私は足軽やかに面接の教室へ歩いた🚶‍♀️

臨時講師3年目7月
一次試験(筆記、水泳、ピアノ、マット運動、集団討論)を初めて突破した年

私は25歳になっていた

親の反対を押し切って教師への道
落ちる落ちるの連続で
落ちて3年が経った頃は
私は親の圧力を半端なく感じていた
(これがもう尋常じゃない)

私は歩いた
本当に喜びに満ち溢れながら廊下をスタスタと
今でも覚えている

そして着いた
試験官が待つ教室のドアの前

その年は、ゆとり教育を打ち出していたため、一人ひとりに対しての面接(20分程度？)の試験官は、前の年まで二人だったのが、5人に増えた年である
(詳しくは公立小学校採用試験合格までの道のり①)

私はドアをノックした
コンコン
『失礼いたします
　受験番号485番小学校希望の
　西塚繭子です』

私は、はっきりとした声で、元気に明るく言った　
もうにこにこである

『どうぞお座りください』

私の目の前には、真面目な色のスーツを着た試験官が5人

私は、椅子に腰掛けた　
私は淡いオレンジのスーツを着て
ニコニコである
(オレンジってww🍊今考えたらヤバい)
それには意味があった私なりの

太陽のイメージ☀️

今考えれば異色すぎるw
ウエストがキュッと締まったスーツ着て
涼しい顔して面接試験官5人の前に堂々と座ったのである

『緊張していませんか？』

試験管の一人が、不思議そうに私に問う
そうか、今までの受験生はみんなかちんこちんで面接を受けたのだな(控室でみんなかちんこちんだったものなあ)

『緊張をしていないと言えば嘘になりますので、はい、多少は..しています』

ニコニコである
(だって、喜びでいっぱいなんだもん)

『あなたの
　長所は何ですか？』

(おっと？こんな初歩的な質問で良いのか？？ふいをつかれたw)

『はい！
　何事にも情熱的で
　　底抜けに明るいところです！』

5人の試験官は静かにくすくすと笑った

そしたら今度は違う試験官が私に問う

『ならば、短所は何ですか？』

『はい！
　そうですねぇ....(2秒沈黙)
   (だってこんな初歩的な質問の答えは
　考えてきてなかったんだものw)

　💡💡💡💡💡

　何事もよく考えて

石橋を叩いて渡ればいいんですけども、

　これ！と思ったら、
吊り橋を一気に駆け抜けてしまうところですかねぇ..   (笑)
渡り切ってから、後ろ振り返るみたいな...…(笑)

*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:*･'(*ﾟ▽ﾟ*)'･*:.｡. .｡.:*･゜ﾟ･*
これは
面接じゃなく
普通の会話よね
面接官を前にして...
私は気取ることなくありのままの姿でいるのだ

私の話す姿を見て、試験官はにこにこして静かにこう言った

『長所と短所は紙一重なんですね』

今でも覚えている20年以上前のこのキラキラした光景を✨✨✨✨

また別の試験官が今度は内申書？みたいなものを見ながら私に問う

『ボランティア活動をしているようですが、これはどういったものですか？』

そうだ
この《ボランティア》という言葉も、ゆとり教育の中に散りばめられていたのだ

『はい、週休2日制を利用して
　学校の子どもたちに
　郷土芸能を教えたり、
　福祉施設に訪問し
　世代間交流をしたりして、
　子どもと共に成長しています』

ほーほーと聞く試験官に私は続けた

『高齢者の施設や障害者の施設訪問での交流は、学校教育ではあまり経験することのできない気付きを得ることができます。施設に入っている方々は、子どもたちのイキイキした姿を見て、泣いて喜んでくれています。』

これから、完全週休2日制に向けて、教育者自ら動いて、既に活動していることに、関心を持ってくれたのか、くらいついてきたのだ
試験官が私にである

なぜなら
休みが増えても、親は仕事
結果的に子どもは家にこもってゲームの時間が増えるだけ
そんな風潮も事実あったのだ

私は臨時講師一年目に
郷土芸能チーム《芸の企画24の瞳》を立ち上げていた

それは
受け持ちの4年生の女の子が、学習発表会でクラスメイトと私の民謡、父の三味線、クラスメイトの太鼓の生演奏で、踊ったことを日記に書き最後に書いていた言葉がきったけであった

『踊りを
   これからも続けていきたいです』

私の心は子どもの言葉で迷いなく決まった

『私は休みの日はゲームをしています』
と書いていた子どもだ

ならばみんなでやろう！
郷土芸能を子どもたちとやっていこう！

呼びかけたところ
地域の子どもが家に集まった

12人

平日は学校
休日は芸能

この生活が26年間続くとは
当時は知る由もない

淡い色のオレンジのスーツで？その年に合格💮
確か倍率が8倍だったかなと記憶している

先生もやって踊りもやる
繭子先生の誕生である

#小学校教師 #学校の先生 #ゆとり教育 #くびれ師匠

2次試験突破！
めでたく26才になる年に
公立小学校の教諭として採用されるのである

そして私は2次試験合格の後、新たな事実を聞かされるのである

そこの校長から

(つづく)