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Lesson13 私の靴と10月の靴試着。そして地方在住について考える

こんにちは、かいりです。
8月に参加した自問自答ファッション教室&試着旅のnoteもまだですが、結果順番が前後しますが、靴試着を通していろいろと考えたのでnoteにしました。

なんて可愛い靴!

その靴との出会いはTwitter(とまだまだ呼ぶよ)だった。公式のツイート画像にくぎ付けになった。
「なんて可愛いんだろう!そして、ひょっとしたら『私の靴』かもしれない…!」
そう思った靴がこちら。

以下、掲載する靴画像は全て公式サイトより画像をお借りしました。

Church's X Miu Miu ブラッシュドレザー オックスフォード ブローグシューズ
チャーチのオリジナルはかつて試着させて貰ったことがある。しかしその時は「自分には御しきれないサラブレッドに乗っている」気分になってしまった。こちらのコラボ商品は、どうやら形が少し丸いみたい。オリジナルより私に似合うのでは?と思った。何より画像を一目見ただけで、ここまで「可愛い!!」と思った靴は、人生で恐らくこれが2足目である。
ちなみに1足目は10年ほど前に悩みに悩んで手に入れて、今もめちゃくちゃ履いている。ということは、これはひょっとして今の私の自己評価靴の第一候補なのではないか?そんな思いまで頭をよぎった。本物を見てもいないのに。

あきやあさみさんの提唱する自問自答ファッションで、「靴は自己評価」である。名言だらけの自問自答ファッション(以下JJF)の中でも、殊更私に響いた言葉。

にも関わらず、私はまだ自己評価靴を買えていない。というより、自己評価靴だと思っていた靴たちが自己評価靴ではなくなってきている。

手持ち靴の振り返り

まず現状を振り返る。現在の手持ちは、さよなら候補も含めて10足。ラインナップは以下の通り。長くなるので箇条書きの部分だけ読んで頂ければ大丈夫です。

・オイルレザーのシューズ(購入時2万円ちょっとだったかな?)
アメリカ製のオーロラシューズ。前述の一目惚れして、悩みに悩んで手に入れた一足。当時の私は自分の靴に2万円払うという価値観が無かったため、清水の舞台から飛び降りる気持ちだった。10年履いてもまだまだ履けそう。近々ソールを替えてもらう予定。

・ガラスレザーのシューズ(24,200円)
ショセトラベルシューズ。JJFを知った後に買った唯一の靴。とはいえ、それ以前から存在を知っていて欲しかったものではある。オーロラシューズとほぼ同価格帯だが、「置いている店を調べた!行った!履いた!似合う!買う!」と即決したのは、「靴は自己評価」という考えが私の脳裏にあったからだと思う。自問自答ガールズ(自問自答ファッションに取り組む人の総称。以下JJG)の春田さんとの京都試着の時に買ったので、履くたび当時の楽しい思い出がよみがえるのも嬉しい。

・スノーブーツ(約2万円)
カナダのシューズブランドSORELの本格的なやつ。「寒がりなおいどんは冬に長靴は無理でごわす…本気で雪に耐えられるあったかいスノーブーツが欲しいでやんす…。」という切実な思いから情報収集して買った。あったかくて幸せでやんす。デザインと機能はとても気に入っているけど、重いのだけ玉に瑕。長時間は歩けない。

・通勤用スニーカー(11,050円)
パラディウムの防水スニーカー。雨が多い地域のため、機能優先でデザインが及第点のものを購入した。気に入って2代目を買ったけど、JJGさんのツイートで様々な雨用靴の存在を知ったので、次は別のを買うかも。もしくはショセトラベルシューズを通勤おでかけ兼用にしてもいいな。

・運動用スニーカー(0円)
祖母の遺品。祖母が亡くなる前に履いていたもの。「(身内とはいえ)他者の靴」が自分で買ったどのスニーカーより足に合った。そんなことってある?!ミズノは私の足に合うのかしら。
先日「涼しくなったし久々に走ろうかな」と履いて走ったら、靴底のパーツが外れてしまったため泣く泣くさよなら候補である。
おばあちゃん、ありがとう。いっぱい履いたよ。少しは走ったよ。でも痩せないね。

・黒色パンプス(価格不明。たぶん1万円前後)
弔事と仕事のかしこまったシーン用。就活の時に買ったもの。まだ履けることに驚きだ。ストラップがついているので、パンプスの割に前滑りしない。この靴は完全に糖衣(人間社会で浮かない用)なので、ダメになったら履き心地優先で買い替える。というか古すぎるから早めに買い替えるべきか…?

・トングサンダル(7,000円)
イタリアンシューメーカーズって書いてあるけどよくわからないよ。大阪の天王寺あたりで買ったよ。ゴールド主体で意外とどんなテイストにも合うし、もう少し履きたいよ。

・革のサンダル(1万円くらい)
地元雑貨店で購入。私には珍しく即断即決だった。しかしオーロラシューズと出番が重なるためほぼ履けていない。デザインは好きなんだけどね…雰囲気がほとんどオーロラシューズと変わらないんだよね…。さよなら候補。

・革のブーツ(19,800円)
一昨年?ユナイテッドアローズで買ったもの。歩くと足が痛くなるのでほぼ履いていない。綺麗なうちに新しい持ち主を探した方がいいね。さよなら候補。

・エナメルパンプス(2万円程度)
JJFに出会う前に百貨店で買った数少ない靴。ブランドはイタリアのGEOX。曖昧な紫がかったベージュカラーと太いヒールがお気に入りだけど、古すぎて履いたら何かしらの部分が壊れて怪我しそうで履けずにいる。さよなら候補だね。

以上。まとめてみてわかった事だけど、靴はJJFに出会う前から考えて買ったものが多いし、私にしてはお金をかけている。だから、あきやさんの「靴は自己評価」がすんなり受け入れられたのかもしれない。

「靴は自己評価」

今の私は仕事用の服と靴まで自問自答できていないので、とりあえず休日おでかけファッションについて考える。その時の靴はだいたい2万円程度。それは私の自己評価か?

答えはNOだ!

人生の95%くらい、自己評価低く生きてきた。自分の悪い所がいつも目につき、「もっとちゃんとしなきゃ」と思って空回りする日々。自分のために2万円の靴を買った時は、手に入れる喜びとともに、とても悪いことをしているような罪悪感が伴っていた。

しかし自問自答ファッションに出会い、何か特別な能力が開花したわけでもないのに私の自己評価は現在爆上がり中である。
2万円の靴?そんな金額じゃまだまだ満足できないぜ!miu miu×church’sの15万円の靴、欲しいと思ったら買ってやろうじゃないか!と、誰に対してかわからない(きっと自分自身に対してだ)啖呵を脳内で切っていた。
(注:自問自答ファッションにおいて、大事なのは金額だけではありません。)

そんな中、自問自答ガールズで8月に一緒に試着旅をしたasさんが、私のお目当てと色まで同じ靴を買われた。

うんうんわかる!絶対asさんに似合うよね!と思い、自分でもそんな内容の引用ツイートをしたし、同じく引用ツイートをしたぽたまるさん(8月の試着旅はこの3人でした)にもリプをした。するとぽたまるさんからは、「asさんの靴だと思ったしかいりさんも似合うと思う」と言ってくださった。嬉しすぎてうまく言葉が浮かばず、いいねだけ押した。I'mコミュ障。

ともかく本物を見て履かないと話は始まらない。しかーし。悲しいかな地方(というか超田舎)在住のワタクシ。ミュウミュウの店舗は遥か遠くの街にしかない。そして今回のお品はコラボ商品。1か月も経たないうちに欠品サイズが出ていることは、ユキノコさんからリプで情報提供いただいてひしひしと伝わってきた。

「普段物欲の少ない自分がこれだけ響いた靴はめったにない。オンラインで買って試着して、ダメだったら返品する…?でもこの価格の靴って初めて買うし、ちゃんと店員さんにいろいろ聞いてから買いたいな。残念だけど今回は機会が無かったと諦めるしかないのかな」
と思っていた矢先、突如夫が「大阪に行きたい」と言い出した。

ならば行かせてください、うめはん(阪急うめだ本店)に!!

という訳で頼み込んで3時間の自由時間を貰った。

試着前の下調べ

限られた時間で最大限の効果が出せるよう、準備が必要だ。出発前の数日間で、
・ミュウミュウ公式サイトで在庫を検索し、うめはんのミュウミュウに問い合わせの電話をし、
・あきやさんの著書の冒頭~靴は自己評価までを読み直し、
・あきやさんのnoteを読み、
・ガールズさんの自己評価靴購入noteを検索&読みまくり、
・チャーチを履いている人の忌憚ない意見が聞きたくて、noteで「チャーチ 靴」と検索し、
・その検索結果の8割程度が自問自答ガールズであることに大笑いし、
・ミュウミュウとチャーチのサイトを見てコンセプトやアフターメンテナンスについて学び、
・YouTubeでミュウミュウのショーを見て世界観を確認し、
・お目当ての靴の対抗馬となりそうな靴がないか、ラグジュアリーブランドの靴を検索&スクショし、
・前日の閉店30分前に再びお店に電話をして在庫を確認し、
・当日履きたい靴とルートを決定し、
と地方でもできる予習を思いつく限り行った。

そんな中、Twitterで何度もお互いに「会いたいね」と言っていたさくさんが同行してくださることも決まった。嬉しい!

そして迎えた当日

夫と梅田駅で別れ、うめはんに入店。地下からエスカレーターで、さくさんが指定してくれた1階の待ち合わせ場所に向かう。…と、エスカレーターで登っている時点で1階にいらっしゃるさくさんが見えた。いわく、「このエスカレーターで登ってこられるかなと思って」とのこと。エスパーですかい?それとも関西の方の常識なんですかい?
会えた感激もそこそこに、というか初めて会った方とのなんやかんやもすっとばし、「早速ですがミュウミュウに行きます!」と宣言する。

miumiu
4階のミュウミュウの靴売り場は到着時、まさかの店員さん不在。戸惑うものの、その後来てくれた店員さんは前日電話で対応してくださった方だった。とんとん拍子に話は進む。
目的の茶色は靴売り場ではなく5階のミュウミュウ(うめはんは4階に靴売り場、5階に各ブランドのお店がある)にあるとのことなので、まずサイズ感を確認するために黒を履かせてもらう。実物を見たら黒も可愛かったから履けて嬉しい。
・・・うん、似合うね!
つま先の丸みがやはりとっても可愛い。オリジナルを履いた時の、「良い靴なのはわかるけど私にはなんか無理そう」という気持ちが出てこない。わずかなデザインの差がここまで感情に影響するとは。ファッションって面白いね!そして店員さんに許可をとり、スマホで写真を撮りまくってくれるさくさん。ありがたや!

歩いたり質問したりしているうちに、茶色も届きそちらも履かせてもらう。
・・・うん、もっと似合うね!
艶々なチャーチの質感に明るさがプラスされ、更に私の好きな雰囲気。さくさんが「バッグ持って全身鏡の前に立ってみて!」とアドバイスしてくださるのでその通りにすると、自己紹介かごバッグと靴もばっちり合っていた。

ただ…「絶対にこれ!」という決定打は残念ながら無かった。あんなに憧れた靴なのに。自分自身が確実に格上げされた感覚はあったけど、あきやさんのおっしゃる全身が輝くイメージは浮かばなかった。
そして私は良く言えばものを大事にする、悪く言えば執着が強いので、買った靴は可能な限り長く履きたい。アフターメンテナンスについて伺うと、店員さんもその場では回答できないことがあった。「LINE登録して頂けたら、調べて後ほどお答えします。」というお言葉を頂けたので、お礼を言ってお店を出た。

「じゃあ、次はチャーチ行かせてください!」

Church’s
チャーチは百貨店の靴売り場で見て履いていたけれど、直営(?)でチャーチの店員さんがいる売り場に行くのは初めて。
一度履かせてもらったバーウッドをもう一度確認し・・・
あれ?バーウッドの茶色があるよ?

完全にリサーチ不足だった。チャーチのバーウッドは黒を履いて、「私の靴ではないな」と思ってしまったので、色のバリエーションを確認していなかった。

茶色、めっちゃ素敵やん・・・。
(感情が動いた時、私はエセ関西人になる。)

ミュウミュウとのコラボは均一な茶色で、明るさと可愛さが勝っている。
チャーチオリジナルは濃淡のある茶色で、大人っぽくて上品さが際立っている。そして底知れなさも感じる。

これはもう履くしかないね!
店員さんに試着をお願いする。黒と茶の他に、暗い赤色もあったので茶色と赤2色を履かせてもらうことにした。

あー、茶色(タバコカラーと言うらしい)、めっちゃ似合うわー。
黒を履いた時は「私の靴じゃないな」と思った。ややシャープな爪先のラインや、つやっつやの革が輝きすぎていることが気になった。
茶色は形は全く同じなのに、爪先がシャープすぎると感じない。革の艶感もそわそわしない。
同じ靴でもこんなに違うなんて!
あきやさんの「試着100回」はこういう経験をするためでもあるのか!!
(個人的感覚だけど、「靴試着25足」だったら、同じ靴の違う色は履かない気がする。)
(その後履いた同型の3色目の赤は、黒ほど違和感は無かったけどぴんとこなかった。この色のさくさんの感想を店員さんが大胆にパクっていて面白かった。)
歩かせてもらうと、固くてなじませる必要はありそうだけど足にはそこそこ合っている気がする。かかとが少し浮くのだけ気になるかな。しかしおそらく許容範囲。
気になるメンテナンスについて聞くと、限定のコラボ品よりも定番品の方が長く対応してもらえる可能性が高そう。
まさかのチャーチオリジナルの再登場に驚きながら、一度お店を離れることにした。

さて、この先は時間の許す限り対抗馬となり得る靴を履いて、ナンバー1を決めたい。
旅に出る前に、同程度の価格帯(となるとほぼラグジュアリーブランドの靴になる)のレースアップシューズを検索したが、あまり数が無かった。どうやらラグジュアリーブランドの女性用の靴は、パンプスやローファーの方が数が多いらしい。
レースアップシューズの無い店では、靴として好きな形のメリージェーンを試着しようと決めていたので、候補のあるお店に向かう。

DIOR
シューズフロアのディオールへ。スクショを見せてサイズを出してもらう間に、店員さんのお一人がパタリーさんのイヤアイテムを褒めてくださりにやにやする。その後おしぼりを頂いたのですが、普段薔薇の香りモノが苦手な私が「良い香り~」と思えた。さすがです。

D-DOLL パンプス

丸みのあるデザインと幅のあるストラップがとても可愛い。履かせてもらうと…おや?思ったより歩けそうだぞ??店員さん曰く、ヒールは5.5cmあるけどつま先の方も厚みがあるので、見た目より歩きやすいそうな。
良い靴は良いですなぁとほくほくしながらお礼を言ってお店を出た。

メリージェーンはディオールとシャネルのものを試したかったので、そのまま5階のシャネルに向かう…と、LINEで順番待ちをするシステムだった。さくさんが登録をしてくださったので、お呼びがかかるまで他のお店を見ることに。

GUCCI
事前調査でのお目当ては無かったけれど、せっかくなのでグッチへ。伊勢丹新宿店には無かったブーツがあったら試着させてもーらお!と思ったら、さくさんが「あれどうですか?」と言ってくださった靴があった。
ホースビットローファーの茶色。・・・茶色??
なんやかんやとGUCCIには複数回お邪魔させて頂いているけれど、茶色なんてあった?と思ったら、店員さんが教えてくれた。
「クリエイティブディレクターがミケーレからサバト・デ・サルノに変わって、色のバリエーションが増えたんです。」
『ブランドのディレクター変更とそれに伴う変化』あきやさん&ガールズが盛り上がってたやつだー!!(進研ゼミ)
私はまだそこまでファッションを深められていないので、皆様の興奮を「へーそんなことがあるのね」と眺めていたけれど、こうやって身をもって体験すると面白い!
そんなこんなな話を伺いながら、まずブーツを試着。

ホースビット付き ウィメンズ ブーツ

うーん美しい!ビューティフル!しかし金具の存在感に私が負けている気がするね。ブーツ自体はとても美しいんだけどね。あと足のサイズに合わせたら足首がきついよ、無念。続いてホースビットローファーの茶色を2つ。

〔グッチ ホースビット 1953〕ウィメンズ ローファー
形はこちらが好きかな?


〔ヨルダーン〕ウィメンズ ローファー
色はこちらが好き

なるほど黒よりしっくりきますね。上品ですね~良いですね~。にこにこしちゃう。しかし私の靴という感覚はないなぁ。

間にETROでさくっとバッグを試着し(形もプリントも可愛いし、なんとなく民族衣装感あるのがツボだった)、ラグジュアリーブランドで数少ないレースアップシューズのあるTHE ROWへ。

THE ROW
きらびやかな内装の多いラグジュアリーショップフロアの中で、ひときわ目立つそっけないほどシンプルなお店。意思を感じますねぇ、いいですねぇと謎の批評家目線になりながらお声かけしたら、レースアップシューズは売り切れだった。せっかくなのでバレエシューズを履かせてもらう。

Elastic Ballet スリッパ レザー

最初は「え、これ13万するんすか?その単位円で合ってます?」と思いましたごめんなさい。でもね、靴って履いて初めて完成するんだね。足という立体物を入れたら、まぁ佇まいが美しくなること。すごい。あとバレエシューズの割に大地を感じない。私の足はとにかくバレエシューズと相性が悪いらしく、最も有名であろうフランスのR社のを履いた時は、悪い意味で大地をダイレクトに感じて歩けそうになかった。これはその感覚がない。
とはいえ私の足だと親指がぽこっと出ちゃって見た目がいまいちだし、かかとがかぱかぱするしで運命の靴ではなかった。

CHANEL
順番が回ってきたのでシャネルに戻る。メリージェーンのは5階ではなく4階の靴売り場にあると言われたのでさくっと退場。

Hermès(だったと思う)
お店に入って、せっかくなのでブーツを履かせてもらう。ほー、綺麗ですねー。しかし綺麗ですねー以上の感想が出てこなかった。あと、写真撮影不可なこともありすでに記憶から薄れかけている。写真を撮れなかったお店は行った順番すら曖昧だ。撮れるところでは写真を撮らせてもらうの、超大事!!!

Jil Sander

バレエシューズ

メタルアンクレットつきのバレエシューズ。アンクレットの効果がすごい!もはやこれはアクセサリーですね。しかし私は歩けそうにない。こちらも撮影不可でした。

CHANEL(シューズフロア)

メリージェーン パテント カーフスキン
バーガンディー

メリージェーンのお目当ての色(バーガンディ)は無かったけど、同型色違いを履かせてもらう…が、本日最も大きな違和感。かかとは浮くし、親指はあたるし、サイズを変えてもさっぱり。「木型が合わない」ってこういうことかと実感した。ちなみに撮影不可です。心の目に焼き付けましょう。

このあたりで制限時間がきてしまったため、最後にさくさんに私が東京で出会った「びっくり試着のブーツ」を見てもらい、泣く泣くお別れした。もっといろいろお話したかったな…また会いましょうね…!(私信)

買うの?買わないの?

結論としては買わなかった。
「私の靴かもしれない」とクレカを握りしめる勢いでうめはんに行ったにももかかわらずである。Twitterにも書いたけど、理由は「経験値と自問自答が足りない」と思ったから。

その理由はざっくり3つ。
1.「そもそもレースアップシューズでいいのか?」問題。
ブーツもメリージェーンも似合うものがあった。どれくらい歩けるかは未知数だけど、日常生活ならいけそうな気もした。何より、「え、私これ履けるんですか?」という驚き。あきやさんは「最初の一足は普段自分が履いている形」と仰るし最終的に買うのはレースアップシューズになりそうな気はするけれど、その日のうちに買ってしまうのは、自分の可能性を狭めている気がした。

2.「うち、超雨降るんですけど」問題。
わが地元は「弁当忘れても傘忘れるな」という格言があるほど雨の多い地域。冬は雪も降る。「雨雪の日履けない休日用の靴は、果たして年に何回履けるんだろう?」と考えてしまった。大本命チャーチを買えなかった理由の一番はここ。調べに調べて「やっぱこれしかない!」と思ったら買うけど、大阪に行った日の私にそこまでの積み上げはなかった。

3.「革靴なら、他のブランドもあるんじゃない?」問題。
事前調査はラグジュアリーブランドを中心にしていたため、「革靴ブランド」については知識がない。世の中すべての革靴が雨の日履けないということはないんじゃない?探せば他にあるかもよ?と思った。

買わなかったことに後悔はない。しかし今後の見通しは不明である。

田舎住まいは試着100回の夢を見られるか

怖くて計算していないけど、今年の自問自答関連旅行費は既にチャーチ1足を超えている。下手すりゃ2足にも届いているかもしれない。もうそれ演歌バッグの価格やん。「我が旅費に一片の悔い無し」ではあるけれど、そろそろ決めたいという思いも正直ある。自問自答ファッション的に「まずは靴」だから、靴を決めないと次にも進めないしね。

「試着100回」その必要性は頭では分かっていたし、実感もした。
ただ、それが果たして自分にできることなのか、うんうん唸っている。
例えば地元のイ〇ンに行けば数はクリアできるけど、それって意味あるのかな?私が履きたい靴は、おそらくイ〇ンにある大部分の靴とは方向性が違うし、価格もきっと違う。「自分が買いたいランクより下」や「欲しいものとは違う形」の試着を続けることに意味はあるのだろうか?ここの答えが出なくて困っている。

とはいえ、どれだけ望んでもわが地元に伊勢丹が爆誕するわけでもなし。
やれることをやるしかないよねー。

頼るはインターネット

というわけで、みんなの味方インターネットで、旅行後ひたすら革靴について調べていた。結果わかったことと見たい靴の候補が結構あっさり見つかった。
<わかったこと>
※以下のまとめは素人の付け焼刃です。靴修理の方や革靴沼に沈んだ方(男性多め)のブログを参考にしましたが、私の認識違いもあるかもしれません。※
・革靴には製法がいくつかあり、ざっくり言えば「グットイヤーウェルト製法」が雨に強め。
・ただし雨に強いかは素材や靴底にもよるので一概には言えない。
・チャーチの私が履いた靴はマッケイ製法。雨の日お勧めできないのは素材だけでなく製法もあるかも?
・革靴は圧倒的に男性社会。良いブランドは数あれど、レディースの取り扱いが無いところも多い。

<今気になっている靴>
①CARMINA
スペインのブランド。革靴ながら、他にはない女性のための美しさがある気がする。「かかとが小さめ」とのファンの声もあったので、私の足に合うかもしれない。レディースもグットイヤーウェルト製法で作られている。ただし雨に関しては未確認。交換返品についてははっきりとした記載なし。
地元に取り扱い店舗はない。

②chausser(ショセ)
日本のブランド。トラベルシューズが良かったから調べてみたら、好みどんぴしゃだった。「plus by chausser」の気になる靴はいずれもグットイヤーウェルト製法。というかめっちゃ可愛くて気になるやつあるんですけど今ある限りしか売らないってー(泣)東京に住んでいたら明日にでも行くのに。雨については不明。サイズ交換は可能だけど客都合の返品は不可。
地元に取り扱い店舗はない。

③KOTOKA
奈良のブランド。とても歩きやすそうで、歩数を第一にするならここの靴かな。でもオーロラシューズと雰囲気が近すぎて、今欲しい靴ではないかも。
地元に取り扱い店舗はない。

結果沈没

うん、結局地元で情報を収集しても、履くなら都会に行くしかないんだね…。ロコンドでの取り扱いもないよ…。アラフォーにして「地元に欲しい靴が無い」を理由にグレて、チャリで夜道を爆走して他所の家の柿を強奪してもいいですか…?
いざファッションという大海原に漕ぎ出したものの、ぶくぶくと海底に沈んでしまった気分である。

頼れる浮き輪は誰が用意する?

さてどうしようね。困ったね。

自問自答ファッションに出会い、ファッションの世界に足を踏み入れて、海底にいることに気づいた(=地方住まいの悲しみに気づいてしまった)気分。

でも、海底から浮かび上がるための浮き輪(=その突破口)も、私にとってはきっと自問自答ファッションなんだろうなぁという予感もする。

そして、浮き輪自体は自問自答ファッションが用意してくれても、息を入れて膨らませて、使えるようにするのは自分なんだろうなぁ。

海底でぶくぶくしながら自問自答をすすめて、ネットでもリアルでも情報収集を進めよう。今はそれしか方法がない。そのうちロコンドの取り扱いも増えるかもしれないしね。というわけで、
・引き続きネットで情報収集
・地元のセレクトショップに行ってみる
・イ〇ンにも行こうかな。どうしようかな。可能ならアウトレットに行きたい
を直近の目標に、靴探しを進めます。がんばるぞー!


楽しくないおまけ

最後にネガティブなことを言うよ。読みたくない方はここでお戻りくださいね。










都市部に住んでいたら仕事帰りにこつこつ試着したり、せめて在来線日帰りで行ける場所なら休日を何日か使えば達成できることが、私にとってはひどく遠い。ないものねだりをしてしまう今日この頃。
やれる場所でやれることをやるしかない。そう思っていても、「都会に住んでいたらなー」と思ってしまうことは今後も辞められないだろうな。てゆーかぶっちゃけ、ガールズさんの「〇〇のイベントに行きました」「△△試着しました」「□□さんとお茶しました♪」というツイートに、たまーに嫉妬しちゃって辛くなってるしな。
そうなるのは体調とメンタルとホルモンバランスのうち、複数が調子悪い時。そういう時はTwitterやnoteから離れています。皆様の投稿にいいね♡する時は本気でいいねと思っているし、いつもはガールズさんの投稿を生きる楽しみにしているのにね。健康って大事ね。

私が「都会に住んでいたら」と思うように、「家族の世話で手一杯。もっと自分と向き合う時間があれば」とか、「現在使えるお金が少なくて服を買うのもためらう。5億円とは言わない。せめて百貨店で服を買えるお金があれば」とか、悩んでいる方はきっといるだろう。誰もが思うままに自問自答ファッションを楽しめているわけじゃない。そう頭では納得しているけれど、感情はたまに乱れてしまう。
この問題は、きっと今後もつきまとうだろう。

自分で自分の浮き輪に空気を入れて、浮かび上がる方法を、なんとか探し出さなきゃね。