ブタ肉のしょうが焼を食べながらTVを見ている。
甘辛いタレに生姜の風味がマッチして実に食が進む😋。

パンダ

画面には職員に抱っこされ、次から次へと出てくるパンダの赤ちゃん。
中国の施設で繁殖している赤ちゃんパンダ、お披露目の様子を紹介していた。
よちよちと好き勝手な動きに職員達は四苦八苦しているが、その動作がなんとも可愛らしい。　　
体形と相まって爆発的にキュートなパンダはすべての人に愛される😍。
モフモフ・ふわふわの丸い体形、白黒ツートンに黒の垂れ目に丸い耳、人が心地よさを感じる特徴が凝縮されているそうだ。　
高い費用をかけて建設された施設、厳選されたエサを与えられ、生涯大事に育てられる。
その誕生から一生を終えるまで、都度、大きなニュースとして報道され、人々の大きな関心事となる。
 
「なんとしあわせな奴らよ。」
「ところでうまいな、ブタのしょうが焼き😋。」
一口頬張りながらビールを一杯、
TVから下に目を移すとしょうが焼き、オヤジはふと思う🤔。 

パンダ vs ブタ

同じ動物、同じような丸い体形に生まれてなんと違う一生を送るのか。
片や、人々の愛情を一心に集め、素晴らしい環境で幸せに生涯を送る。
片や、食用として生まれ狭い畜舎で生涯を過ごし最後は競りせりに出される。
希少価値の差か？ 食用か否か？ かわいさのレベルも違うだろう。
「それにしても天と地の違い、この世の摂理せつりとはいえ、考えさせられるよ🤔。」
「かわいいやつは得だな…」
 
一方、食用と生まれながらも「かわいい」を極め、恩赦を受けたいくつかの幸せな動物達が思い起こされた。

ブタ

大きなブタをペットとして散歩に連れている人を見かけたことがある。
ブタが珍しいのか？ 動作のかわいらしさも手伝ってか？
周りにいた人たちが体に触れたり、囲んで写真を撮っている。

小さなころに、そのかわいさに魅入られて引取り、以来、買主と生活を共にしているという。
人懐こくて、足の上に乗ってきたり、トコトコと歩く姿に愛嬌があって、感情表現が豊かで賢いらしい。
大きな癒しを受けているご様子、買主は楽しそうに説明する。
傍目はためにもこのペット抜きの買主の生活はイメージできない。
手渡しのエサを食べている幸せな表情にオヤジも思わず笑みがこぼれた🙂。

クエ

以前、和歌山にクエ鍋を食べに行ったことがある。
水槽に何匹ものクエが泳いでいたが、そのうちの一匹が目に留まった。
なんと、かごの上に体を乗せ、背中を水面に出してふんぞり返っていたのだ😲。　

そばに寄っても、背中をさわっても、もぐって逃げたりしない。
お店の人でさえ、そのようなクエは初めてみるらしい。
「なんとも人懐こく、愛嬌があってかわいらしい」
クエ鍋は脂がのって、甘味があり、シコシコとした食感が最高に美味、
水槽の魚達をみては生唾なまつばを飲み込むオヤジでさえ、
「このクエは食べられない」と思った。
後日、自宅でTVを見ていたら、たまたまそのクエがニュースとなっていた。『背中を水面に出して人懐こいクエがかわいい😍』と評判になって、
お店はペットとして飼うことにしたそうだ。
見事、まな板寸前で恩赦を受けた😌。

ウシ

牛を放牧飼育している牧場の経営者がインタビューを受けていた。
「うちは放牧でストレスを与えないで育てるから肉質がよいと評判なんですよ。」
近くの成長した牛を指差して、
「かわいいでしょう。近く競りせりに出します。」
その向こうで小牛がピョンピョンと跳ね回っていた。
牛はのっそりしたイメージがあったが、子ヤギのような俊敏な動きが可愛らしい。
後日、子牛のことを訊ねられて、
「競りせりに出さずにペットとして飼うことにしました。」　
「跳ね回っていたのがかわいかったので…😄」
とのことだった。
『普通のかわいい』では競りせりをまぬがれることはできないのか…😓？
 
『愛嬌あって、かわいいと愛情を受けて長生きできる。』
『美味しいエサを食べて幸せに生涯を送れる。』

ニンゲン

「これは…人間も同じなのかな？」
憎まれ口をたたく年配者は若者からうとまれ敬遠される。
オヤジも周りの顔色うかがって愛嬌を振りまいた方がいいのかな🤔？
なに、気持ち悪い？・・・時、すでに遅しか・・・😭