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『如何に休むか』を改めて考えてみた話 

今回の記事のテーマについて、2023年9月23日(土)に開催された「第148回 JISTA関東支部 月例会」にて、『如何に休むか~JISTA的に”戦略的に回復する”を議論しよう~』というテーマで、いくつかの観点(生産性、在宅勤務、制度、企業の取り組み、休息の方法)に関するディスカッションに参加してきました。その中で、私なり意見や新たな気づきやポイントについて、書き残しておこうと思います。


はじめに

JISTAってなに?

JISTAは、日本ITストラテジスト協会の略称で、情報処理技術者試験の1つであるITストラテジスト試験(旧システムアナリスト試験)の合格者を中心とするメーリングリストから発展したもので、以下のような目的をもつ仲間の集まりです。

  • 情報化戦略・情報化計画等についての情報交換や相互研鑚によって実務能力の向上と人脈形成を図る。

  • 会員相互の議論や実践的な内容を通じ、ITストラテジストの人材像、役割を明確化する。

  • 社会的な貢献を目指して情報発信、提案等の活動を行う。

  • 情報処理に関する他の有資格者や、その他の専門家の諸団体とも積極的な交流を図る。

※協会自体の詳細が気になる方は、以下を参照してください

ちなみに、私は2019年度の試験で合格し、協会の活動自体には今年2023年から参加しています。
転職を機に、社内だけでなく、社外とのリレーション構築や知見共有が頻繁にできる環境が今後のキャリアを歩む上でとても重要と考えており、また私自身これまでの経験を少しでも多くの人に発信して、貢献できることがあるのではないかと思って参加をしています。

月次で各地区ごとに定例会を開催しており、オフラインとオンラインのハイブリッド開催をしていることもあり、私は沖縄在住ではありますが、関東支部の定例会にはちょくちょく参加している感じです。コロナがあって、オフライン前提からオンラインあり気になったことは、知見収集の面で本当に便利になったなと感じています。

「如何に休むか」について考える

そもそも「休む」ってなんだろ?

ディスカッションの文脈上、仕事をする中での「休む」という点にフォーカスして議論を進めていたので、話の方向性的に「週休の制度」「休暇制度」や「休息の取り方」といった観点で議論が展開した感じでした。
ただし、なんとなく「休む」と使っているけど、「休む」の意味って辞書的に何なのかという根本的なことが気になってしまったので、とりあえず意味を調べてみました。

1. 仕事・活動を中断して、心身を楽にする。休息する。「食後に一時間―・む」
2. 動きや働きが止まる。「河水の、…―・まずに、流れ流れ流れて」〈蘆花・自然と人生〉
3. 眠るために床に就く。寝る。「夕食後早めに―・んだ」
4. 欠席・欠勤する。「風邪で会社を―・む」
5. 日ごろ続けてきたことをしばらくせずにいる。「植木に水をやるのを―・む」
6. 病気が治る。

うーん、1番目の説明に「仕事」という言葉が出てきているので、「休む」という概念は「仕事」に密接な関係のある言葉なんだなと改めて感じました。今更感もありますが、近代社会の人間の営みの中で「仕事」や「休む」って根源的なものとしてあるってことなのかなと個人的には理解しました(仕事はできればしたくないと思っている派ですが(笑))
(余談ですが、休む=休息する、なんですね。休息するって調べたら、休む、とか意味が出てきそうでツッコミどころがありますが、一旦話を先にすすめます(笑))

ディスカッションテーマ

定例会のディスカッションテーマとして扱っていた4つのテーマ(論点)について、まずは紹介しておきます。

①週休3日制や自分磨き休職等、社会全体が休息を取りやすい「制度作り」
②プロジェクトメンバーが休息を取りやすい「仕組みづくり」
③リモートワークのON/OFFの切替
④自身が意識している休息法・リフレッシュ法

ディスカッションに参加したのは、①のみですが、各テーマついて考えを簡単に整理していこうと思います。

①週休3日制や自分磨き休職等、社会全体が休息を取りやすい「制度作り」

社会や企業組織として、制度や仕組みを設けて、「休み」やすい環境を作っていこうぜ、というのが全体的な方向性でしょうか。
一方で、これらの制度が必ずしも有効的に機能しているか、というのはポイントとしてあるのではないでしょうか。例えば、自分磨きのために休職をとる、という選択肢を実際取るにあたり、給料はどうなるのか、復帰後の待遇はどうなるのか、といったアフターフォローみたいなところが整っていないと取得は難しいとか。そもそも、人によってはその選択肢を取ることができる、できないはその人のライフステージにも寄るものなのかと思うので、制度的な平等制を担保するのも課題かなと。仕組みも大事だけど、どのように浸透させ、運用していくか、みたいなところが論点かと感じました。

②プロジェクトメンバーが休息を取りやすい「仕組みづくり」

これは、組織の中でも「チーム」というもう少し小さな枠組みでの話かなと思い、ここはある程度自由度が高い部分なので、個人がそれぞれ互いを尊重しつつ仕組みを作ることで、十分に実現できる領域なのかなと思いました。それでこそ、チームリーダーが率先して、休みを取る予定をチーム内で周知し、休みやすい雰囲気を作ったり、休暇予定表をあらかじめチーム内で設けておき、休みを申告しやすい環境を作るだけでだいぶ違うと思います。
昨今よく言われる「心理的安全性」の高いチームを目指すことで、互いが忖度することなく、率直に意見を言い合える関係性を普段から作っておくことがそれでこそ重要かなと。ただ、これはリーダー格のメンバーが努力すれば良いというのではなく、メンバー全員が自分ごと化して取り組む必要があると考えます。

③リモートワークのON/OFFの切替

ここは、個人に委ねられている部分が多く、各人が抱えるリモートワークにおける問題点を理解し、どのように改善していけば良いかを考える必要があり、方法は個人によって千差万別だと思います。
例えば、よく言われるのは、在宅で働いていると、職場とプライベートのエリアが一緒になってしまうため、物理的に切り替えができないので、精神的に切り替える方法を身につけておかないと、いつも仕事をしているような感覚に陥りがちで、何となく休まらないというものがあります(何を隠そう、私もそのうちの1人だったりします)
あとは、オンラインツール(SlackやChatwork等)が普及し、オンラインでのコミュニケーションはとても便利になった一方で、いつでもやり取りができてしまうと、遅い時間や休日にメッセージも送ることも可能になってしまい何となくいつでも仕事に片足を突っ込んだ状態になりがちです。個人の判断に任せるのではなく、会社として、利用にあたっての最低限のマナーを教育するとか、個人としても自分を守るために割り切る術を身につけておくも重要かなと思います。

④自身が意識している休息法・リフレッシュ法

私としては、とりあえず週末は仕事のことを全く考えない時間を作るようにしています。海に出かけてSUPをしたり、浜辺で音楽を聴きながら日光浴をしたり読書をしたり、ジムに行って汗を流すといったことをしています。
仕事とは真逆の環境に身を置くことで身も心も整えている感じですね。
幸い、住んでいる場所が石垣という、海と緑に囲まれ、自然が豊かで、仕事とは全く違う世界であることが功を奏しているのかもしれません。
そう考えると、リモートワークする際の住居を構える場所というのは、一つ大事なファクターなのかもしれません。
普段の生活で言うと、睡眠時間もそうですが、寝る時間と起きる時間をなるべく揃えることで、身体の負担を減らしています。大体11時に寝て5時に起きることを習慣化していますが、人間は偉いもので、最初はきつくても、慣れてくるとそれが当たり前になり、段々とそのサイクルが体の調子を整えてくれます。
あと、私は犬を飼っているので、犬との朝の散歩の時間はとても貴重です。日光を浴びて、少し汗をかくと体が目を覚まして、頭もスッキリします。
朝食は軽く済ませて、そのあと、10分ほど軽い筋トレをします。大事なのは毎日続けられるレベルであることです。無理して疲れてしまうと、その後の仕事に色々と支障をきたす恐れもあるので。
昼間も昼食後やどうしても眠気が来る時は、15分だけ目を瞑る時間を作るのも効果的だと思っていて、これはリモートワークになる前から続けていたりします。ポイントは、できるだけ生活の中でルーティンを作ることで、自分の心地良いリズムを作ることが重要かなと考えています。

まとめ

「如何に休むか」の個人的な見解

ここまで、ディスカッションテーマ別に、考えとか論点をつらつらと書いてみましたが、今回のディスカッションのタイトルになっている「如何に休むか」について、私なりの見解を最後に整理したいと思います。
今回のディスカッションに参加し、振り返ってみて思ったことは、制度や仕組みとして「休む」ための時間を作ることは一定重要であるものの、ただ、時間だけ作れば良いというものではないなと感じました。
「休む」目的は人それぞれにあると思うので、ただ物理的に「休む時間」を捻出するだけでは不十分で、その人の価値観や生き方(ライフステージといっても良いかも)に合わせて、何を目的に「休む」のかというのを各個人が理解し、目的に応じてどのように休みを過ごすかが何より重要なのではないか、ということです。
言わずもがな、休みの過ごし方は人それぞれだと思います。休みを使って、アクティブに外に出かけ過ごす人もいれば、自宅でゆっくりと音楽を聴きながら好きな本を読むことに時間を費やしたり、かたやキャリアアップを目指して資格取得に向けた勉強やスキルアップのために時間を費やす人もいると思います。もちろん、身体や精神的な疲れを癒すためにとにかく寝る、というのも選択肢だと思います。どれもその人にとっては「休みの時間の正しい使い方」だと思います。何が言いたいかというと、その人が意図した休み方をすることが大切で、それはただ闇雲に時間があれば良いと言うものでもないのかなというお気持ちです。
つまり画一的に「休む」時間を確保すれば良いのではなく、目的を明確にした上で「どのように休むか」を決定していかないと、価値のある「休み」が取れないわけで、時間の無駄になってしまう、また「仕事」に対して良い影響を与えることができないのではないかという見解でした。
ただ、週休3日や時間休制度など、より多くの自分のために使える時間が増えることで、自分自身を見つめる時間が増え、なぜ休むのかを考えることもできるので、仕事に忙殺されている日本社会においては一定必要だよね、というのは全く否定する気がないことを補足しておきます。
そんなことを休日の朝からつらつらと書いているわけですが、個人としては自分の感じたことや考えを言葉に残しアウトプットする、という休日の使い方は自分の人生を豊かにし、仕事やプライベートにおいても活きるものだと思っているので、今月も自分で決めたノルマ1投稿ができたことを嬉しく思っています!1人でも多くの人の人生の刺激になれば。
午後は、天気も良いので、海に出かけようと思います!!
それでは、皆さんも良い休日をお過ごしください〜!

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