やーん、困りますぅっ!」
「◯◯君がストーカーするんですぅ」と
隊長や副隊長に相談するもんだから
相談を受けた隊長や副隊長は当然、その男性警備員を厳重注意→強制配置転換、となる。

ちなみに僕は既婚者なので(というか当時は新婚でしたし)
彼女にロックオンされずに済みましたが。

というより、この手のタイプの女性は正直言ってめんどいので
僕は嫁さん以外の女性に興味ないよ
もうすぐ子供が産まれるから楽しみなんだ
って雰囲気を全面に出していました。

この手のタイプの女性って
愛妻家とかマイホームパパに対して
驚くほどそっけなかったりするでしょ

だからね、必要以上にそういう雰囲気を出してたのもありますね
こういう女ってただの地雷だから、関わり合いになりたくないんですよ。
僕が独身だったとしても、正直これはナイですね。無理ですw

こんな奴よりうちの嫁の方がよっぽどいい女ですよ。
比べたら嫁さんに失礼だけども。

実際、妻子持ちの隊員と僕とで妻子持ちあるある話なんかを始めると
露骨につまらなさそうなオーラを出して
無理矢理にでもその話題を終わらせて自分が中心の話題に持ってこうと必死になるから
本当にめんどくせぇ〜女だなって思ってましたしね。

いくら可愛くて愛嬌があってもこんな女はゴメンだねって思いますよ。


んで、そんな彼女の口癖は

「私、こんな警備員なんていつまでもやってらんない」
「若い内から警備員なんてやってたらダメ人間になっちゃう」
「だからもっとちゃんとした職場で自分磨きしなくっちゃ」
「資格もちゃんと取って転職するんだから」
「こんな会社とは比べ物にならないくらいの一流企業に転職するんだから」

そう言って、新卒入社してから2年が過ぎていました。

結局彼女は何の資格を取りたいんだかはわからないけど、
結局「資格を取る」という志を半ばにして
我慢しきれずにうちの会社を退職して行きました。

馬鹿の一つ覚えみたいに「資格を取る」って言ってたけど、結局試験に受からなかったんでしょう。

難易度が高いとか、合格率が低いとかあれこれ言ってたけど
そんなのは言い訳なんだと思います。
難易度が高かろうが、合格率が低かろうが、合格者がいるという事は
本気でやれば合格できる訳なんですから。
合格できなかったという事は、その程度って事で。

まぁ結局資格を取らないまま再就職先を決めたみたいで
本人は「そこそこ大手の有名企業」との事でしたが、その話もどこまで本当かはわかりません。

ともあれ、彼女が退職してから
現場はものすごく平和になりました。

彼女がひとりで引っ掻き回していたようなものだったんで。

特に女性隊員達はいいたい事も山ほどあったろうに、よく耐えていたなと思います。

それでも時々由紀子さんが雷を落とすとかもあったけど
あの手の女がそれを素直に聞くわけがないんです。

その証拠に
「おばさんだから若い女の子に嫉妬してる」とか
「更年期障害こじらせてる」などと
男性隊員に慰めを求めては憂さ晴らししていたくらいなので。

男性陣もめんどいから一応彼女に調子は合わせてはいましたが
本心から彼女の肩を持つ人なんていなかったんじゃないかと思います。

少なくとも僕はめんどくさいから一応彼女に合わせてはいましたけど。

まぁ、媚びを含んだ目で訴えて来られてぐらっとしていた男性ももしかしたらいたかもしれませんが
少なくとも僕はそういう女は勘弁ですね。


だから退職してくれて心底ホッとしました。





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