しょせん小麦粉

月に一度、相互さんと食べたいものをリミッター解除して買ってくる祭りをしている。節約を頑張ったご褒美なのだが、今月はパンを買うことになった。
近所の有名なパン屋に行ったら大行列で、結構並んだ。お目当てのパンがあったのだが、私が入るタイミングでは売り切れていて、肩を落としながら帰宅することになった。
片道十五分×2+待ち時間……とても満足感が低い。こういうのをタイパが悪いというらしい。タイムパフォーマンスの略だそうだ。
イマドキの子らは、タイパのために映画なんかも倍速で見るらしい。映画は間が大事だと思っているので、それを潰すような行為に恐れおののくが、慣れてしまえば大したことはないんだろうか。パフォーマンスを意識しすぎて、大事なものを失っている気もする。こういう考えは古いのだろうか。流行りの傾向から外れる(全く共感ができない)と、私も古い側の人間、老いた側の人間になった気がする。

今月は一回しかバイトをしていない。いつもタイミーというアプリを使って、日雇いのバイトに行っているのだが、都度違うところに行くと非常に疲れるので勇気がいるのだ。
気に入って何度も通っている洗い場の仕事があって、そこの募集を待っていたのだけど、なぜか今月は二回しか募集がなかった。そのうちの一回に参加して、あとは求人を待ち続けていたら月末である。
もしかしたらお気に入りの人材から外されてしまったのかもしれない。タイミーでは、お気に入りの店舗・お気に入りの人材を互いに登録することができる。お気に入りの範囲で求人を出すことができるのだ。
特に何か失敗をしたわけではないし、店舗からのレビューは「積極的に今後もお願いします」と書かれていたから、人為的なミスで外されたとしか思えない。もしくは新しい人材を雇って、タイミーに求人を出す必要がなくなったのかもしれない。
なんにせよ、とても困っている。接客は精神的負担がとても大きい。洗い場でそこそこゆるい仕事場というのは大変貴重なのだ。
いっそのこと「間違って外してませんか」と電話してみようかとも思う。本当にかけることはないけど、それくらい頭を悩ませている。
こうなるとなにか定職に就きたいなと思う。週に一回だけ入ればいいバイト先とかないだろうか。しかし、定職に就くと回数にかかわらず身内の人間になってしまうので、雑に扱われてしまうかもしれない。それが怖い。

転職活動だが、一次面接に通った。まさか通るとは思っていなかったのでびっくり仰天。
事前課題として実際の業務に近しい作業と、SPI試験の受験を求められた。
事前課題は一日で終わらせたが、見直してから送ろうと思ったら見事に次の日寝込んだ。木曜日に連絡が来たので、金曜日に優等生提出しようと思っていたのに、無理だった。
こんな調子で週五勤務なんてできるのだろうか……と不安になりながら、土曜日に課題の提出とSPIの受験をした。SPIなんてほとんど受けたことがないから、結果は悲惨なものである。特に非言語野の問題はさっぱりわからなかった……。なんかこんなの学生のときにやったな~と思いながら、解き方がさっぱりわからない。
こんな結果では受かるはずもないから、これで転職活動は終了のはずである。まずは一歩踏み出しただけでもえらかったと思うことにして、しばらくはおとなしく生活保護を受給しようと思う。

最近はゲームをずっとやっている。Ruinaもそうだし、『和解堂真の事件簿』というゲームをやった。操作が少し面倒だったけど、ストーリーは面白かった。スマホで無料で出来るので暇な方はぜひ。
和階堂真の事件簿 | 推理ゲームアプリ「和階堂真の事件簿」シリーズ公式サイト (hakaba-bunko.net)

遠方に住んでいることもあり、東京での同人イベントに参加することが難しくなった。
参加すれば売上が立つとわかっていても、まず費用が捻出できないので申し込みができない。
そうなるとイベント情報の流れるタイムラインを見るのが苦痛になるし(寂しくて)、締め切りがないものだから何かを描こうという気力も削がれる。
時々ソフトを立ち上げて画面を眺めてみるものの、なかなか筆が進まない。
もう私は同人女としてもおしまいなんじゃないかという気持ちになる。
唯一の趣味といっても過言ではないから、いよいよ無職無趣味の非生産的人間の出来上がりだ。アカウントも無価値なものに成り下がり、存在意義を問う日々が続く。
いつまでも供給があるわけではないから、今のうちに何か描かねばと思うのだが、何も思いつかない。やはり熱が冷めてしまったのだろうか……なんておそろしいことを思い悩む。推しを推せない自分に価値を感じられない。
元々ソシャゲで超消費者をやっていたから、創作活動の趣味はとても楽しかった。いや、過去形にするな。なにか描こう。やる気はやらないと出てこないのだ。
ああこの世に居場所がほしい。そんな気持ちで創作したものを人に読ませるなんて間違っているけれど。

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