観てみたい、理想のブラタモリ最終回
今日は、東京都千代田区に来ています。
静かですけど、大楠公の像もありますね。ここは、皇居前広場です。宮内庁の警備職員に囲まれて、これから向かおうと思います。
最終回、千代田区からブラタモリ
いつも映画とかドラマですと、橋が二重ですが、我々がいるのはその橋の上です。高低差があって、ここはちょっと高いのですけど、もともとここは千代田のお城だったんですね。
今日は最終回というのに、お供の女子アナがいないことを不自然に思う方も大勢いると思います。ちょっと若いアナウンサーには、失礼があってはいけない場所なので……本当なら鶴瓶くらいは最終回ゲストにしてもよかったのですが、あいつは失礼のある人間ですので、とても呼べません。
いいともでは緊張しなかった私ですが、何十年ぶりに、緊張しています。
そろそろゲストの方がお見えになると思います。
「タモリさん、お久しぶりです」
これは、私も緊張で身がすくんでおります。本日のゲストは、上皇陛下です。
「今日は、ようこそお出で下さりました」
ご拝謁賜り恐悦至極です。
「どうぞ楽にしてください」
恐れ入ります。
今日は、普段、決して入ることのできない坂道や、宮城の新発見、上皇陛下が日本国民のために御祈り賜った新嘗祭の裏話と品種改良のことを、宮内庁職員の許す限りお伺いしたいと思います。
私としては、坂道だけでも感無量です。
ナレーション
はじまりましたブラタモリ最終回。本日は皇居の中を上皇陛下と、許される範囲で歩いてみたいと思います。僕が大河ドラマ(青天を衝け)で演じた徳川慶喜よりも詳しい上皇陛下の御案内で緊張のタモリさん。一般拝観が許されない部分に、緊張が興奮を上回って、どんな珍道中になるでしょうか。
道灌濠に来ています。上皇陛下、この道灌とは、ひょっとして。
「太田道灌ですね」
太田道灌というワードを頂きました。江戸城は徳川家康よりも前の歴史があるのですが、元々江戸城の立地は、陸地のど真ん中ではなかった。戸田恵子のナレーション時代には皇居の外から散々してきた話題ですが、いま、皇居の中にいることが未だに信じられません。
「さあ、タモリさん。こちらへ」