中共・習近平政権を叩き潰せ

中共・習近平政権を叩き潰せ “シーチン”修一
【雀庵の「大戦序章」280/通算711  2024(令和6)年3/31/日】29日は朝から雨、10時頃には1時間ほど想定外の春嵐(はるあらし、しゅんらん)になってびっくりした。去年の日記を見たら「桜が満開」とあったが、今年はちょっと寒いよう。30日の昼前に二か領用水路沿いの桜並木を散歩したら人出は多いもののほんの少ししか咲いていなかった。気候変動? 太宰治の「津軽」によると大昔から東北地方は冷夏が多く百姓は苦しんだが、低温化、寒冷化より温暖化の方がマシという気がするが、どうなんだろう。天気も人生も思うようにはなりはしない・・・だから面白い? 興味が湧く?

人生いろいろ、運の良し悪しもあるだろう。「成功すると『俺の努力が実った!』、失敗すると『○○のせいだ!』」というのはよくある話。○○は例えば「貧しい家に生まれた」とか「大学に行かせてもらえなかった」「不細工な容姿」「IQが低い」「障碍がある」「前科持ち」とかいろいろだ。同情するケースも結構ある。
一方で何不自由なく育って一流の職業についても期待に応えられずに閑職に追いやられる人もいる。古人曰く「禍福は糾(あざな)える縄の如し」、成功したり失敗したりは世の常、逆境にあってもくさらずに努力すべし、ということだろう。「落ちたところが上り坂」「七転び八起き」という教えもある。天から置かれた場所でそれなりに一所懸命に働き社会に貢献できればOK、合格かもしれない。

産経2024/3/26「『100円の男』矢野博丈の哲学(第24号)恵まれない幸せ、恵まれる不幸せ いまの日本は幸福か不幸か」は最終回にふさわしく感動的だった。矢野氏は誰でも知っているだろう「百均」で有名な大創産業〈ダイソー〉創業者。大変な苦労人である。以下転載する。
<私は大学で講演すると、必ずと言っていいほど「恵まれない幸せ、恵まれる不幸せ」を話す。恵まれない状況にいるときこそ逆境を乗り越えようとするので、人として強くなる。恵まれる状況になるとそこで安心、慢心してしまい、恵まれない方向に行っても対処ができなくなる。

日々の食事にも事欠いた先の大戦後、貧乏な医者の息子だった私は弁当にご飯と梅干し1個が入っていればごちそうで、それすらないときは塩味の乾パンで飢えをしのいだ。当時のクラスは大半の生徒もそんな具合の弁当だったから特段引け目も感じなかった。
そんな中、金持ちの子供がいて、彼は目玉焼き入りのサンドイッチをナイフとフォークで食べていた。うわあ、貧富の差はこれほど違うのかと驚いたものだ。
彼はその後どうなったかというと、6畳一間のアパート生活をしていた。生活が恵まれ過ぎた副作用なのか、彼は頑張って働こうという強い意志がないままきたようである。

食い物に困るほどだった私は、頑張れる元気な身体があるだけありがたいと思い、苦しかった時代を糧にして働いて働いた。100円均一販売を本格化させた後も、自分には売る能力なんてないと思っていたので「会社は潰れる」と恐れながら必死に働いてきた。実は、壮年のころの写真がほとんどない。とにかく懸命に働いてきたので、そんなものを撮る余裕さえなかったのだ。

戦後の日本は、高度経済成長のおかげで恵まれない国から恵まれる国へとなった。資本が資本を呼び、地価はどんどん上がり、マーケットは広がっていった。経済大国を謳歌した。
平成に入ると一転し、日本経済の国際競争力は落ちていき、「失われた30年」などといわれた。その割に多くの日本人が生活に困窮することなく、まだ恵まれる生活を続けられていた。

令和になり、日本は人口減少社会に突入している。15歳から64歳までの「生産年齢人口」は2070年にほぼ半減し、国内需要を当てにした多くの産業が成り立たなくなるだろう。300年後の総人口は450万人まで減るという恐るべき推計すらあり、日本人はいわゆる絶滅危惧種になりかねない状況だ。
日本の国内総生産(GDP)はドイツに抜かれて世界第4位に転落した。遠くないうちにインドにも抜かれるそうな。途上国と呼ばれていた東南アジアの国々も元気だ。いつまでも日本へカネ稼ぎのために働きに来てくれるなんて甘い考えは捨てねばならない。

そんな日本になっても、政治が率先して勤勉を否定する方向へ誘導している。これで生産性、経済力が上がるのだろうか。日本全体がまだ「何とかなるだろう」というぬるま湯につかっているとしか言えない。
日本はまさに「恵まれる不幸せ」の真っただ中。恵まれたもんだから、恵まれない場面が想定できないようになってしまった。日本を戦後の混乱期に戻せ、というわけではない。ただ、逆境にめげず頑張れる勤勉さは、日本人の最大の美徳だったはずだろう。

作家、五木寛之さんの著書『人間の覚悟』(新潮新書)を読んで、目からうろこが落ちる思いがした。「経済が、絆が、国が壊れていく。ついに『覚悟』をきめるときが来た」と。皆さんにその覚悟があるのか、である。(以上)
◇昨年4月に連載を開始した「『100円の男』の哲学」は終わりです。今年2月に急逝された矢野博丈さんのご冥福をお祈りいたします>

WIKIによると矢野氏は1943年4月19日生まれ、2024年2月12日没。戦中に北京市で生まれ、戦後、父親の郷里である広島県に引き揚げたという。「焼け跡闇市派」で随分苦労したらしいが大変な努力家で、イジメ対策で高校在学中はボクシングに熱中、1964年東京五輪バンタム級の強化選手にも選ばれた。一浪後、中央大学の二部に進学、1967年に理工学部二部土木工学科卒業。

小生は上記の産経の連載を読んで氏は「低学歴で何をやっても失敗したダメンズ」の印象を受けていたが、夜間の二部とは言えちゃんとしたエリートだった。1967年卒なら高度成長時代だから就職先はいっぱいあったろうが、どういうわけか「人に使われるより自立したい」という願望が強く、「転職9回、夜逃げ同然1回、火事1回」という「波乱の人生」を送ることになった。失敗とか苦労とかで遠回りしたことが結果的にユニークなダイソー経営になったのだから、人生というのは奇々怪々だ。天職に着くまで「天が試練を課した」に違いない。そう言えば我が母は「苦労は買ってでもせよ」とよく言っていたものだ。敗戦前はそれが当然だった。

今は「苦労のない時代」「ハングリー精神が不要の時代」なのかもしれない。小生は「衣食住足りて国滅ぶ」と思っているが、「福祉国家」は一見理想的な印象を受けるが、国や政治家が人気取りのためなのだろう「揺り籠から墓場まで」手厚く保護、支援するようになると、とんでもないことになってしまった。国民は「所帯を持つ、老後のためもあって子供を持つ」という数万年前からの「生き方」を放棄、否定するようになってしまったのだ。
必死に働くのは以前は称賛されていたが、今は非難されている。今の世相は「働き過ぎはダメ、絶対、程々に働いて、男も育児を手伝え」だと。これでは商戦も戦争もできやしない。会社の危機、国家の危機に命懸けで最前線で戦うのは男の仕事、子供を守って疎開するのは女の仕事。大昔からそれがルールだった。オッパイがない男は乳幼児を育てられないのだから、それは自然の摂理だったのだ。

政治家や識者は「良かれ」と思って「男女平等」や「福祉の向上」を唱えるのだろうが、結果的に「結婚、子育て」という大事な使命、天命を「個人の自由、好きにしたらいい」と堕落させてしまった。このままで行けば日本など自由民主国は自前で国家を維持する「次代の担い手」は減るばかりだ。
その人口減の空白を外国人など異民族に補ってもらおうという安易な主張がこのところ増えているが、やがて大昔からの我ら「先住民」は少数派、絶滅危惧種になり、価値観も宗教も歴史も異なる「異民族」が国家の主役になり、結果的に「古き良き国家」は人種も価値観も宗教もばらばらの移住者やその末裔によって経営されることになるのだろう。
夏彦翁曰く「国家とは言語である」。いろいろな言語、価値観、宗教など異民族が集まって、果たして有事の際に国家を上手く経営できるのか・・・多分、今の米国のように国民は分裂するだろう。争いと憎悪が蔓延し、一触即発の危機的状況になりかねないのではないか。国家の疲弊、分断、自滅・・・それを避けるために為政者は戦争を求めるのが常だが、20世紀に続いて21世紀も戦争の時代、第3次世界大戦になるかも知れない。ロシアのウクライナ侵略、ハマスによるイスラエル侵略はその初戦のようでもある。
3/30「AFP=時事 欧州は『戦争前夜』 ポーランド首相が警鐘」によると「ポーランドのドナルド・トゥスク首相は29日、欧州は第2次世界大戦後初めて『戦争前夜』を迎えていると述べ、欧州での紛争が現実的な脅威になっていると警鐘を鳴らした」と言う。
日本は必死になって徴兵制や核兵器を含む軍事力を強化し「日本人による日本人のための日本」を維持していけば、露中北による侵略を撃退できるだろう。アジア版NATOのような同志国との軍事同盟ができれば鉄壁だが、露中北はそれを待つほどバカではない。まずは自力で露中北、特にダッチロール気味の中共・習近平政権を叩き潰すことに全力をあげるべきだ。皇国の興廃この一戦に在り、各員一層奮励努力せよ、絶対勝つべし!
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*読者諸兄の皆さま、御意見を! ishiifam@minos.ocn.ne.jp
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