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忘れられない恋物語

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忘れられない恋物語をテーマにした短編小説です。
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記事一覧

忘れられない恋物語 学生服の第2ボタン伝説

僕が中学生から高校生の頃は男は昔ながらの黒い学生服を着ていた。中学に入学してこの黒い学生…

鈴原優雨樹
5か月前
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忘れられない恋物語 映画恋に落ちて 小さな街の小さな映画館の女性 愛と青春の旅だち…

大学3年生の夏休み、僕は地元に帰省しバイトしたお金で自動車教習所に通っていた。 夏休み中…

鈴原優雨樹
5か月前
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忘れられない恋物語 彼女がある日突然、長い髪をバッサリと切った理由

僕が小学校5年生の時、ジュリーこと沢田研二さんが追憶という名曲を大ヒットさせた。 中学1…

鈴原優雨樹
6か月前
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忘れられない恋物語 諸悪の根源は所有という感覚(男も女性も誰のものでもなかった時…

中東諸国、所謂イスラム諸国と他の国々との1番の違いは、イスラム諸国には簡単な社会のルール…

鈴原優雨樹
6か月前
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忘れられない恋物語 スウェーデンの女子大生と北欧のヴェニス ストックホルム

これは恋物語とは呼べない、でも僕にとっては 恋物語のようないい思い出だ。 1990年、僕…

鈴原優雨樹
6か月前
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忘れられない恋物語 ぼくたちの失敗 森田童子 最終話 自分の気持ちを伝える一言 大き…

バイトの後、茉莉子さんと岡崎さんに会ったその日  アパートに帰ると、香奈恵さんはその話し…

鈴原優雨樹
6か月前
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忘れられない恋物語 ぼくたちの失敗 森田童子 6 輝いている男たち / 海の向こうの国々へ

洋食屋さんから歩いて15分くらいの所に、茉莉子さんの彼の住む会社の寮はあった。 コンクリート建ての一見無機質な感じの建物だが、 お洒落な感じのする建物でもあった。 大きめの自動ドアの玄関を入ると下駄箱があり、来客用のスリッパを履いた。玄関を抜けると直ぐに喫茶コーナーがあり、2人の若い男の人がいて僕たちを見つけると、 「茉莉子ちゃん、いらっしゃい。達郎、部屋にいるよ。その男の子は弟さん?」 「私の大学の1年生の後輩なんです。海外に行く仕事に就きたいと言うから、達郎さんに会わせ

忘れられない恋物語 ぼくたちの失敗 森田童子 5 ふたりを包む大きな愛

僕は日曜日は鉄工所でバイトをしていた。当時としては破格の時給1500円だったからだ。 バ…

鈴原優雨樹
6か月前
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忘れられない恋物語 ぼくたちの失敗 森田童子 4 別々の車線を走り始めていた

今思うと、あの時から既に僕と香奈恵さんは、別々の車線を走り始めていた。 あの頃、浜田省吾…

鈴原優雨樹
6か月前
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忘れられない恋物語 ぼくたちの失敗 森田童子 3 好きな男の心のなかにいる女を追い出…

香奈恵さんは横浜に着くと、最初に港の見える丘公園に僕を連れて行ってくれた。 「鈴原君、オ…

鈴原優雨樹
6か月前
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忘れられない恋物語 ぼくたちの失敗 森田童子 2 ほっとけない男とほっとけない女

香奈恵さんはお昼を食べてから続きを話そうと言った。僕は香奈恵さんに頼まれてアンチョビを買…

鈴原優雨樹
6か月前
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忘れられない恋物語 ぼくたちの失敗 森田童子 1 初めて知った自分にとっては危険だと…

大学1年生の夏休みに入る少し前、僕は付き合い始めた同じサークルの2年生の香奈恵さんのアパ…

鈴原優雨樹
6か月前
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忘れられない恋物語 A Man I‘ll Never Be 好きな女性の好きな男 ぼくたちの失敗 森田…

1980年、僕は大学1年生だった。 この頃、人気のあったアメリカのロックバンドの ひとつ…

鈴原優雨樹
6か月前
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忘れられない恋物語 ふたりの間の距離を決して縮めさせなかった女の子

中学3年生の5月連休明け、学校内で2年生の女の子が男子の間で話題になっていた。 4月に入ってすぐ転校して来た女の子で、ショートヘアのよく似合う可愛い女の子だったからだ。 父親の仕事の都合で多い時は年に3回も転校していた女の子だった。 半年位で何処に転校してしまうので、仲の良い友達が出来ても直ぐにお別れしなきゃいけないと悲しんでいると聞いた。 6月の終わり、僕は放課後いつものように図書館で本を読んで、雨の降るなか傘をさして家への道を歩いていた。 少しすると、自分の後ろに誰かが