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年寄りでも若い友人を作る方法


年寄りが若い友人を作ることは簡単ではない?

 私には30代前半の若い友人が数人います。 
 若い人との交流を持てば、新しい刺激を得たり、気持ちをリフレッシュすることができます。
 しかし、若くない友人には若い友人がいないようです。
 それで、私はどうやって若い友人ができたか、経験を話すことにします。

私は後期高齢者だが、若い友人もいる

 去年、私は後期高齢者になりました。
 友人の多くも後期高齢者です。
 でも、私には若い友人もいます。
 以前からのことなので、特に疑問を持ったことはありませんでした。
 通勤日数が減って、駅近からバス5分の住宅地に引越し、地域の老人会や囲碁部などにデビューしました。
 そこで知ったのですが、地域の高齢の人達に若い友人はいないようです。

「若い人とは友達になるのは無理」と考えているようです

 老人グループ(テニス、囲碁、勉強会など)に参加すると、若い人と接する機会は少しはありますが、「若い人とは友達になるのは無理」と思っているみたいです。
 また、友人に若い友人を紹介するのも難しい。
 しかし、ある79歳の友人だけには若い人を紹介しました。
 一緒に桜を見に行ったり、テニスしたり、食事をしたりしています。
 違いは「若い人とは友達になるのは無理」と思っていない点です。

「若い人と友達なんて無理」との思い込みがある

 ある日、先輩世代の友人から、「若者の中に老人が混じって嫌がられないか」、「年寄りの私にこんな若い子が友達になってくれるはずがない」、「友達なんて無理」などと言われたことがあります。
 思えば、私と同年代の友人に若い人と付き合っている人を知りません。
 改めて、高齢者が若い人と付き合うことが珍しいことかと認識しました。
 この機会に、高齢者と若い友人の関係について考えてみることにします。

初めて若い人を友達だと認識した時

 12年前のある日、私は数日考えて、一番若い大学生の彼女に思い切って「私が友達でいいですか?」とSNSで恐る恐る聞いてみたことがあります。
 「前から友達ですよ」と彼女は答えてくれました。
 他の若い友人にも聞いてみると、同じような答えでした。
 その後、堂々と「彼女は私の友達」とSNSで発言できるようになりました。

中国の若い人たちと自然に友人関係に

 私が若い人と付き合うようになったのは14年前です。
 仕事で関係のあった中国人女性に横浜を案内したのが契機です。
 そして、東京丸の内の古河電工で国際要員としてで働いている中国人の友人とも付き合うようになりました。
 2012年夏、彼女の大学生の妹(注1)が来日することになりました。
 若い社員たちに混じって、私も彼らと横浜の山下公園を散歩する機会がありまし。
 散歩が終わっても、中国人たちとはその後も微信(注2)で、グループチャットが続きました。
 そのうちの一人が浴衣を着ている写真を送ってきたので、イラストの制作をイラストレーター(注3)に頼んで作ってもらうという事がありました。
 このように、中国人は年齢差に関係なく友人になってくれます。
 今まで彼らとは年齢差を意識することなく付き合ってきました。
 このようにして、中国人の若い友人が増えていき、友人グループができました。
 春秋航空JapanのCAだったの友人は、微信のグループ名を「游山玩水、享受人生群」というグループ名を付けてくれました。
 彼らとは春には桜、秋には紅葉、バーベキューなどに集まるという関係が続きました。

日本の若い人とは

 同じように日本の若い女性とも付き合ったことがありますが、数回の食事で終わりました。
 彼女の両親に知らせた上で「カニ食べ放題」に誘い、それから何度か食事しました。
 その度に感じていたのは「話ずらいな」でした。
 そして、本郷の大学構内を案内してもらったのが最後になりました。

日本人の若い人は友達になれない?

 考え方が違い過ぎました。
 若い人の考え方を理解するのが難しく、壁を超えられませんでした。
 しかし、中国人とは10年以上付き合っています。
 彼らとは考え方や感じ方が違うのが当たり前で、違いが外国人だからなのか年齢が違うからなのか考えたこともありません。
 違いに気づいても、その時考え、考えてもわからなければ相手に聞いてみました。
 違いを埋めようとの努力が普通にできました。

まとめ

 若い友人から得たことは多くあります。
 同年代の友人からではとても得られないことです。
 「若い人と友達なんて無理」と考えていない友人には若い人を紹介し、一緒に花見やバーベキューしています。
 残念ながら、日本人の若い人とは実践できていませんが、「考え方の違いを当たり前」と考え、違ったらその場で聞いてみればよいのだと思います。


注1:表紙のイラスト、右が本文記載の女性。当時彼女は北京外語大学在学で、後にマイアミ大学に留学(UCSDにも合格したが費用の問題で断念)、そして結婚、出産した。一人っ子政策だったはずなのになぜ妹?という疑問の回答は別の友人から聞いた。本人からは何も聞いていないので、ここには記さないことにします。なお、表紙イラストの左の女性は、現在日本で中国大使館の仕事をしている。

注2:微信は中国版Line相当アプリ。Lineとほぼ同じころ出現。Lineより1桁多いユーザ数を抱え、Lineと同様に中国の総合アプリとして世界的に発展、普及してきた。私は出現当初から微信を使ってきた。使い始めるきっかけは中国人タレントが人人網(中国版Facebook)で「微信は便利」と発言していたからだ。
 余談だが、中国のSNSの日本に与える影響は大きい。フォロワー数が日本と1桁違う。8,000万人超えの有名人の行動が日本に影響する。例えば徐熙娣(艺名小S)が新婚旅行で軽井沢に来た時、一時期中国人観光客が増えた。SNSを見ている人は「小Sの一部のフォロワーが軽井沢にも来た」とすぐに思い当たるが、SNSを見てない日本人には驚きだ。他にも范冰冰が池袋の海底捞にお忍びで来た時にも一部フォロワーが騒いだ。

注3:イラストレーターに写真を送って、Illustratorで描いた画像を作ってもらった。私がイラストを頼む場合、イラストレーターはこの人と決めている。彼がLancersに所属して以降は、Lancersを経由して仕事を頼んでいる。


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