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女性はゴルフ会員権がほぼ買えない説?

春の訪れを感じる日が増えてきて、少しずつ外でのレジャーが楽しみになってくる季節になりました。私は平成初めの学生時代から一応ゴルフをやっていたものの、親になると同時に四半世紀近くやっていなかったのですが、数年前に再開して、今度こそ生涯スポーツとして続けられたらと思っています。そうはいっても家族の事情や昨今の夏の暑さもあって、やったりやらなかったり、一歩進んで二歩下がるペースですが・・・。

一緒にプレーしてくれる友人が数人いればいいのですが、仕事や家族の事情もあって他人と行動パターンが合わせにくい私はそれが難しく、最初はネットからの一人予約でプレーしていました。もう少しコンスタントに上達したいなと思ったときに、比較的アクセスのよいゴルフ場のメンバーになってラウンド数を増やすか、月例会に参加すればいいのでは?と気づくも、調べているうちにこれがとても困難であることに気づきました。
なぜなら、自宅(横浜)から行きやすいコースで、女性が購入できる会員権が流通しているところが皆無だったからです。

会員制のゴルフ場では、一定の人数の会員権を発行してメンバーの社交場となるわけですが、そもそもその会員権を購入できるのが男性のみで女性不可、もしくは女性会員は全体の2割程度など制限をされているコースが多くあるのです。
一歳女性が入会できないというゴルフ場は近年かなり減ってきたそうですが、それでも歴史のある名門ゴルフ場ほどそのような伝統が強く残っているとのこと。
女性の入会は可能であるが、メンバー数を制限しているゴルフ場も多く、そのようなゴルフ場では女性は女性名義の会員権からしか名義変更できないため、婦人会員権の流通量は極めて少なく、出たとしても昨今の需要バランスからいうと、男性の会員権よりかなり高額になる傾向にあります。私の父が所有している会員権も、(婦人会員権は存在しているコースですが)男性会員権なので、将来的に相続により名義変更して私がメンバーとなることは可能であるが、あくまで会員権自体は男性会員権なので、私は次に男性にしか譲渡できないのだそうです!正規の会員とはいえ仮会員みたいな位置づけでモヤモヤします(笑)。

もちろん最近は女性にもオープンなゴルフ場は増えていて、千葉方面などはその傾向にあるようですが、横浜から行くには帰りにアクアラインの渋滞に巻き込まれる確率が高い、横浜の自宅から比較的行きやすい立地(=名門と呼ばれるクラブの比率が高い)取得できる会員権はほぼないという事態になってしまいました。

もともと日本にゴルフ場が作られ始めたのが1920-1930年代、紳士のスポーツと言われるくらいで当初のプレーヤーは男性だけでしたから、歴史あるゴルフ場は男性のみを念頭にコースやクラブハウスが作られ、女性の利用は想定されていなかったのだそうです。
女性のプレーヤーが増えることでレディースティーやトイレやパウダールームを整備するなど相応の費用が掛かるため、女性の利用を制限せざるを得ないという事情があるとのこと。最近は全体でみると若い女性ゴルファーが増えてきたとはいえ、伝統的なクラブではメインの客層が70代の男性というところも多いので、そういったところでは女性は男性の同伴プレーで十分、理事会で規約を変えるほどの積極的な声もなく・・・というのが実際のところのようです。
ただ近年は徐々にそのような傾向は減少し、特に2020年東京オリンピックの会場になった霞ケ関カンツリー倶楽部でも、女性の入会不可であったことが大会前に批判対象となり、以後女性の入会を認めることが理事会で決定されています。

ちなみにその後、私自身は家の事情もあってしばらくゴルフもお休みすることになり、あの時会員権を買えなくてむしろよかったかなとも思いますが、10年後、20年後にはパートナーの同伴扱いではなく、自分でさっとメンバーになってアクティブにゴルフをしたいという女性が今よりずっと増えていることでしょう。
働き方とは別に、こういったところでも男女平等が当たり前の社会に少しずつ近づいてくれるとよいなと思います。

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