元カノの写真と捨てられた嫉妬心

3月。
桜が近づき、花粉がひどくなって、
春になるタイミングは憂鬱なことも多いけれど、
季節が変わるということは、
思い出に区切りがつけやすくて、
今年は良かったなあと思ってる。

真夜中に、
ふと思い立って、元カレから貰った動画を見返してみた。
最初に見た時、
こんな感じだっけ?が率直な感想だった。
ろくに話もしなかった1ヶ月で、
元カレの声をすっかり忘れてしまって、
不思議な気持ちになったし、
こんな顔してたんだなあと思った。
動画はプレゼントを送った日のお礼のもので、
とても喜んでいる様子で、
最後は喧嘩だったり、気まずかったりしたけれど、
この時の元カレは穏やかに笑っていて、
この笑顔が見たいから、
私は毎回、
色々と元カレにプレゼントしたくなってたんだなあと思った。
喜ぶ姿が誰よりも嬉しそうで、 
相手を喜ばせるのが本当に上手だと今も思う。
人にプレゼントするのは前々から好きだったけれど、
改めて、そんな喜びを教えてくれた人だったな。

続いて、元カレの元カノの画像を見てみた。
この画像で、ものすごく苦しんだ。
でも、当時、どうしても見せて欲しいと言ったのも私。

視覚で捉えることができるって、
本当にインパクトが強く、
この人と暮らしてたんだ、
この人とキスやセックスをしてたんだ、と、
頭の中に、過去の2人がよく再生されていた。

付き合ってるのは、私と元カレであっても、
私は、元カレと元カノはセットでカップルとして認識していた。
私 対 カップル みたいな感じで、
孤独感もあったし、
嫉妬の対象でしかなかった。

きれいな人、なんだと思う。
でも、今見たら、まあ、きれいかなあ、みたいに感じる。
 
きれい、
賢い、
あんな人と一度は付き合いたいなと周りで言ってる友達がいた、

元カレから聞いた元カノの話。

それがあるから、
コンプレックスがある私は、
いつも勝手に比べて、
会ったこともない元カノを憎むレベルで嫌いだった。
(外見上のことだけではなく、
普通に出会ってもお互いに友達になりたいと思わないであろう人間だった)

でも、もう、比べることもない。
私に関係ない人間に戻っただけだ。
嫌いな人間がこの世の中から1人減っただけなのに、
それが私を少し楽にしてくれる。

今見返しても、
動画の中の元カレも
元カノも
もう過去だった。

仮に2人が戻っても、
きっと私は何にも感じないんだろう。
嫉妬を感じなくなった、と意識したことも、
離れるのに良いきっかけになった事だった。


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