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開成卒業生はどこに進学しているのか

首都圏トップクラスの中高一貫校である開成の卒業生はどこに進学しているのか?

これから中学受験を検討する方など参考になると思いますので、開成のHPに掲載されている進学状況をもとに紹介したいと思います。

HPには、進学した大学の学部別に合格者数と進学者数が掲載され、現役と既卒者(浪人生)の内訳もあります。

「合格者数」は「のべ人数」で、1人で何校も受かっている場合全てカウントされるので、データが重複し実態が見えにくくなりますので、以下、「進学者数」でみています。

【2023年】
2023年卒業生数393人に対し、国公立、私立大そして海外大学含めた進学者数の合計は235人
現役進学率59.8%でした。

<主な進学先の内訳>
旧帝大(東大、京大など)、一橋、東工大:計137人
医学部(上記以外の国公立、私立):計34人
早慶(医学部除く):計40人

上記大学への進学者は合計計211人。つまり学年の過半数がこれらの大学に進学しています。
うち東大は116人でした(現役進学率約30%)
医学部合計(国公立、私立)は、現役「合格者数」が計74人に対し、実際の進学者数が39人でした。
合格者数が進学者数の倍くらいになっているのは、1人で複数校合格しているからです。

纏めますと、学年の約3割が東大、約1割が医学部、約1割が早慶、残り1割がその他国公立等というのが大まかな進学先のイメージとなります。

【2022年】
昨年2022年(卒業生405人)は、国公立、私立大そして海外大学含めた進学者数の合計は277人現役進学率68.4%)でした。

2023年と同様に主な進学先は、次の通りです。
旧帝大 / 一橋 / 東工大:182人
医学部(上記以外の国公立、私立):32人
早慶(医学部除く):37人

上記大学への進学率はトータルで62%でした。
2022年は東大と京大への進学者が2023年よりも多かったため(東大現役進学率は33.8%)、旧帝大一工の進学者数が増えていますが、医学部や早慶への進学者数はあまり変わっていません。。

【補足】
中学受験で約300人、高校受験で約100人、1学年で合計約400人ですが、高校では中学からの進学者と高校受験組では授業の進度が異なるため、高校1年時のクラスは別になっています。

これは、中学で高校数学の先取りをしているためです。

高校受験組は猛スピードで授業を進め、高校2年から中学からの進学者と混ざり合います。

高校は8クラス編成で、文系と理系で分かれていません

医学部進学実績をみると、各クラス5人程度は医学部に進学している計算となります。

同級生にお医者さんがいるというのは心強いです。

大学への現役進学率5-6割、そして現役での進学先のうち約6割が東大ということなので、東大志向が強いことがわかります。

早慶については、現役合格者合計(医学部含む)は200人前後、そのうち進学者数は50人前後ですので、1人で複数合格していることや、国立大との併願が多くなっていると思います。

現役で東大に進学するのは学年の3分の1程度というのはものすごく高い比率です。

東大現役進学者のうち、文系対理系の割合は、過去3年で、32:68、39:61、28:72と、理系が6-7割を占めており、理系が強い傾向があります。

年によっては東大の文系比率が4割になることもあり、予想よりも文系が多いと言えるかもしれません(東大文系の約半分は法学部です)。



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