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考えればわかることを暗記し、知識とすることで計算スピードが上がるという話

「時間が足りなくて、最後まで問題を解けなかった。」という話、数学でよく耳にします。
計算が遅いことは変えられないと思い込んでいる人がいますが、そんなことはありません。
話は簡単で、計算スピードを上げたいのなら暗記すればいいんです。

暗記すれば計算スピードが上がる、最もわかりやすいものが「九九」です。
例えば、9×9という計算。
九九を覚えていなかったら、9+9+9+9+9+9+9+9+9を計算しなければなりません。
計算できるでしょうが、遅くなりますね。
これを、「くくはちじゅういち」と覚えているから、すぐに答えを求めることができます。
九九として覚えていないかけ算、例えば、11×12になると筆算をしなければならなくなるので、途端に計算は遅くなります。

数学は理解が大切な教科ですが、様々なところで暗記を使っています。
「9をたすと1の位の数は1つ小さくなる」「9をひくと1の位の数は1つ大きくなる」ということを覚えているから、指を使わなくてもたし算・ひき算ができます。
中3にもなると、11×11=121、12×12=144…といった計算は覚えていますし、「2を10回かけると1024になる」といったことを覚えている生徒もいます。

たし算をすればわかることを九九として覚える。
指を使って数えればわかることを覚える。
筆算をすればわかる計算結果を覚える。

このように、考えればわかることを暗記し、知識とすることで計算スピードが上がります。
生まれ持っての才能とか、そういった話なんかではありません。
努力すれば何とでもなることです(中学レベルなら)。

数学が得意な人は練習量がずば抜けていて、「暗記」ということを意識せずに結果として覚えている場合がほとんどです。
何度も繰り返し練習しているうちに、覚えてしまっているわけです。
たくさん練習してください。
そうすればスピードは上がっていきます。
(多くの問題を解くというより、同じ問題を、速く解けるようになるまで何度も繰り返し解くのがいいでしょう。)

単純な計算だけでなく、様々な問題の解き方(解法)を覚えていくと、数学に強くなるでしょう。
何でもかんでも丸暗記すればいいわけではなく、「考えればわかること」を暗記することがポイントです。
ただ、暗記にばかり注目してしまうと、数学がとつまらなくなるので注意はしてください。

暗記がスピードにつながっているのは、何も数学に限ったことではありません。
知識が強固になっていると、他教科でも問題を解くスピードが上がるでしょう。
そのためには練習あるのみです。

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