ある日、
ひだまり🌞の中で…　『早く死にだいんだわ～(~_~メ)』ｂｙ鶴さん

お空を見上げて、鶴さんは言う。
『俺の会いたい人は、もうこの世にはいないんだ！会いたいとすれば、戦死した友達。会いたいなぁ～…』
『もう何もやりたいこともないし、この世には会いたい人もいない。趣味もなければ、欲もないなぁ～(;´Д｀)あぁ～…早く死にだいんだわよ～』

午後のひと時、何気なくロビーのソファーに腰をかけ、BGMはベートーベンの協奏曲。

私の隣で、まったりと音楽に酔いしれるは、御年98才の鶴さん。

鶴さん曰く、自分は本当に、平凡な人生を送ってきたという。
趣味を持つでもなく、誰かと遊びに行くでもなく、現役時代は本当に仕事一筋に働いてきた。他にやることがなかったからと鶴さんは言うが、きっとそうではない。
共に戦争で戦った友に対する、せめてもの鶴さんの心持だったのではなかろうか？

若い頃、特攻隊の飛行機を作っていた鶴さんは、戦地に赴くことはなかったらしいが、自分が作った飛行機に乗って旅立つ友を、見送るという使命があった。
もう二度と帰らぬ友を見送らなければならない…　鶴さんの心の深いところには、いつも空虚の泉が存在していたんではなかろうか。

いろいろな思いを抱えながら、きっと鶴さんは仕事一筋に打ち込んできたのだろう。これは私の想像でしかないが、そんな気がしてならない。

現在はるかのお客様の平均年齢は、88才。

皆さん、大きなご病気を抱えている。それでも、ご自分が考える人生の最終ステージを一生懸命に過ごそうと、頑張っておられる。
これは、ご家族も同様だ。

少しでも、本人が望む最高の生活を送らせてあげたい、一心だと感じる。
お互いの思いやりの中で、静かにその時を待つ…。常に問われるのは、私たちスタッフの心意気なのかもしれない。

そんな鶴さんだが、食べたい物は常に思い浮かぶ（笑）

焼き肉とマグロの山掛けとパイナップルと…忘れていけないのが、美味しいお酒🍶

さぁ～今週もはじまりますよ！はるか食堂(^_-)-☆お客様のご注文に忠実に、美味しいごちそうを手作りさせていただきます。

そこに、お客様の笑顔がある限り、私たちの充電は切れることなく、寄り添っていきます。いつまでも…いつまでも❤

そこに、あなたの笑顔がある限り…(*´▽｀*)🍀