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ビットコイン論文の先頭1ページを読むと見えてくること


はじめに

 ビットコインは2008.10のナカモトサトシと名乗る人物が投稿した「Bitcoin: A Peer-to-Peer Electronic Cash System」という論文から生まれた。

 論文の要旨には「純粋なPeer-to-Peer上で、金融機関を通さない直接の取引を可能にするために、二重支払い問題の解決を提案する。」と書かれている。
 この1ページの3つのキーワードからいろいろな妄想が沸いてきて止まらない。しばらく私の妄想に付き合って欲しい。

Bitcoin論文の先頭ページ

Peer-to-Peer(P2Pと略す習慣):

 P2Pとは、パソコンとパソコンが直接通信するってことだね。
 この言葉から2人の天才が思い出される。この論文の少し前の時代、WinnyとかNapstarというソフトがPeer-to-Peerという技術で作られていて、音楽や漫画がだだもれになるとういう事件があった。それで、どちらも著作権侵害助長ソフトとして使用禁止、開発者は起訴されたんだ。

 Napstarを作ったショーン・パーカーは16歳の時クラッキングで逮捕、その後作ったNapstarが大ブーム、著作権法違反で起訴され操業停止、初代Facebook CEOになり、コカインで逮捕、Spotify設立という、米国のネットビジネスをけん引したひとり、危なっかしくも輝かしい人生だ。

 対する金子勇はWinnyを作って著作権法違反ほう助で2004年逮捕され、長い間の裁判(無罪)でPC利用を禁止され、その後すぐ心筋梗塞で他界。

 二人とも無罪は当然だよね。包丁を発明したら殺人ほう助で逮捕されたようなものだとの例えで説明されている。それから、二人とナカモトサトシは映画になったね。日米のIT時代の壮大なドラマだからね。
 ショーン・パーカー 映画「SNS」
 金子勇       映画「Winny」 2023封切
 ナカモトサトシ   NHK BS番組「市民X」

 米国はこの天才をIT時代の牽引車にし、日本は彼を犯罪者に仕立て上げて日本のIT時代の立ち上げを封殺しようとしたんだね。
 金子勇には今でも日米にファンが多く、Wiredは彼を「日本が失った天才」と呼んでいる。
 日本が、かつての半導体のように世界を席巻してはたまらないから、陰謀が仕掛けられたという説が出てきてもおかしくない程の彼我の差だ。

金融機関を通さない直接の取引:

 これが彼の実現したかったことだよね。
 「二重支払い問題」があるから、ネットワーク上で決済するために銀行の決済システムが必要だ。
 同様にネットワーク上での各種サービスの中心に権威者が必要だった。

 この構造がGAFAを生み出したんだ。
 この問題さえ解決されれば、中央集権でなくても安全なサービスが実現できるじゃないかと言いたかったんだね。

二重支払い問題の解決:

 取引の代金を支払う時、支払ったという情報が複数存在して、どの情報が正しいかわからなくなってしまうという問題。
 簡単に言うと(2回目の支払いは支払い済みだから無効とする)「二重支払い問題」の解決策を見つけたよ、というのが論文の主旨だ。

 WinnyやNapstarを使うと音楽やゲームが無料コピーだらけになって、原作者や関係業者から恨まれてあのような結果になった。
 ちゃんと買ってくれた人だけに渡すことが保証できたならって、金子さんなら考えるかも。

 ビットコインと言うのはこの中央集権なしでも安全に取引できるって証明するサンプルアプリだったんじゃないだろうか。
 本当にやりたかったのは、中央集権でなくても成り立つ取引の社会の実現、即ちWeb3.0の世界。

最後に

 このような妄想に取りつかれるのも、今や大量のビットコインを保有し、大金持ちになったはずのナカモトサトシが現れないことの説明がつくよね。
 彼はこのネット社会にWeb3.0とかNFTとか呼ぶ時代のベースとなるブロックチェーンという基本技術を遺産として残してくれた。
 そのブロックチェーン技術の基となるP2P技術を生み出した日米の天才に対する世間の対応はこれからの世界を暗示するね。
 今でも原文が残っているので、関心のある方は開いて、彼の叫び声を聞いてみて欲しい。

 Bitcoin論文 https://bitcoin.org/bitcoin.pdf


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