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ストラテラ服用後「今まで脳内マジカルバナナしてた」って認識した話

前回ストラテラを服用し始めてメリットとデメリットがそれぞれあったって記事を書いた。

私にとってはメリットがとにかく多かったので継続して服用してるんだけど、
2週間経ったくらいから、この感情がどんどん大きくなってきている。

「私って本当にADHDだったんだな!!!!!」

とにかく生きやすい。
生きやすい。生きやす過ぎる。スッゲェ生きやすい。

…いや、良かったやんって感じじゃん?
でもモヤモヤする。
どうしてもっと早く服用しなかったんだろうかって。
もっと早く知っていたら、対処してたら、人生違かったのかなって。

ADHDの諸症状の中で、特に何に悩んでたかって言うと、ズバリ「脳内マジカルバナナ」
つまりモンキーマインドだ。

モンキーマインドとは

モンキーマインドとは、いったい何か?
マインドワンダリングや、過集中とも言えるかもしれないけど。

以前の記事でも書いたけど、『ADHD2.0』って本を読んだことで「私ADHDかも?!」ってなった。

この『ADHD2.0』の第2章にモンキーマインドや過集中になる仕組みについて書いてあった。

すげーざっくり言うと、以下の通り。

人間の脳は何かタスクに取り組んでる時には、脳の「タスク・ポジティブ・ネットワーク」(TPN)が動く。
逆にタスクをしていない時やぼんやりしている時には、脳の「デフォルト・モード・ネットワーク」(DMN)が動く。この時には頭を休ませてリラックスしている「アイドリング」状態になり、未来や過去のことを考えられるらしい。
そしてTPNとDMNは通常、一緒に動くことはないらしい。

でも、ADHDの人の脳は、TPNとDMNが同時に動くらしい。
そうすると、通常の人とは違う脳の動きをする。
自分にとって楽しい方向に行けば創造性が膨らむし、悪い方向に行けば延々と続く破滅的なぐるぐる思考にはまりこんでしまったり、心が彷徨ったり、思考が色々と飛び移ってしまったりする。
これがモンキーマインド。

(専門家じゃないので間違ってたらごめんなさい。
気になったら『ADHD2.0』を読んでください。。)

モンキーマインドについて振り返る

さて、話を戻すけど、とにかく私はモンキーマインドで苦しんでたみたいだ。
(こうやって他人事みたいに書いちゃうくらいには、苦しみがどこかへ飛んでいってしまった)

私がADHDの症状で苦しみ始めたのは、中学生くらいからだ。
ADHDの症状って主に分けると、不注意・衝動性・多動や落ち着きのなさの3つだ。
でも私の苦しみは8割、多動や落ち着きのなさだったみたいだ。

と言っても、よくある子供のADHDの困りごとみたいに、授業中教室を動き回っちゃう訳ではなかった。
たくさん話し過ぎて周りに迷惑をかけてしまうみたいな話でもなかった。
むしろ10代の時から聞き役に回るタイプだった。

授業中先生の話を聞く代わりに、ノートにずっと落書きをしたり、算数の教科書に書いてある円周率100桁を真剣に覚えることをこっそりしているタイプだったので、落ち着いていた訳ではないけど。

でも周りからはそんなに特段落ち着きのない人だとも思われていなかった(はず)。
少なくとも、中学からお世話になってる心療内科医からは「まさかと思った」と言われた。

つまり体の動きの落ち着きは社会の許容範囲内だけども、
頭の中が本当にとんでもなく落ち着いてないのだ。

ADHDの落ち着きのなさについて色々記事を読み漁ったけど、このブログの記事が一番しっくりきた。

この記事の「脳内マジカルバナナ」を見てそうやねん!!!ってなった。
つまり脳の中でずっと連想しまくるんですよ。

例を挙げるとこんな10代だった。

「〇〇ちゃんのこと嫌いだな」って思ったとする。
→「そんなこと思える程私は立派な人間なのか?」
→「この前だってこんな失敗をしちゃったじゃないか」
→「失敗といえば明日のテストやばいどうしよう何もやってない」
→「てか〇〇ちゃんってこういうところ昔からそうだけどどうしてこうなんだろう」(マジカルバナナ不成立)
→「数年前に同じようなこと△△ちゃんにもされたな」
→「△△ちゃん元気かな?最後あったのいつだっけ?」
→(ここで〇〇ちゃんへの怒りを忘れる)

これを脳みその調子が良いと、20秒とかでやってる。
てか基本一日中やってる。
こんなの疲れるに決まってるじゃないですか。

起きてる間は、常に頭の中に言葉が流れてる。ラジオ状態。
だから移動中とか勉強中はイヤホンで音楽を聴くことで言葉が流れるのを防止する。

スピード感は脳みその調子によるけど、友達に会う前の電車の中とかテスト前とか、緊張している状態だとすげー速くなる。
逆に心が穏やかな時はゆっくりで、途切れ途切れな時もある。
スピードで体調測れるくらい、メンタルの調子に左右されてた。

これが12歳から26歳までずーっと続いていた。
そりゃ不眠症とか過眠症で悩むわ、だって頭が興奮してるし。

飲んでから消えたモンキーマインド

ストラテラを飲むまでモンキーマインドがしんどいことだって気が付かなかった。
だって日常なんだもん。デフォルトだった訳で。

でもストラテラ服用してからモンキーマインドが消えました。
外部の刺激に翻弄されないだけじゃなくて、内側の刺激にも翻弄されてない。

自分の感情がぐるぐる反復しなくなるとこんなに楽だなんて。

マインドフルネスがADHDに有効だって見て、毎日15分くらいするようにしてたんですけど、
それで3分くらい得られた心の静寂が一日続いてる。
(内受容感覚や認知を鍛えたいからマインドフルネス自体は続けてるけども)

「もっと早くわかってたらな」ってたられば話

大学4年生から2年くらいパニック障害に苦しんでいた。(この1年半は症状なし)
今考えても機能不全家族だったのが一番の理由だったのには変わりないけれども、ADHDの二次障害的なところもあったのかな…と何となく思い始めてる。

ぐるぐる考えるからネガティブなことが、より深刻に、ネガティブになっていたんだろうな。
ここ何日かは淡々としているし受け流すのが楽になっている。
もちろんまだ経過を見る必要はあるけども。

もしもっと早く服用していたら、せめてADHDだって知っていたらあんなに苦しむことはなかったのかな。
そんなたらればが、頭の中心にここ数日ある。

そうしたらパニック障害だけじゃなくて、中高時代の不登校もなかった気がする。
モンキーマインドは10代がピークだったし。
あの頃は、帰宅後の大反省会という名のモンキーマインドで潰れて、学校に行くのを渋ってしまっていた。

不登校当初は「何故(私)ちゃんが不登校なの?!」とか言われてたらしい。
周りには器用にやってるように見えたのかな?
確かに当時は教室の真ん中ではしゃいでいるような中学生だった。
今思うと無理して頑張ってただけだけど。

子供の頃に発覚する発達障害は自分だけじゃなく周囲にも困り感があることが多いんだろうけど、私のADHDはどうやら私にしか迷惑をかけてなかったようだ。

(言うて忘れ物はそれなりに多かったけど、学力が高かったし大きなトラブルは少なかったから見過ごされたのかもしれない)


なんだかな、、もっと早く気付くタイミングはなかったんだろうか。
そうしたらもっと自己肯定感高く、10代の頃に人相の良い顔で生きられたのかも。

そんなこと言ったって変わらないのは痛い程分かってるんだけど、26歳で気付けたからラッキーなのかもしれないけど、
でもしばらくの間辛かったなって気持ちに浸ろうと思う。

そのうち受け入れて乗り越えて、前を向くからさ。

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