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キッドファン歴20年の女が語る、100万ドルの五稜郭の感想

 私は20年来のキッドファンです。推しという言葉がまだなかったあの頃…。ファンという言葉しか知らなかった私が、アラサーになった今、100万ドルの五稜郭を観ましたよ。もちろんキッドの正体である、黒羽快斗のファンでもあります。まじっく快斗も好きなんです。

 先日、偶然にも函館にお邪魔した身としては「ここ、行った!」みたいなところばかりでして。ラッキーピエロさんは行ってないっす。残念。

 どこから感想を書いたらいいのか…。最後が衝撃すぎて。だって、ファンになってから20年間ずーっと脳みそに刻まれていた「黒羽盗一(キッドの正体である黒羽快斗の父親)は亡くなっている」という大前提が覆るんですよ?新一と快斗くんが従兄弟だなんて誰が思う!?

 この映画を観に行く前に、ふんわりと金ローでやってた紺青の拳を観たので(そら、コナンくんはキッドを庇うよなぁ)と思いながら見てた。なんだかんだ、新一に成りすましてくれたりなどしてお世話になってるのもあって、キッドの味方しちゃうんよな。それにしても、コナンくんたら世話焼きなんだから…。だから哀ちゃんに惚れられるんよ。

 ちょっと最後の衝撃から抜け出せないんだけど……中盤からずーっともうひとりキッドな人がいるなぁと思ってたので、本当にもうひとりの、しかも先代だったなんて誰が思う?優作〜情報出さなすぎない?まさか黒羽盗一から「一」を取って、新一なんじゃないよね?まさかね……。
 快斗くんはお父さんが生存してると知っても、今更って思うのかな?やっぱり追われてるからお父さんは表に出られないの?じいやだと思って見てたからマジモンだったの!?ってなって、「は?」と映画館で言ってしまった。こわ。快斗くんも親父の意志を継いでいる男だしな。

 青子ちゃんが出てきたのもびっくりしたけど、中森警部がやられた時に快斗くんが許せなくなってウワーッって感情のままやりそうなところなのに、ちゃんと人を傷つけない理性をはたらかせてて悲しくなって泣いてしまった。青子ちゃんの笑顔のためなら何でもしますよ快斗くんは!!!あ、でもキッドは目的達成までは辞めません。

 そして、もうひとつの作品が。映画館に貼られてたポスターを見た配偶者が「あれっ、沖田総司も出るの?YAIBAの?」と言われて「!?YAIBAの人だったの!?京都の高校生じゃなくて?」となってしまったけど、もうひとり鬼丸というスキンヘッドの方が出たみたいで、まじ快含めて青山作品大集結!って感じで良かったですね。沖田総司が土方さんに怒られてる幻覚がしたのも含めて、めちゃくちゃ良き。

 あと快斗くん、頭脳派なのに平次と戦ってるの良かったし、平次とコナンくんに「アイツ〜〜!」って言われるのも良かった。
 でも、快斗くんああ見えて常識人ですよ。割と。キッドの時はポーカーフェイスでキッドを演じる必要があるし、馴れ合いもする気はないし、でも利用できるものは利用するし、みんなの中にしれっと溶け込むぐらいコミュ力もあって、大好きな幼なじみが傷つけば、そっと気付かれないようにそばに居てくれる。
 完璧な男だ…。

 月を目印に飛んでる男、ただひとりやろ!!!キザったらしいんだけど、様になるよなぁ。でもいつの間にか年下になってしまったので、よーしよしよし!って気持ちにもなってる。可愛げのある男だからこそ愛されるよね。
 映画館、キッドファンだらけでびっくりしちゃった。若い子ばかりだったので、そりゃ20年来のファンにもなっちゃうか〜とも思ったし、若い子たちが推したいほどの魅力がずっとあり続けることも感動した。

 桜舞い散る五稜郭のなか、戦う17歳ズめちゃくちゃ良かったな。いつか、新一と快斗は従兄弟同士として出会って、似たような女性を好きになってることに気づくのかな〜。まずは先代キッドの謎に迫らなきゃいかんけどな。あと、新一と快斗くんって身長も全く同じだったし、IQも同じ400なのかしら。

 蘭姉ちゃんだけ(あ、新一もだった)携帯使ってるのマジでいいんだよな。贈り物だからね…ふふ…。

 平次と和葉がお互い大切なのに素直になれなくてツンデレかまし続けてる展開も好きなんだけど、ここぞって時に平次が照れてる場合でなくて男出してくるのありがとうございますって感じです。欲を言えば、和葉ちゃんの合気道シーンが見たかった…!
 そんで、初めの方の居合後の納刀音、私も違いを感じてまして(へー、練習時と刀変えたんやな)って思ってたのでアレが!?伏線だったのか!と驚き。しかし、平次のバイクのエンジン音の違いは分からず。和葉ちゃんの愛の力を感じる。

 空から降ってくる王子様!とか蘭姉ちゃんが世話焼きしたり恋愛応援隊してるの本当に好き。和葉ちゃん、可愛い!って初対面後ぐらいに抱きついてたのも思い出して微笑ましかったですね。はよくっつきなよ。

 キッド扮する沖田総司の「どすえ」は、ワザとだったのかな?と。何気なく溶け込むキッドに呆れながらも、それを許す名探偵たち良かった。
 快斗くんも、いろんな意味で偽らずに居られるから生きやすいかもしらん。
 あと、「どすえ」で、初対面時に平次を麻酔銃で眠らせて(眠ってなかったけど)平次になりきって変声機で推理してた時のコナンくんのけったいな関西弁も思い出しますね…。

 良かった〜〜な。最後の衝撃がすべてをかっさらったが。一体どうなる!?
 
 
 

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