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鬱病、転職面接を受ける[6-1]

6社目はバリバリのコンサル業界。4分遅刻で始まった時点で「あれ?」とは思った。そんな不信感を抱きつつ、引くほど早口の中堅クラスの男性と35分面談を行う。

どうやらデジタル化に取り憑かれた人間であるようだ。私のやっている業務では取り入れることができないAIの導入をなぜできないのかと激詰めしてきた。こちらも一応、少なくともあなた様よりはプロで何ができて何ができないかは把握しているはずだが「コンサルタントである自分が全て正しいんだから、不可能と勝手に決めつけているだけの課題に対して、今すぐこの場で改善案出してみろ」という態度には、呆れて物が言えなかった。訂正して事実を教えてあげようという気持ちにもならなかった。

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