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マイクロマネジメントって、なにがいけないの?知っておきたい重要なポイント2つ

あなたは、自分が、マイクロマネジメントになっていないか、
と考えたことはありますか。

マイクロマネジメントとは、リーダーが部下の行動を細かく管理し、過干渉することです。マイクロマネジメントは、している側にほとんど意識はなく、されている側が一方的に不快を感じる不健全な関係です。

今回は、知らず知らずのうちにやってしまっていた、ということがないように、ここをおさえておけば、マイクロマネジメントは避けられる、というポイントを具体的に説明します。


マイクロマネジメントしているリーダーと、細部に気を配って導いてくれるリーダーは、いっけん同じ

マイクロマネジメントしているリーダーも、
細部に気を配って導いてくれるリーダーも、

細かい指示を出しながら、ミスを防ぎ、目標を達成する
部下の成長を促し、必要なアドバイスやサポートを提供する

という点では、同じ行動をとっています。
どちらも、部下のためを思って行動しています。

もう少し細かくみていくと、細部に気を配って導いてくれるリーダーも、

・業務の進捗状況について頻繁に報告を求める
・作成した書類について細かく確認し、ミスを指摘する
・発生したミスの原因や背景、対策などを細かく確認する
・部下の仕事内容(メールのやり取りや書類作成など)について細かく確認・指摘する

これくらいのことをしている可能性はあります。
実はこれ、マイクロマネジメントの特徴として挙げられていることなんです。

では、マイクロマネジメントにならないためには、何を気をつければいいんでしょうか。


気をつけたい2つのポイント

1つ目は、
ミスの指摘の仕方です。


小さなミスまで指摘する、
部下のミスを過度に追及する、
激しく叱責する、

これらのことは、絶対に避けましょう。

これは、あなたの感情をぶちまけているだけの状況です。部下がしたことが気に入らなくて、納めきれない感情を相手にぶつけています。

細部に気を配って導いてくれるリーダーは、
相手の自己肯定感を下げるような指摘の仕方はしません。

相手の立場に立ってみる、感情より事実に目を向ける、今後の改善策を冷静に考える、ということに集中してみてください。感情はなるべく持ち込まないことを意識しましょう。


2つ目は、
部下の判断を自分の意見でくつがえさない、ことです。

マイクロマネジメントは、
部下が考えたことを、最終的には自分の思い通りのやり方にしないと気がすまないため、部下の判断ではなく自分の意見を押し通してしまいます。

客観的にみて、どっちでもいいんじゃないか、このやり方もありなんじゃないか、この方法も試してみる価値はある、という柔軟性をもてていません。

なぜ、柔軟になれず、自分の意見を押し通してしまうのでしょうか。

それは、
・未知を体験する不安定さ、うまくいかなかった時の不安定さに耐えられない。
・人と自分は違うという認識が甘く、自分の延長線上に人がいる、自分の手足のように使っていい、という考えを持っている。

という、2つの背景が想像できます。

細部に気を配って導いてくれるリーダーは、
不安定に耐えらえる心の器をもっており、他者と自分の区別もしっかりついています。他人は自分の思い通りにはならない、ということがわかっています。


さらに気をつけたい、もう一つのポイント

また、さらに、
思い通りにならない不満を持ちながら、「好きなようにしていい」「あとは任せる」などと言うことも避けましょう。

これは、二重拘束という、相手を硬直状態にして追いつめる言動です。ダメのサインを出しておきながら口ではOKという、どっちを選択しても気まずさが残り、相手にストレスを与えています。これも気をつけたいポイントです。

自分のやり方以外の方法を考えたとき、不安定な気持ちになったら、その気持ちを認めてしまいましょう。認めると、自分の意見を押し通してしまうことを、冷静に考えられるようになります。

また、人は自分の思い通りにはならない、ということは肝に銘じておきたいですね。(といいながら、自分にもいいきかせています^^;)


いかがでしたでしょうか。
心理学の観点も踏まえて、マイクロマネジメントについて深く考えてみました。

細部に気を配って導いているつもりが、実はマイクロマネジメントしていたということにならないためにも、マイクロマネジメントの理解を深めておきたいですね。

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