通り過ぎジョニー

うつになったりもしたけれど、私はげんきです。

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  • 転職日記

    休職して4ヶ月目で転職活動を始めました。なんとなく始めたらいつの間にか本気になってました。そんな徒然です。

最近の記事

元鬱病、外の事を思う

とある土曜日。午前7時30分。 山口県は徳山駅みゆき口にいた。 駅から徒歩10分の場所にある徳山港を7時35分発の船に乗りたかったので、やむを得ず大人の力を駆使してタクシーに飛び乗る。 「どちらまで?え?港まで?5分後の船?!」 「回天記念館まで?え?若い方お一人で?!」 「この時間に新幹線ってありますの?え?夜行バスで?!」 往復夜行バスによる変な場所ひとり旅が趣味である私。往復夜行バス旅は確実に体力が持っていかれるので、週末の弾丸旅に向けて、今週はジムで普段の1.5

    • 元鬱病、心の狭さを憂う

      近年、急速に自分の心が貧相になっていっている。 バスで騒ぎ立てる子供を見れば、"嫌な中年顔"で眉をひそめては、母親を慌てさせている。この前は私の嫌な顔に気づいた母親に注意された女の子が号泣しだして「だって楽しくしたかったんだもん」等と大声で弁明していて、更に不快だった。しかし確かに罪悪感もあった。 電車が来れば、最後の客の足がホームに着いた瞬間にはもう車内に体を滑り込ませ、早歩きで座ろうとする。 道をノロノロと歩く高齢者や家族連れ、カップルが道を塞いでいれば、苛ついて異

      • 元鬱病、有言実行しなくてもいいと思う

        古くからの友人が最近博士を取った。帰国すると言うので急いで会う予定を立てた。 ここぞとばかりに「ずっと前から思っていたことを聴かせてほしい。答えにくいと思うし、答えるのに時間をかけてもらってもちろん構わないのだけど、なぜそんなにmotivatedでいられるの?」と尋ねてみた。 友人は優しく笑いながら「私はmotivatedなんかではないよ。祖国が戦争を始めたとき、2週間泣き続けた。博士進学を決断して日本へ出国する2日前まで荷物をまとめられなかった。」 有言実行という言葉

        • 元鬱病、春の可憐さに慌てる

          皆が待ちわびる桜は全国で予報されるというのに、むしろ私は桜終わりの頃の桃や藤、躑躅を愛でるのに忙しい。 ふと道端や線路脇に咲いているのだ。庭園でご丁寧に四角形の枠から垂れる藤よりも、ワイルドに山々に群生している藤の方が心惹かれる。この春だけで何度二度見したことか。こちらもひそかなファンは多いはずなので、是非とも予報していただければと思うが。 山々に目をやれば、これを新緑と言わずして何が新緑かと言わんばかりに産まれたての木々が眩しい薄緑で彩る。 ぼんやりとした局所的な桜の

        元鬱病、外の事を思う

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        • 転職日記
          19本

        記事

          元鬱病、同僚に舐められる

          転職3ヶ月目の職場にて、仕事ができない奴だと思われている。 きっかけは入社直後に単純なコードのミスを質問したからだ。当時はchatGPTに入力すればすぐに解決する問題だと気づけず、無知を晒した。 それ自体は恥ずべきことではないと思っているが、明らかに他のメンバーはPythonのファイルなのに、自分だけはExcelのファイルを共有されると熱意が削がれる。 仕事ができないと思われていると、楽な仕事しか回ってこないのでそれはそれで残業ゼロで助かるが、前職でキラキラエースだった

          元鬱病、同僚に舐められる

          元鬱病、妄想が変わる

          道を歩く時、好きな音楽を聴きながら如何にも自分が自分でない存在であるような妄想をするのが習慣である。書き起こすと非常に恥ずかしいが、ランドセルを背負っていた時からの癖なのでもう習慣と言えよう。 大学生の頃は専ら恋愛の妄想をしていた。良い服を着て、通りすがりの人が自分を振り返り、恋人と甘い言葉を交わすような妄想だった。 今アラサーになると、専ら自分が如何にすごい人間であるか知ってもらう、驚いてほしいみたいな光景ばかり妄想している。 恋愛から権力、承認欲求に変わっていったの

          元鬱病、妄想が変わる

          元鬱病、上からの期待に戸惑う

          先日、ノリで学生のインターンシップ報告会に出席した。環境保護を目的とした団体で、ワークショップやSNS発信でエシカル消費の商品を紹介等に力をいれており「みんな頑張ってるな~」と気楽にobserverをしていた。 発表後、2名の評議委員(70代の偉い人)から有難いコメントを貰う時間となる。私が戸惑ったのはそこでのコメントだ。 「私たちが社会に出た頃は高度経済成長でね…(中略)…作っては壊すで良かったんです…(中略)…だから我々としては環境保護と共に地球を守りながら発展する皆

          元鬱病、上からの期待に戸惑う

          元鬱病、生成AIの依存に気づく

          先日、博士課程の友人と飲んだ。そこで、かねてより聞きたかった質問をしてみた。 我々が同じ研究室にいた時は"最近流行りの英語論文を8枚くらいのスライドにまとめて発表する"という役割が3ヶ月に一度回ってきていた。当時の私は大学入試の小技を駆使して「However以下が重要だ!」「対立構造に気をつけて読むと楽だ!」「細かい実験に気を取られず結論から読んで全体に気を配らねば!」等と必死に英語論文を訳していた。 こんなに鮮明に思い出せるほど、私は論文紹介がとても苦手だった。そもそも

          元鬱病、生成AIの依存に気づく

          元鬱病、たじろぐ

          新年度である。 昨日と何も変わらない普通の平日を送る私も、なんだか浮き足だってブラックコーヒーではなくカフェラテを飲んでしまう。皆様も良い初日を迎えられているといいなと思うのですが。 先週の社会人コミュニティの飲み会のことである。本日から大学1年生のあまりにもピカピカなメンバーが2人おり、彼らの新生活が焦点だった。彼らは二人とも東北の田舎から上京してきて「履修登録がうまくできない」だの「新歓に行くのが楽しみ」だのこちらが気絶するくらい若々しい内容をはにかみながら早口で話して

          元鬱病、たじろぐ

          元鬱病、イエローカードを持たせてもらう

          昔から、変だと言われた。実の親に向かって「それって人としておかしいと思うよ」と宣う小学生だったのだ。巷では目に入れても痛くないほど可愛がることで有名な祖母にも苦々しそうに「あの子だけ扱いにくい」と言われているのを子供部屋から聞いた。今ではその無遠慮さにアルファベットの病名でもつくのだろうか。 つい先日も、たった半年の付き合いしかない人に「変な人ですね笑」と相変わらず言われた。彼に悪気はないのだろうが、ふと思考が立ち止まった。 そんな風に育てられたので、変と言われることは自

          元鬱病、イエローカードを持たせてもらう

          元鬱病、気が合う理由に驚く

          大学一年で強制的に受けさせられる第二外国語。そこで、たまたま同じ講義を受けていた同学年の人と仲良くなった。 出会った当初は、溌剌としていて、いつもおしゃれで、運動神経がとてつもなく良いその人との共通点はなかった。名字は知らないし、名前も漢字は書けないが、周りが呼び合うことで知る音でそれぞれの名前を覚えて、なんとなく昼飯を食べる6人くらいのメンバーのうちの一人だった。 なのに、なぜか仲良くなれる予感がした。そして、相手もそう思っていることを傲慢にも感じ取っていた。 そんな

          元鬱病、気が合う理由に驚く

          元鬱病、同年代を疎ましく思う

          1月より働き出した転職先。 同じチームに職歴としては一年先輩の同世代がいる。 彼の行動に心底気が滅入っている。 関わりたくないので、ひょろめがねと呼ばせてもらおう。 ひょろめがねは断りなく勝手にオンライン会議を入れてきては、また簡単に断りなく会議の変更をする。 新たな作業に取り組む際も、何も知らない私を置いてきぼりにしたまま有識者に自分のペースでmeetingを進めて、有識者がオンライン会議を退出した後に「わかりました??笑」と半笑いで聞いてくる。 他グルーブの年配女

          元鬱病、同年代を疎ましく思う

          元鬱病、ボランティアに行く

          実は月に一度くらい、休日の午前中はとある清掃ボランティアに行っている。実に5年目になる。 ボランティアへ行く前は、平日の5日間ですっかり萎びた心で「さみぃし、だりぃな」と悪態をぼやきつつ歩を進めている。しかし、いざ終わると心が洗われる気がするから不思議だ。なぜボランティアを続けるのかと聞かれるが、これはやった人にしかわからない感覚だろう。敢えて無償の肉体労働をすることで、救われる何かがあるのだ。 老(若)男女の幅広いスタッフがいるので、普段使わない言葉遣いを聞けるのも勉強

          元鬱病、ボランティアに行く

          元鬱病、苦手な謎解きを思う

          謎解きが趣味だと言う人が一定数いる。体感として、大学受験等で好成績を修めてきた人が多いように思う。 私も苦手ではないのでよく付き合わされるのだが、如何せん好きになれない。この理由を少し考えてモヤモヤを言語化したい。 まず、問いに対して正解がひとつしかないことに物凄く抵抗を覚える。人間関係でも仕事でも、答えがひとつなんてこと、現実にないではないか。正解がひとつしかないから、謎解きをする人間は速さで勝負しようとするし、正解に関係ない発想や気づきは疎かに扱われる。そこが納得いか

          元鬱病、苦手な謎解きを思う

          元鬱病、売春に誘われる

          ちょっとショッキングなタイトルかもしれないが、私にはあるあるなのだ。

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          元鬱病、売春に誘われる

          元鬱病、かける言葉を考える

          大学生の頃、よく頑張り屋だと言われた。 本人は特にそんな自覚がないので、言われる度に何か言葉だけが空回ってるように感じていた。「そんな言葉を掛けて傍観してないで、あんたも死に物狂いで生きてみろよ」とさえ思っていた。 手紙やらLINEやらで「頑張り屋の君はすごい。自分にはできない。尊敬する。」旨が綴られた最後には必ず「体には気をつけてね」で締められた。これが未だに妙なのだ。なんか、キモい。なぜか、腑に落ちない。 散々に褒め称えた割に、文末では体を祈ることしかしない他人行儀な

          元鬱病、かける言葉を考える